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管理人の柿門です。(。・(エ)・。)ノ
今回は、「「賭碁師」を調べてみた」をご紹介いたします。
気になった賭碁師
先日、四宮米蔵は、享保・文政の頃に賭碁師として諸国を巡って、三千両以上を稼いだとご紹介いたしました。
三千両が現代だとどのくらいの価値なのかは分かりませんが、300万円ということはないと思いますので、千万単位ということでしょうか?
この「賭碁師」という言葉が気になってしょうがなかったので、調べてみることにしました。
今昔物語より
今昔物語(平安時代末期に成立したと見られる説話集、成立年代と作者は不明)に、寛蓮 (かんれん:平安時代の囲碁の名人として後に「碁聖」と称される。)の逸話が記されています。
醍醐天皇(885-930)と寛蓮が「黄金の枕」を賭けて対局し、寛蓮はこの枕を元手として弥勒寺を建立した、という話です。
この時代より、「賭け碁」なるものが存在したということになります。
⌛(寛蓮と醍醐天皇対局)
黄金の枕が気になる♪
真剣師とは
賭け碁を生業とするものを「目碁師」とか「真剣師」と呼ばれたということです。
将棋の小池重明氏や麻雀の桜井章一氏などをイメージすると分かりやすいと思います。
一流の真剣師たちは、金持ちの旦那衆や殿様が大金を賭けての代打ちをしてたとのことで、これも麻雀の裏プロと同じでした。
四宮米蔵は、本因坊丈和と対局するなど表の世界に出てきて有名になりましたが、本来、真剣師たちは、表の世界には出てくることはなく、実力も誰も分からないとのことでした。
実力がばれると誰も相手をしてくれなくなるよね。
目碁のルール
昔の新宿の碁会所には、真剣師が溢れるほどだったとのことです。怖いですね。
昔がどれくらいなのか分かりませんが、麻雀放浪記の時代と想像してみました。
そういえば、ヒカルの碁にもダケさんという碁打ちが登場しましたが、彼も真剣師なのでしょうか。
真剣師は、勝ち負けと目数差の両方に点数をつけて、お金を賭ける、「目碁(めご)」をやっていました。
一勝負1,000円、10目単位で200円(専門用語で、台が1,000点、目が200点)のルールとした場合
- 6目半勝ちであれば、切り上げて10目勝ちとして、1,000円と200円もらえます。
- 22目勝ちであれば、切り上げて30目勝ちとして、1,000円と600円もらえます。
また、目碁は投了することが許されず、整地まで行うのが基本ルールだとのことです。
これも怖いですね。
本当の碁の力とは別の何か
また、真剣師たちは、通常のハンデ以上のハンデを与えても勝負できる力が備わっていたようです。
修羅場を何度も経験すると何か違う力を得るのでしょうか。
この別の力については、以前にご紹介いたしました「置き碁の達人」に、依田先生の言葉として載せてあります。
また、これも麻雀放浪記の裏プロと同じで、真剣師たちは、目碁においては、全勝を目指すのではなく、9勝6敗くらいでお客さんがすぐに潰れぬよう、長く続くことを第一と考えていたとのことでした。
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