第42期女流本因坊戦第３局（2023年10月21日）-囲碁を楽しむ

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管理人の柿門です。(｡･(ｴ)･｡)ﾉ

今回は、「第42期女流本因坊戦第３局」をご紹介いたします。

対局者のご紹介

藤沢里菜（りな）女流本因坊に、上野梨紗（りさ）（二段）が挑戦する、第42期女流本因坊戦五番勝負の第３局が、2023年10月21日、香川県坂出市「坂出グランドホテル」で行われました。

藤沢里菜さんは、父に藤澤一就八段、祖父に藤沢秀行名誉棋聖、伯従父に藤沢朋斎九段をもつ、サラブレット並みの血統であります。

女流棋士タイトル獲得数はすでに20期。１位の謝依旻さんに続いての第２位の獲得数であり、現在女流棋士最強に位置しております。

挑戦者の上野梨紗さんは、2006年6月24日生まれの17才。

12歳9か月での入段で、この記録は女流棋士の中では、仲邑菫さんの10歳0か月、藤沢里菜さんの11歳6か月に次ぐ３番目の年少記録であり、将来を期待されております。

女流名人の上野上野愛咲美さんの妹さんであり、先に行われた中国・杭州アジア大会にて囲碁の女子団体で銅メダルを獲得したメンバー（上野愛咲美、藤沢里菜、上野梨紗）でもあります。

今年度、成長著しい上野梨紗さんと現在最強の女流棋士の藤沢里菜さんとの一戦は、注目を集め熱戦が期待されております。

アンケート総得票数は６票

先に実施した投票アンケート（応援するのはどっち？）の結果をお知らせいたします。

投票総数：６票

藤沢里菜さんを応援：４票（66.7％）

上野梨紗さんを応援：２票（33.3％）

ご投票していただいた皆様、ありがとうございました。

第１局は、上野梨紗さんが見事な勝利で飾りました。続く第２局は、藤沢里菜さんが貫録を示し、対戦成績は、１勝１敗となっております。

天王山ともいえる注目の第３局は、21日午前９時に始まり、本日中に勝敗の決着がつきます。

持ち時間は、各４時間。

黒番が上野梨紗さん、白番が藤沢里菜さんであります。

なお、立会人は、謝　依旻（シェイ　イミン）七段です。

黒：上野梨紗さん、白：藤沢里菜さん

2023年10月21日、於：坂出グランドホテル

黒：上野梨紗、白：藤沢里菜

実戦図：白10まで

棋譜再生

実戦図：白10まで

最近のハサミは、相手の模様を意識して打たれることが多くなりました。

実戦の白10のハサミは、絶芸（最強の囲碁AI）も示しておりました。

三間バサミの打ち方

絶芸の参考図：黒11～白20まで
棋譜解説図（数字、記号入り）

棋譜再生

絶芸の参考図：黒11～白20まで

白10の後の進行が面白かったのでご紹介いたします。

黒11と大ゲイマの両ガカリです。

白12の受けに黒13とスベリ、15と三々まで侵入させる代わりに白14、16と黒２子を簡単に動かれないようにします。

私はこんな新しい手順を見たら、これをすぐに実戦で試したくなります。

実戦で試すだけで、楽しさを感じてしまいます。

強引な白のデギリ

実戦図：白30まで

棋譜再生

実戦図：白30まで

なんと、白18、白20強引に出切ってしまいました。

白18は、普通はD6の一間にトブところです。

一般的には、こういう露骨な手は良くないとされています。

我々アマチュアは、マネをしない方がよいです。

白30まで、普段は、実利先行の藤沢里菜さんが、今局は、あえて模様の碁で戦っています。

実戦図：白92まで

棋譜再生

実戦図：白92まで

白92で、昼食休憩となりました。

12時40分から午後の対局となりました。

ここまでの形勢は、絶芸（最強の囲碁AI）の評価値で黒88.5％となっており、黒の上野梨紗さんが、若干、リードしております。

（お昼ごはん）

藤沢里菜さん
和食海鮮茶屋　磯の匠の「匠花堂御膳」
（前菜3種、お造り2種、天ぷら3種、炊き合わせ、焼き物、茶わん蒸し、押しずし、ご飯、味噌汁、デザート）

上野梨紗さん
和食海鮮茶屋　磯の匠の「彩り御膳うどん付き」
（うどん、季節のサラダ、お造り、小鉢、焼き物、酢の物、香の物、ご飯、味噌汁）

正味３０分くらいで食べ終わらないといけないので大変だと思います。

（３時のおやつ）

藤沢里菜さん
ショコラマンゴーバナーヌ、かまどちゃんみるくチーズまん。

上野梨紗さん
アルプス、マドレーヌ、グレープフルーツジュース。

ネーミングが素敵です。

実戦図：白100（K9）まで
棋譜解説図（数字、記号入り）