実戦とお勉強の違い
黒先：いかに
黒先：いかに
実戦で黒番です。どうしましょう？
「黒先白死の問題です」
と問われたら、一生懸命、白の眼を取ることを考えますが、実戦ではどうでしょう？
実戦では、眼を取ることばかり考えることはないと思います。
布石の問題で、A、B、Cの三択の問題、答えが、A100点、B80点、C50点であったとします。
ABCを比較しながら一生懸命考えますが、実戦に三択の場面など出てきません。
すべてノーヒントです。
実戦ではCの50点以下の手を選択してるほうが多いと思われます。
Cの50点クラスの手を打ち続けることができる方は有段者ではないかと思っております。
「この問題は、黒先のヨセの問題です」
と問われたら、すぐに答えが浮かぶのではないかと思います。
実戦になると今まで勉強したことをうまく活用できない要因はここにあります。
ヨセの問題でした
正解図：白４まで
棋譜再生
正解図：白４まで
黒１のコスミが正解です。
白は、２と断固遮断する一手。
黒３とウッテガエシを狙うダメをツメて、白はそれを防いでの白４でおしまいです。
この形はセキであります。
終局時は、お互いにゼロ目となります。（白地１目ではありません）
この問題は、黒１のコスミより白地をゼロ目にするヨセの問題でありました。
白、命がけのコウ
参考図：白４まで
棋譜再生
白、命がけのコウ
白がコウに絶対に勝つ自信があるのであれば、白２が成立します。
白４でコウになりますが、負けたら白が全滅の命がけのコウになります。
普通は考えない手であります。
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