黒:仲邑 菫、白:趙恵連
昨日(2024年9月6日)に2024韓国女子囲碁リーグの後半戦が始まりました。
このリーグ戦は8チームによる3対3の団体戦で、総当たり×2の計14試合で順位を決め、上位4チームがプレーオフに進出とのことです。
仲邑菫さんは、2009年生まれの現在15才。
2023年2月に第26期ドコモ杯女流棋聖戦において、上野愛咲美さんを破り、史上最年少(13才11か月)でタイトルを獲得いたしました。
2024年3月により厳しい環境を求め、韓国棋院に移籍いたしました。
負ければそれまでのプロ棋士の世界。
15才の少女が異国の地で夢に向かって挑戦しています。
頂点を目指して、がんばってください。応援しています。
好点の黒13
実戦図:黒13まで
棋譜再生
実戦図:黒13まで
黒:仲邑 菫(三段)、白:趙恵連(九段)
菫さんの対局鑑賞は久しぶりです。
昨日(2024年9月6日)の最新棋譜です。
黒番の中村菫さんの二連星の布石で始まりました。
白8のコスミツケ打法に対して、黒11のバランスが現代の布石感覚です。
昭和の時代であれば、100%が「二立三析(にりつさんせき)」に構えていたでしょう。
黒13のカカリは、絶芸と一致しています。
積極的に打つものなのですね。勉強になりました。
両ガカリ定石
白14と一間高ガカリです。
黒15から、現代の両ガカリ定石が始まりました。
黒17が現代の定石です。
黒27とコウに弾いても絶対のソバコウがありますので、白32のツギはしかたありません。
シチョウが悪い時は、黒33と打つのですね。知りませんでした。
この黒33も絶芸と一致しています。
みなさんも私といっしょにこの定石を丸覚えしてしまいましょう。
目で棋譜を追うのは至難の業ですし、碁盤に石を並べるのは大変です。
パソコンで棋譜再生ができることがどんなに楽な事か!
菫さんが優勢に
上辺でのコウ争いを無難にまとめ、優勢に進んでいた黒ですが、黒139が評価値を落とし、形勢不明となりました。
しかし、白156で形勢は黒に傾き、黒177と連絡を果たしたところでは、黒の勝勢となりました。
この碁は、307手まで打たれ、黒番の仲邑菫さんの中押し勝ちとなっております。
菫さんの完勝と言ってよいでしょう。とても安心して見ていられました。
ところで、ひとこと申し上げたい。
この投了はなんですか!
ここまで打ったのであれば、たとえ100目負けの大差であっても最後まで並べんかい!
それが、日本のマナーです。
団体戦という特殊事情があったとしても、最後の半コウ争いの途中で投了するなど、前代未聞です。
先のオリンピックで柔道選手が、あろうことか、畳の上にツバをはいたと聞いております。
日本の大切なものが汚されたようで、とても憤りを感じました。
気持ちよく楽しめるようなマナーが、勝ち負けを競う競技には、何よりも大切だと思います。
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コメントありがとうございます。
大切に読ませていただきます。