【「今日の格言」と「漢字の読み方」】
湯飲み格言「石を捨てて地を取れ」
読漢字のみ方「暫く」(しばらく):「ようやく」ではありません。
長いとまでは言えないが、幾らかの時間。少しの間。
購買層が限られておりますので、出版してしばらくすると絶版になってしまいます。
ゆえに、ここでご紹介した棋書もすでに書店の店頭にはないかもしれません。
その点はご了承をお願いいたします。
著者:平本弥星 発行所:公益財団法人日本棋院 印刷製本:壮光舎印刷株式会社
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眠る前の小さな詰碁 1 (囲碁文庫) |
はじめに(要約)
「月刊碁ワールド」の付録として作ってきた同名のシリーズが好評で、本書を出版することになりました。
本書の内容は、碁を覚えたばかりの方から、もっと強くなりたい高段者の方まで、上達に役立つことを願って、私が吟味したものです。
他の詰碁集と異なる特色は、第一に小さくて覚えやすいこと。
第二には章のテーマを設け、基礎から応用へ問題を少しずつ発展させました。
第三に、初心者や初級の方のために、基本問題に初心者マークを付しました。
初心者でなくても詰碁は大の苦手という方も、初心者マークの問題からどうぞ。
また、当然のことですが、できるだけ読みやすく、わかりやすい解説を心がけました。2015年2月
平本弥星
本書の構成
序章:頭に碁盤をこしらえる
第1章:極小形
第2章:ウッテガエシとオイオトシ
第3章:中手とセキ
第4章:隅のマガリ四目と石の下
第5章:小さな文字詰碁
また、章の間に12のコラムがちりばめられています。
序章に本書の神髄が記されています。
★画期的な上達法 平本メソッド
- 問題を見たら、目を閉じて、頭の中で明確な図を描く
- 問題をじっと見て、形を覚え、碁盤に問題を再現(問題を解くのではなく、再現することが目的)
- 頭の中に明確な碁盤ができたら、その碁盤に正解図を描く。
- 手が読めるようになる
- 打った碁の局面が思い出せる
- 碁盤や本がなくても碁を考えられる
- 眠る前、頭に問題を入れて目を閉じれば睡眠薬要らず(朝には上達)
- 脳の一部が若返る→元気で長生き!
頭の中に碁盤を描くことは、ほとんどの方ができないと思います。
これが、子供の頃、若いうちに始めると上達が速いと言われるゆえんかと思います。
平本先生の囲碁教室では、これを実践して、上達の成果が出ているそうです。
ではでは、私といっしょに実戦して、上達しましょう。
第1章 極小形
第1問、黒番
第1問 黒番
正解が分かる方も形を覚えて目を閉じてください。
頭の中の碁盤でその着手を確認してください。
そのための問題です。
「敵の急所は我が急所」
白番でも打つ個所は同じです。
本書には解答がありますが、ここではあえて載せません。
第6問、黒番
第1章 極小形
第6問、黒番
第6問 黒番
内側の黒二子はどうなっているのでしょうか?
相手からどういう手があるか、それを考えるのがヨミです。
正解が分かる方も形を覚えて目を閉じてください。
頭の中の碁盤でその着手を確認してください。
そのための問題です。
第6問の正解と失敗
左:正解図、右:失敗図
棋譜再生 |
棋譜再生 |
左:正解図
黒1が正解です。三目ナカデです。
黒三子を取られても、取り跡に黒1の個所に打てば三目ナカデです。
右:失敗図
白2と打たれると、黒は着手禁止点のため、三目ナカデにすることができません。
白はアタリをかけられない限り黒2目をトル必要がなく、このままで生きです。
このような生き方を「オシツブシ」といいます。
第14問、黒番
第1章 極小形
第14問 黒番
第14問 黒番
これもたいへん覚えやすい形。
正解が分かる方も形を覚えて目を閉じてください。
頭の中の碁盤でその着手を確認してください。
そのための問題です。
第14問の正解と失敗
左:正解図、右:失敗図
棋譜再生 |
棋譜再生 |
左:正解図
黒1が正解です。五目ナカデです。
黒3で三目ナカデです。
右:失敗図
黒1は、俗に「慌てる〇〇は貰いが少ない」です。
アタリだからといって黒1は、白2とコウにされてしまいます。
正解図も失敗図も頭の中で碁盤を描くのが目的です。
第3章 中手とセキ
第55問、黒番
第55問 黒番
小さな形。
頭の碁盤に収め、反芻してください。
第55問の正解と失敗
左:正解図、右:失敗図
棋譜再生 |
棋譜再生 |
左:正解図
黒1ハネが正解です。
黒3まで、白も黒もこれ以上、手出しができません。
セキです。セキは生きです。
黒1のサガリは、白2と眼を作られて失敗です。
攻め合いにおいては、ひとつの眼が大きな力となります。
「眼あり眼なしは唐(カラ)の攻め合い」
唐は中国の唐のことです。
遠く中国まで行ってもうまくいかないという意味だそうです。
また、「唐」(カラ)は「空」(カラ)と書くこともあります。
この場合は、空っぽで攻め合いにならないという意味になります。
単に「眼あり眼なし」で使われることが多いと思います。
第60問、黒番
第60問 黒番
棋譜再生
第60問 黒番
これも頭の碁盤に描きやすい形です。
第60問の正解と失敗図
黒1が正解です。
白2でナカデと錯覚しがちですが、白から手出しはできません。
黒をトリに行くと白石が6個取られることになりますから、ナカデにはなりません。セキです。
これも、頭に碁盤を描きましょう。
右:失敗図
黒1は失敗です。
白2と眼を作られてしまいます。攻め合いにおいては、ひとつの眼が大きな力となります。
「眼あり眼なしは唐(カラ)の攻め合い」
唐は中国の唐のことです。
遠く中国まで行ってもうまくいかないという意味だそうです。
また、「唐」(カラ)は「空」(カラ)と書くこともあります。
この場合は、空っぽで攻め合いにならないという意味になります。
単に「眼あり眼なし」で使われることが多いと思います。
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コメントありがとうございます。
大切に読ませていただきます。