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管理人の柿門です。(。・(エ)・。)ノ
今回は、「第19回広島アルミ杯・若鯉戦準決勝戦」をご紹介いたします。
湯飲み格言「一立二析、二立三析、三立四析、ヒラキの原則」
第19回広島アルミ杯・若鯉戦
第19回広島アルミ杯・若鯉戦本戦トーナメントが11月30日から12月1日に行われています。
11月30日に1回戦、2回戦、12月1日に準決勝、決勝戦が行われます。
上野愛咲美さんが、第7回呉清源杯世界女子囲碁選手権の決勝戦へ進出したため、急きょ欠場となり、変わって星合志保さんが出場となりました。
準決勝に勝ち上がったのは、広瀬優一(前年優勝)、小山空也(六段)、横塚力(七段)、藤沢里菜(七段)の四名です。
主 催:日本棋院、日本棋院広島県本部
後 援:中国新聞社
特別協賛:広島アルミニウム工業株式会社
優勝賞金:300万円
出場資格:30才以下、七段以下の棋士
初手から1手30秒、1分の考慮時間10回のNHK杯方式
2024年11月30日、中國新聞本社ビルにて
本日(2024年12月1日)行われた準決勝戦の藤沢里菜さん(七段)と横塚力さん(七段)の対局をご紹介いたします。
横塚力さんは、1994年生まれの現在30才です。
2015年1月1日入段。2019年七段。
2019年に本因坊戦リーグ入り、2022年天元戦本戦進出等が主な実績です。
東京理科大学建築学科卒業という学歴優秀な異色の棋士です。
黒:藤沢里菜、白:横塚力
黒:藤沢里菜(七段)、白:横塚力(七段)
実戦図:黒29まで
棋譜再生
戦図:黒29まで
黒は小目のタスキ型、白はタスキ星の布石で始まりました。
左上隅ツケ二段定石から、白20と右下隅をシマリました。
絶芸先生は、黒21で右下隅20へのカタツキを示していました。
その後も再三このカタツキを示しておりました。理由としては、右下隅二間シマリにうまく呼応しているのではないかと私の推測であります。
白24のノゾキに黒25ツギは格言どおりですが、絶芸先生は他の手を示していました。
絶芸の参考図
絶芸先生は、実戦の黒25ツギで、上図の黒25を示しました。
以下、白34まで。
この図で評価値は、白50.6%
実戦の白28ヒラキまでの評価値は、白56.9%でありました。
横塚さん決勝進出
実戦図:黒49まで
棋譜再生
実戦図:黒49まで
白33の打込みから局面が動きました。
白32のツケに黒33のヒキが評価値を下げました。
見た目も白がうまくサバいた感があります。
黒49までの評価値は、白79.8%となりました。
この後、白は左右に分断した黒を一方的に攻め、なんと取ってしまいました。
藤沢さんとしては、ひどく不出来な一局となりました。
この碁は、152手まで打たれ、白番の横塚力さんの中押し勝ちとなっております。
横塚さんは、この棋戦初の一回戦突破が、決勝進出となりました。
追記:横塚力さんは勢いに乗り優勝スピーチにて、お二人の入籍の発表を行いました。
本日(2024年12月1日)行われた準決勝戦の広瀬優一さん(七段)と小山空也さん(六段)の対局をご紹介いたします。
広瀬優一さんは、2001年生まれの現在23才です。
2016年4月に14才で入段。
2018年に17才で新人王
2023年にこの棋戦、広島アルミ杯・若鯉戦優勝
先日、第50期名人リーグ入りをし、将来を期待されております。
小山空也さんは、1996年生まれの現在28才。
お父さんが小山竜吾七段、お母さんが小山栄美六段、おじいさんが小山鎮男八段と良血のサラブレッドであります。
おじいさんの小山鎮男八段は、テレビのクイズ番組に多数出演され囲碁の知名度アップにも貢献されておりました。
小山空也さんの主な戦績として、名人戦最終予選進出2回、本因坊戦最終予選進出、王座戦本戦進出などがあげられます。
黒:広瀬優一、白:小山空也
黒17から三々入りの難解定石が始まりました。
黒56ツギは、この難解定石の中でも簡明な部類に入ります。
白34までの絶芸の評価値は、白55.9%となっております。
攻守逆転
白62キリが評価を落としました。
先手を取った黒は、69、71、73と頭を出しながら白を分断しました。
攻守逆転です。
真ん中白一団が攻められる展開となりました。
黒75までの絶芸の評価値は、黒約64%であります。
広瀬さん決勝進出
実戦図:黒139まで
難しい戦いが続いていました。
白82までの評価値は、黒78.6%
黒85までの評価値は、白65.0%
黒125までの評価値は、白91.9%
黒127までの評価値は、白71.6%
白128までの評価値は、黒79.1%
黒139までの評価値は、黒98.1%
左辺を黒137と連絡し、先手で黒139に回れたのが大きかったようです。
絶芸の参考図
白128の絶芸の参考図:白1~黒10まで
実戦の白128で絶芸先生は上図の白1ノビを示しました。
以下、黒10まで。
白5のトリが大きかったようです。
この参考図で、絶芸の評価値は、白71.6%でした。
この碁は、203手まで打たれ、黒番の広瀬優一さんの中押し勝ちとなっております。
広瀬優一さんが決勝進出となりました。
広瀬さんには、広島アルミ杯・若鯉戦連覇がかかっております。
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