こんにちは。こんばんは。
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管理人の柿門です。(。・(エ)・。)ノ
今回は、「棋書の紹介その57(10目得する やわらかい攻め方)」をご紹介いたします。
【「今日の格言」と「漢字の読み方」】
湯飲み格言「一方高ければ一方低く」
漢字の読み方「遵守」(じゅんしゅ):「そんしゅ」ではありません。
法律などにそむかず、それをよく守ること。言いつけ。決まり。
購買層が限られておりますので、出版してしばらくすると絶版になってしまいます。
ゆえに、ここでご紹介した棋書もすでに書店の店頭にはないかもしれません。
その点はご了承をお願いいたします。
10目得する「やわらかい」攻め方 囲碁観を変える6つの法則 (囲碁人ブックス) [ 金秀俊 ]
著者:金 秀俊 発行者:中川信行 発行所:株式会社マイナビ
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10目得する「やわらかい」攻め方 ~囲碁観を変える6つの法則~ (囲碁人ブックス) |
まえがき
相手の石を攻めるとき、みなさんは何を重視していますか。
私はそれまでにためてきた 力や厚みを活用することを心がけています。
厚みをうまく生かすための方法は厳しく攻めるだけではありません。
状況によっては「やわらかく」攻めることも大切です。
攻める場合は自分と相手の力関係をしっかり把握してください。
状況が整っていないのに厳しく攻めすぎると思わぬ反発を食らってしまいます。
サッカーと同じように、囲碁でも常に攻守が逆転します。
つまり、相手に反撃するチャンスを与えず、主導権を握り続けることが攻めの目的なのです。
相手の石を攻めることによってダメ場を打たせれば理想的な展開に持ち込むことができます。
相手が窮屈に逃げている間に、こちらはどんどん実利を稼ぎましょう。
本書では私が実戦で打ったいろいろな攻めパターンを紹介します。
状況に応じた攻め方を身に着けることにより、
みなさんが上達のきっかけをつかんでいただければ幸いです。
2013年7月
八段 金 秀俊本書の構成
第1章:10目得する6つの攻め方(ポイント1~6)
第2章:根拠を奪うかどうかの判断
第3章:正しい方向から攻める
第4章:カラミ(モタレ)攻めを目指す
第5章:実戦問題(問題1~14)
第6章:総譜(27棋譜)
以上、6章から本書は構成されています。
「正しい方向から攻める」「カラミ(モタレ)攻めを目指す」は、それを意識するだけでも勝率があがるように思えます。
まえがきにありますように、本書は、金 秀俊先生の実戦譜を生きた題材として、やわらかい攻め方を解説しています。
実際に結果を出している攻め方でありますので、その時の考え方が勉強にならないわけがありません。
その実戦譜は、第6章の総譜で確認することが出来ます。
10目得する「やわらかい」攻め方 ~囲碁観を変える6つの法則~ (囲碁人ブックス)
第3章:問題7より白番
第3章(正しい方向から攻める)問題7より、白番です
第3章(正しい方向から攻める)問題7より、白番です。
2007年1月20日、第2回大和証券杯ネット囲碁オープンAリーグ
黒:安斎伸彰(三段)、白:金 秀俊(七段)
白108(F15)ハネ、黒109(G16)ノビとなった局面です。
上辺の黒をどのように攻めますか。
次の一手をA、Bから選んでください。
正解:常用の手筋
正解図:白1~白5まで
正解図:白1~白5まで
(正解・常用の手筋)
この局面では、白1のオキが成立します。
黒2には白3、5と常用の手筋でワタることができます。
根拠を奪ったので、白成功です。
失敗:簡単に治まれる
失敗図:白1~黒6まで
失敗図:白1~黒6まで
(失敗・簡単に治まられる)
白1トビでは踏み込みが浅いのです。
黒2、4と簡単に治まられてしまいます。
黒6と押されると、この黒は取れる石ではありません。
第3章:問題9より黒番
第3章(正しい方向から攻める)問題9より、黒番です。
第3章(正しい方向から攻める)問題9より、黒番です。
2006年9月14日、第45期十段戦敗者復活戦2回戦
黒:金 秀俊(七段)、白:依田紀基(九段)
黒1の切りに白2とツイだ局面です。
黒の次の一手をA、B、Cから選んでください。
正解1:モタレ攻め
正解図1(モタレ攻め)
正解図1(モタレ攻め)
黒1とアテてから3とツグのが好調子です。
白4の切りには黒5とカケて、モタレ攻めに持ちこみます。
続いて・・・
正解2:封鎖する
正解図2(封鎖する)
正解図2(封鎖する)
もし、白1と受けてくれば、黒2を利かしてから4と封鎖します。
白△の働きが悪いので、黒の攻めは成功です。
正解3:飲み込む
正解図3(飲み込む)
正解図3(飲み込む)
正解図1の黒5のあとに、白1と脱出してくれば、黒2、4と追及します。
黒8と出れば白△を飲み込めるので、カラミ攻めは成功です。
正解4:分断して二子を飲み込む
正解図4(分断して二子を飲み込む)
正解図4(分断して二子を飲み込む)
正解図の白5で、上図の白1と変化してきたら、黒2のツギが味がいいのです。
白3のノビには黒4、6と分断して攻めます。
続いて、白7と切られても、心配する必要はありません。
黒8、10から戦えば、白1、3の2子を飲み込むことができます。
失敗1:反撃される
失敗図1(反撃される)
失敗図1(反撃される)
黒1とツグのは平凡です。
白2に黒3と追いかけると、白4と反撃されます。
相手が強くなっているので、黒は苦戦しそうです。
失敗2:受けてくれない
失敗図2(受けてくれない)
失敗図2(受けてくれない)
前図の黒で、上図のように黒3と切っても、白は素直に受けてくれません。
白4とノビた形がよく、白を攻めることはできないでしょう。
失敗3:治まられる
失敗図3(治まられる)
失敗図3(治まられる)
黒1とノビるのはがんばりすぎです。
白2、4と黒1子を取られて治まれてはいけません。
白aと出る余地が残るので、黒失敗です。
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こんにちは ♪
返信削除棋書の紹介その57(10目得する やわらかい攻め方)を拝見しました。(*'▽')
Ounaさま、こんにちは。いつもありがとうございます。_(._.)_
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