囲碁用語備忘録4(た行)

2025/02/10

04.囲碁のお勉強

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こんにちは。こんばんは。

ご訪問いただきありがとうございます。

管理人の柿門です。(。・(エ)・。)ノ

今回は、「囲碁用語備忘録4(た行)」をご紹介いたします。


【「今日の格言」と「漢字の読み方」】

ヨセに関する格言「両後手より片先手」

漢字の読み方「薬缶」(やかん):「くすりかん」ではありません。

湯を沸かすための道具。やかん。


囲碁用語(た)

  • 第一感:見た瞬間に第一にひらめく手のこと

  • 対局:盤に向かって碁を打つこと。現代ではネット対局もある

  • 大局観:全体を把握して進行状態、形勢等を判断し、方針、作戦を立てる能力

  • 太閤碁:黒が第一着を天元へ打ち、あと白の真似をして打つ碁。太閤秀吉が打って相手を困らせたという話からきている

  • 大斜(たいしゃ):大ゲイマのことであるが、ふつう大斜という場合、大斜定石の大ゲイマガケを指していう

  • 大々ゲイマ(だいだいゲイマ):大ゲイマより一路広い形。大々ゲイマビラキ、大々ゲイマガカリなどがある

  • 大名碁(だいみょうご):殿様碁と同じ。鷹揚で甘い碁のこと

  • 高い:石の位置が高いこと。ふつう第四線にある石。高い石は、スソアキを狙われるのが弱点

  • 互先(たがいせん):互角の手合。握りで黒白を決め、黒を持った方が六目半のコミを出す

  • 高ガカリ:第4線からカカる手。一間高ガカリ、二間高ガカリなどがある

  • 高バサミ:第四線に高くハサむ手

  • 高目(たかもく):第四線と第五線の交点
  • 高目定石:高目に対する折衝を主とした定石

  • タケフ(竹節):二丁ツギのこと
    黒1がタケフ

    棋譜再生

    • タスキ:タスキをかけるように空き隅を対角線に占める布石

    • タタく(叩く):相手の進出を止める手

    • 立会人:対局に立ち会う人


    • タチ:辺から上へ、まっすぐ立つ感じでノビる手。タチとノビの区別は難しい
    黒1がタチ

    棋譜再生


    黒1がノビ

    棋譜再生

    • 立ち枯れ:相手の強い石にくっついて動きが取れず、働きを失ってしまうこと

    • 断ち切る:相手の石を切断する手。単に切るより強い感じがある

    • 断つ:相手の石の連絡を切る。さえぎると同義

    • 谷が深い:奥行きが深い。端的に攻めるより他方から打ち、アヤを見る方が手段の余地が広く内容も深みがあること

    • 狸の腹つづみ:相手の盲点を突いて、思わず狸が腹つづみを打ちたくなるような妙手

    黒14、16と一線に並ぶ筋が狸の腹つづみ。これで白3子の種石は助からない

    棋譜再生

    • ダメ:どちらが打っても一目にもならない無価値な点

    • ダメヅマリ:ダメがつまっているため身動きがとれないこと。オス手がない形

    • ダメヅメ:ダメを詰めること。攻め合いでのダメヅメ。終局後のダメヅメがある

    • 足りない:地が足りないこと。攻め合い等で手数が足りないこと

    • 団子(ダンゴ):だんごのように石が凝集した形、働きに乏しく愚形

    • 単ツギ:なにも余計なことはせず、黙ってツイでいる手、ダマツギ

    • 単バネ:切りやアテを保留して、単にハネる手。筋の良い手

    • 旦那:賭碁で稼がせてくれる人


    囲碁用語(ち)

    • 小さい:価値が小さいこと。その石を取るのは小さい。そのヨセは小さい。そこを囲うのは小さい

    • 力碁(ちからご):力の強い碁。乱戦やねじり合いになると力を出す碁風

    • 血溜まり(ちだまり):碁盤の裏面にあるくぼみをいう。音響効果や、ひびが入るのを防ぐ意味がある

    • 着手:石を打つこと

    • 着手禁止点:石を打ってはいけないと、ルールで禁じられている点
    黒aが着手禁止点

    • 中央:盤の中央。また石の形の中心点や左右同形の中央のことをいう

    • 中押し勝ち:作らずにどちらかが途中で投了して勝負が決まる碁のこと。途中押しきり勝ちの略。最後のダメ詰めまでして作らないのはマナー違反

    • 中国流:隅のシマリよりも、隅から辺へとスピードを重視する布石。草分けの囲碁ライター安永一さんが考案

    • 中盤:布石と終盤の中間の段階。戦いが起こってから大ヨセに入るまでをさす。碁によっては布石からすぐヨセに入ることもあるし、布石らしい布石がなく一方面からたちまち戦いが始まり中盤戦に入る碁もある

    • 注文:相手の応手を予想して、それに対して立てる作戦。「こう打つと相手の注文どおりになる」などという。碁は相手の注文どおり打つのでは気合が悪いので、反発して勢い波乱が巻き起こる

    • 長考:長い時間考えること

    • 調子:石の運びの具合。石のリズム。勢い


    • 長生(ちょうせい):眼を取りに行っても同形反覆を繰り返すことになり、無勝負になる形
    長生。黒1と打ち欠き、白2突っ込み、黒3トリ、白4取り返し、黒5打ち欠き・・と同形反復の繰り返し

    棋譜再生

    • 挑戦権:タイトル保持者にタイトルを賭けて挑戦できる資格

    • 挑戦手合:挑戦者がタイトル保持者とタイトルを争う勝負。七番勝負、五番勝負、三番勝負、一番勝負などがある

    • 珍瓏(ちんろう):詰碁のこと。尊い玉の響きという意味から転じて「作り物の名作」となった。『玄玄碁経』の詰碁は「珍瓏の部」に収められている


    囲碁用語(つ)

    • 捕まる:石が取られる。下手が上手に難しい碁にされること

    • ツギ:断点を補う手。形により、カタツギ、カケツギ、ケイマツギ、棒ツギなどがある

    • ツキアタリ:相手の石にぶつかっていく手。ツッパリと同じ手だが、相手へのアタリ具合がそれほど強くない

    • 突き出し:相手の石の間隙に突き出て行く手

    • ツギツギ:お互いにツギあう形。終局にさいして半コウが二つ残っている場合、お互いコウをツグこと。昔は手数を入れず棋譜の欄外に「半コウツギツギ」と記していた

    • 突き抜き:突き出しにつづいて、相手の石を突き抜いてしまう手

    • 次の一手:次に打つ手。問題形式の講座や、公開早碁のときの問題として出される

    • 突く:相手の急所や要点へ迫り相手の弱点、欠点を突く手

    • 作り碁:途中で投了せず、最後まで打ちあげ、地を計算して勝負を確認する碁

    • 作り物:詰碁の古語

    • ツケ:相手の石に単独で接触して行く手

    • ツケオサエ:ツケてオサえる手

    • ツケ切り:相手の石にツケて切りを入れる手で、切り違いと同形

    • ツケコシ:相手のケイマの形の石に自分もケイマの形でツケていく手

    • ツケサガリ:ツケてサガる手

    • ツケノビ:ツケてノビる手

    • ツケヒキ:ツケて引く手

    • 突っ切る:相手の間隙を突き破って自軍と連絡すること

    • ツッパリ:ツキアタリと同じ形だが、ツキアタリよりもいまひとつ強い意味がある

    • ツナギ:相手に裂いてこられるのを防いで連絡しておく手

    • ツブレ:壊滅状態になること

    • ツメ:相手の石の辺への発展を妨げて詰めよっていく手

    • 詰碁:死活問題を主とした作り物のことだが、死活の他にコウ、攻め合い、追い落とし、切断、連絡などの問題

    • ツメビラキ:ヒラキヅメと同じ

    • つめる:ツメを打つこと。攻め合いや石を打ち上げるときに相手の石の手数(ダメ)をつめること。終局にさいしてダメをつめあうこと

    • 強い手:いっぱいに頑張った手

    • 強く打つ:いろいろ打ち方のあるところで、強く戦って行くほうの打ち方を選ぶこと

    • 釣り合い:均衡の取れている状態。地の釣り合い、勢力の釣り合い、全局の釣り合い

    • 鶴の巣ごもり:鳥の巣の形に似ているところから鶴の巣ごもりと呼ばれる
    白3子は鶴の巣ごもりで逃げることができない。白1と飛び出してもオイオトシで取られてしまう

    棋譜再生

    囲碁用語(て)

    • 手:碁の手段。手がある、手がないなどという。石の手数。手が長い、手が短いなどという

    • 出(で):相手の要所、相手の地、相手の勢力圏、あるいは中央へ頭を出して出ていく手

    • 手合い:棋士の対局のこと。手合割のこと

    • 手合い違い:技量が違い過ぎて勝負にならないこと

    • 手合割:対局者の技量の差によるハンディキャップのこと。アマチュアは一段差一子、プロはオール互先

    • 手厚い:厚いと同じ。「全局的に手厚い」「手厚い打ち方」などという

    • 低位:石の位が低いこと。主として第三線、第二線を指す

    • 定型:定石型等、よくできる型

    • 出石(でいし):盤上から取りあげたハマではなく、黒石の碁笥の中から白石が出たり、隣の石が転がってきたり、碁盤の下や座布団の下から出た石をいう。出石はすぐ相手に返すのが礼儀

    • 低段:初段から四段

    • 出入り(でいり):自分が打ったのと相手に打たれたのとの差。主としてヨセの計算で使う

    • 手入れ:自分の地の中へ石を入れて欠陥に備えること

    • 手薄い:薄いこと

    • 手がある:死活、コウその他、具体的な手段の余地があること

    • 手がかり:具体的な手段が成立するための足場。きっかけ

    • 手が足りない:攻め合いの手数が足りなくて勝てないこと

    • 手勝ち:攻め合い勝ちのこと。普通、一手勝ちをいう

    • 攻め合いの手数が増えること

    • 手が見える:直感的な手段が頭に浮かぶこと

    • 出切り(でぎり):出て切る手

    • 手順:打つ手の順序

    • 手順の妙:手順を正しく巧妙に進めて好結果を得ること

    • 手筋:石の働きをもっとも効果的に発揮する打ち方

    • 手伝う:相手が困っているときに悪手を打って助けてしまうこと

    • 鉄柱:辺の星からブラサガる手。堅固で白は容易に入れない

    • 手どころ:中盤戦のむずかしいところで、手段がいろいろあって、お互いによく読まなければならない場面。勝負所

    • 手止まり:好点や大場がひとつ残っていて、どちらかがそこを打つこと。 布石の手止まり、大場の手止まり、ヨセの手止まり。終局になる最後の手

    • 手直り:打ち込み碁などで、手合割を直すこと。四番手直りというのは、四番勝ち越せば手合を直すという約束で打つ碁

    • 手無し:ある部分において手段の余地のないこと

    • 手にする:手段のなさそうなところで死活、コウ、あるいはヨセなどの手段を成功させること。「手になる」と同じ

    • 手抜き:相手の打った手に対して、受けないで他に転じること
    • 手ぬるい:ゆるい打ち方。十分効果を発揮できるところを、そう打たない不十分な手

    • 手残り:すぐにはやって行かないが手の残っている形
    • 手番:打つ番。黒が打ったあとは白の手番。相手の手番のときは話しかけないのが礼儀
    • 手拍子:相手の打った手につられ、よく考えないで打った悪手

    • 手広く打つ:白の打ち方で、作戦範囲が広くなるように打つこと。碁が急にならないように打つこと。打ちたいところが、たくさんあるように打つこと

    • 手もどり:結局は後手でも手を入れておかなければならない状態

    • 手割(手割論):定石の変化、あるいは実戦で生じた部分的な形を、石の働きや効果を分析して優劣を判定すること。その方法は、類似形の定石を基に比較したり、いくつかの石をプラスまたはマイナスして原型と比較したりする

    • 手をつめる:自分のダメをつめること

    • 展開:ヒラくこと。辺などにヒラく場合に使うが「ヒラキ」の術語より大場を占める場合などに使われる

    • 天下コウ:勝負が決まってしまうような大きなコウのこと。相手がどこへコウ立てしようとも、かまわず抜いてしまえば勝ちになるコウのこと。天下コウはコウ立てに利かずにコウを解消してしまうから、天下利かず、ともいう

    • 天狗の鼻ヅケ:鼻ヅケと同じ。二子の頭へ単独でツケる手のこと

    • 天元:碁盤の中央にある星

    • 天王山:黒白双方の攻防の急所で、形勢に重大な影響をおよぼす点

    囲碁用語(と)

    • 同形反復:同じ形が何手かの周期をおいてあらわれてくることで、碁を進行させるため。全局的な同形反復を禁止している

    • トーチカ:隅の三手ジマリ

    トーチカ。黒1目外しから黒3とトビ、黒5と囲ったシマリ。
    棋譜解説図(数字、記号入り)
    棋譜再生

    • 投了(とうりょう):途中で一方が負けを認めて勝負を放棄すること

    • トックリ型:徳利形に似ているところからいわれる、犬の顔と同じ

    • トビ:自分の石から一路以上へだてて真っすぐに飛ぶ手。空間が一路の場合は一間トビ、二路の場合が二間トビ


    • トビコシ:同じトビでも相手よりさきに中央へ飛び越している手

    トビコシ
    棋譜解説図(数字、記号入り)
    棋譜再生

    • トビ込み:相手の地の中、あるいは相手の石の間隙へ飛び込む手
    白1がトビ込み
    棋譜解説図(数字、記号入り)
    棋譜再生

    • トビサガリ:下のほうへ飛ぶ手
    黒1がトビサガリ
    棋譜解説図(数字、記号入り)
    棋譜再生

    • トビ出し:外に向かって飛び出る手
    白1がトビ出し
    棋譜解説図(数字、記号入り)
    棋譜再生

    • トビツケ:トンでツケる手
    黒1がトビツケ
    棋譜解説図(数字、記号入り)
    棋譜再生

    • トビトビ:お互いにトビ合う形
    黒1とトビ、白も2とトブ形がトビトビ
    棋譜解説図(数字、記号入り)
    棋譜再生

    • トビマガリ:トビで曲がっている形
    黒1がトビマガリ
    棋譜解説図(数字、記号入り)
    棋譜再生

    • 止める:相手の進路や、連絡または発展方向を止める。終局になって打つ手を止める。手合時計を止める

    • 取らず三目:嘉永のころ(1848年~1854年)実戦に生じた形を、本因坊秀和に問うと「取らず三目」と判定したという
    取らず三目。黒、白、先に手を出した方が損をする。
    現在のルールでは「黒の四子、白の一子はともに「活き石」で、第八条により「セキ石」」
    棋譜解説図(数字、記号入り)
    棋譜再生

    • 取り掛け(とりかけ):相手の石を本気で取りに行くこと。取り掛けに行く

    • 取り切る:まだ完全に取れていない相手の石を、もう一手かけて完全に取り切ること


    • 取り込む:相手の石を包み込むよう、あるいは抱え込むように取る手のこと
    白1が黒一子を取り込む手
    棋譜解説図(数字、記号入り)
    棋譜再生

    • 取る:相手の石を殺して取る。コウを取る。相手の眼を取る

    • トン死(頓死):見損じなどで、あっというまに石が死んでしまうこと

    • トントン:追い落とし(オイオトシ)のこと


    • トンボ:観音ビラキのこと。星から左右へ大ゲイマにヒライた形
    トンボ(観音ビラキ)
    棋譜解説図(数字、記号入り)
    棋譜再生

  • 手順は、図の左下にある青文字の「棋譜再生」でご覧いただけます。
  • つぶや棋譜2 Viewer左上にある「自動再生」にチェックで再生致します。
  • つぶや棋譜2 Viewer碁盤の下にある「NUM」で手順が表示されます。

  • 最後までご覧いただき、ありがとうございました。
    よろしかったら、ご感想などをコメントでお聞かせください。



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    囲碁とは黒と白が交互に打って、自分の陣地の大きさを競うゲームであります。碁盤の目は361あり、黒白交互に打つと10の360乗ものパターンがあり、無限の世界と言われております。また、囲碁は、礼節を重んじ、礼に始まり礼に終わる競技でもあります。私はネット碁を楽しんでおりますが、ネット碁のおかげで囲碁は世界中に広まり、世界中で楽しまれるようになりました。囲碁に国境はありません。そんな囲碁の魅力や楽しさを少しでも伝えることができればと考えております。

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