【「今日の格言」と「漢字の読み方」】
湯飲み格言「もったいないが負けのもと」
漢字の読み方「躓く」(つまずく):「つまづく」ではありません。
歩く時、足先を物に打ち当てて、前へよろける。挫折する。
第50期名人リーグ12月の成績
第50期名人戦挑戦者決定リーグ戦の序列と12月までの成績は、次のとおりです。
序列1位:芝野虎丸(前 名人)0-1
序列2位:余 正麒(前回2位)1-0
序列3位:井山裕太(前回3位)1-0
序列4位:許 家元(前回4位)0-1
序列5位:山下敬吾(前回5位)0-0
序列6位:村川大介(予選突破)0-1
序列6位:関航太郎(予選突破)0-1
序列6位:広瀬優一(予選突破)1-0
序列6位:福岡航太朗(予突破)1-0
この挑戦者リーグ戦は12月から8月まで行われます。
リーグ戦の順位1位者が、一力遼(名人)に挑戦できることになります。
順位の下位4名が脱落となります。
毎月1局行われ、12月は山下敬吾さんが対局無しの月、1月は芝野虎丸さんが対局無しの月であります。
今回は、昨日(2025年1月9日)行われた、井山裕太(序列3位)と山下敬吾(序列5位)の一戦をご紹介いたします。
黒:井山裕太、白:山下敬吾
黒白共に、星と小目の布石で始まりました。
白2、黒3の小目の配置を「ケンカ小目」といいます。
ケンカ小目は、実戦の黒5のように、先にカカった方が有利と昔は言われていました。
しかし、囲碁はそんなに単純ではありませんので、現代では実戦のように普通に打たれております。
黒9のコスミは江戸時代によく打たれていました。
ちなみに、絶芸先生は黒9で大ゲイマにかまえていました。
黒14一間バサミに対して、白15と素直に三々に入りましたが、気持ち評価値を落としました。絶芸先生は、白15の手で、一間にハサミ返しの手を示していました。
さて、黒23の手は、次の一手問題にして欲しいところですね。
ちなみに、絶芸先生は、黒23でAを示していました。
右辺から下辺にかけて、大模様が現れました。
白がこの大模様にどう踏み込むのかが今後の焦点となりました。
黒の大模様作戦
第一弾として、白24カタツキから右辺を消しに行きました。
第二弾として、白38打ち込みから下辺に手をつけていきました。
実戦は、結果的に打ち込んだ白38が丸呑みされるワカレとなり、白56までの絶芸(最強AI)の評価値は、黒84.6%となりました。
中盤の勝負所
白76と正面から堂々の攻めに対して、黒77とツケてサバキを狙います。
黒77までの絶芸の評価値は、白49.1%と形勢は互角となり、中盤の勝負所となりました。
黒優勢に
白82、86が絶芸の評価値を落としました。
白82は手筋ですが、絶芸は白82で次図を示していました。
絶芸の参考図
白82の絶芸の参考図:白1~黒10まで
白82の絶芸の参考図:白1~黒10まで
実戦の白82では、絶芸は上図の白1を示しました。
以下黒10までの評価値は、白57.8%でありました。
実戦の黒91までの評価値は、黒92%であります。
敗着は白170
実戦図:白170まで
実戦図:白170まで
白124までの評価値は、黒95.1%
白130までの評価値は、黒66.6%
白136までの評価値は、黒57.8%
黒141までの評価値は、白65.0%
黒151までの評価値は、白85.5%
白156までの評価値は、黒50.6%
黒169までの評価値は、白65.3%
白170までの評価値は、黒98.1%
白170が敗着となりました。
絶芸の参考図
白170の絶芸の参考図
白170の絶芸の参考図
実戦の白170で、絶芸は上図の白1を示しました。以下黒10まで。
この碁は、203手まで打たれ、黒番の井山さんの2目半勝ちとなっております。
この結果、名人戦リーグ戦の成績は、井山さんが、1月まで2勝0敗、山下さんは、0勝1敗となりました。
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コメントありがとうございます。
大切に読ませていただきます。