【「今日の格言」と「漢字の読み方」】
ヨセに関する格言「中の地より辺の地」
漢字の読み方「乍ら」(ながら):「さくら」ではありません。
動詞・動詞型活用語の連用形に付く。二つの動作・状態が並行して行われる意を表す。ラジオを聞き乍ら勉強する。乍らスマホ。
攻め合いの問題
テーマ図:黒先いかに

テーマ図:黒先いかに
黒9子と白7子の攻め合いの問題です。
黒には、一眼があります。
白には・・・
いわゆる「眼あり眼なし」です。
さてさて、黒先いかに
黒1白2は絶対の一手
失敗図1:白4まで

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失敗図1:白4まで
黒1のアタリに白2ツギは絶対の一手でしょう。
黒3と外からの攻めには、白4と眼を持つのが好手となります。
さて、この形はどうなっているのでしょうか?
セキは0目
失敗図2:白6まで

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失敗図2:白6まで
続けて黒5とダメを詰めるのは、白も6とダメを詰めます。
これは、セキです。
黒、白、両者とも生きています。
単純な黒3、黒5の外詰めは、失敗です。
蛇足ですが、終局時には、セキの目数を数えることはありません。
黒白ともゼロ目とカウントします。
黒トリ番のコウ
失敗図3:白6まで

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失敗図3:白6まで
前図の黒5で、上図の黒5と白を欠け眼にすると白6まで。
この形は、コウです。
黒のトリ番のコウです。黒が有利なコウです。
しかし、黒のトリ番とは言っても、コウに負けたら黒の被害は甚大です。
よって黒3、5は、失敗といたします。
ダメのつまりが身のつまり
失敗図4:白4まで

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失敗図4:白4まで
いきなり、黒3と突っ込むのは、自らのダメが詰まってしまい、白4でアタリとされます。
黒はトル一手ですが。
白トリ番のコウ
失敗図5:黒7まで

失敗図5:黒7まで
黒5とトル一手となりますが、白6、黒7まで。
次は白番です。つまり、白のトリ番のコウとなります。
自らダメを詰める黒3は、大失敗となります。
囲碁用語に「ダメのつまりが身のつまり」がありますね。
むやみにダメをつめては、身を滅ぼしかねません。
急所のツケ
正解図:黒3まで

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正解図:黒3まで
黒3のツケが正解です。
急所のツケです。手筋のツケです。
実戦で、こんな巧い手を打たれたら、痺れてしまいますね。
続きを見てみましょう。
黒の攻め合い勝ち
正解図:黒7まで

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正解図:黒7まで
白4、6と黒3の石は取り込まれてしまいますが、かまわず、黒7と突っ込みます。
次の白8で黒3の石をトルことはできますが、外から黒9とダメを詰めれば、攻め合いは、黒の一手勝ちとなることは、図がなくとも、お分かりになるかと思います。
取って取られての図を頭に浮かべよう
正解図:白8まで

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正解図:白8まで
黒3の石を取ることはできないので、白8とダメを詰めてアタリとしてみます。
この後の図は、取って取られた図を頭の中に浮かべられるようにならなければいけません。
高尚な趣味
正解図:白10まで
正解図:白10まで
すなわち、黒9と取って(左図)、白10と取り返された図(右図)を頭の中に描かなければいけないのです。
右図の白10で黒はアタリですが、次の黒11でまた取り返すことができます。
ここまでの図を頭の中に描くのです。
凄いでしょ?
囲碁は、高尚な趣味なのであります。(笑)
眼あり眼なしは唐の攻め合い
正解図:黒11まで

正解図:黒11まで
黒11とまた取り返すことが出来ます。
取って、取られて、また取っての図です。
白は打つ手なしとなりました。めでたしめでたし。
ということで、正解は、黒3の急所のツケでした。
この黒3のツケは、ぜひとも身につけたい手筋であります。
攻め合いにおいては、ひとつの眼が大きな力となります。
「眼あり眼なしは唐(カラ)の攻め合い」
唐は中国の唐のことです。
遠く中国まで行ってもうまくいかないという意味だそうです。
また、「唐」(カラ)は「空」(カラ)と書くこともあります。
この場合は、空っぽで攻め合いにならないという意味になります。
現在では、単に「眼あり眼なし」で使われることが多いと思います。
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