最初に、左図の右上隅をご覧ください。
以前、ご紹介した「万年コウ」の形に黒の一線のサガリ(H13)が加わっております。
この形からですと、黒は、別の攻めが狙えます。
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(左図、左上隅)
この一線のサガリ(F13)があると黒1から黒3、5、7と美しい手順で、白の眼を取ることができます。
白は、ダメヅマリのため、座標(C13)に入れません。
(左図、右下隅)
この形は、以前、ご紹介したように万年コウになる基本の形ですが、左上隅での黒の攻め方を試しにやってみましょう。
(左図の左下隅参照)
黒15に対して、白は16と取ることができます。
左上隅と違って、ダメヅマリではないので、次に白17と入ることができます。
白の2眼作りの阻止のために黒は17とツグことになります。
この形もセキとなりますが、黒の後手セキです。
万年コウでは、先手セキだったので、この攻め方は黒失敗となり、前回にご紹介した万年コウの手順が正解となります。
次に右図をご覧ください。
(右図、右上隅)
右図の右上隅をご覧ください。
今度は、先ほどと反対側に黒の一線のサガリ(N10)が加わっております。
この形からですと、黒は、別の攻めが狙えます。(右図の左上隅参照)
黒1のオキから3、5、7で白押す手なしです。
(右図、右下隅)
左図と同じく、万年コウになる基本形ですが、左上隅での黒の攻め方を試しにやってみましょう。
(右図の左下隅参照)
同じく、黒9のオキから11、13、15、と攻めますが白16と取られてしまいます。
黒17とダメをツメてセキとはなりますが、これも黒の後手セキであるので、黒の失敗となります。
この形は、黒先手セキになる、万年コウの手順が正解となります。
このように、囲碁の死活は、一石の有無、ダメの数で、攻め方が大きく変わることがあります。
私は以前、このちょっとの違いを覚えることができない自分がイヤになり、そして詰碁や死活がキライになりました。
詰碁ができないということで、囲碁の上達もあきらめていました。
同じような方もいらっしゃるのではないでしょうか?
年を取ったせいか、最近は「忘れたらまた覚えれば良い」とおおらかな考え方でやっています。
万年コウの手順も忘れたら、このサイトで確認すればよいかなと考えています。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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コメントありがとうございます。
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