最初に、左図の右上隅をご覧ください。
以前、ご紹介した「万年コウ」の形ですが、不自然に外ダメが1つ空いています。
この外ダメ1つが、影響するのかしないのか、確かめてみましょう。
棋譜再生 |
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(左図、左上隅)
万年コウの手順で、黒は攻めます。
そして、結果は、同じく万年コウでとなります。
ルール上、終局時にセキとなります。
しかし、黒からコウを仕掛けられる可能性は0ではありません。
(左図、左下隅)
外ダメが1つ空いているときは、手順の途中で、白に対応策が生じます。
白12が妙手です。
ここにツケる手は、知らないと打てないと思います。
白18まで、完全なセキとなります。
わずかでもコウの可能性がある万年コウより、完全なセキの方がまさるという考え方で、白12の妙手でセキが白の正解となります。
(左図、右下隅)
左図の左下の黒13を右図の黒23とした場合の変化図です。
白24が妙手です。2目にして取らせて取り返します。
白28で、オイオトシとなり、黒2子は助かりません。
黒は、完全に失敗です。
(注:外ダメが1つ空いているので、白28が打てます。)
(右図、右上隅)
外ダメはなしですが、白の一線にハネがあります。
この形は、もうひとつの万年コウです。万年コウパート2です。
面倒ですが、これも覚えるしか手はなさそうです。
(右図、左上隅)
黒1のオキから黒3とトビ、白4のブツカリに黒5と棒ツギに白6、黒7まで。
これも万年コウだそうです。
仕掛けられた方が取り番の本コウになるので、膠着状態になります。
万年コウは、終局時にセキとなります。
(右図、左下隅)
左上隅の黒5の棒ツギを黒13とハネると白16でオイオトシとなり、黒13のハネは失敗となります。
(右図、右下隅)
左上隅の黒5のツギに対して、白22としたときの変化です。
棋譜再生しないと手順が分かりずらいと思いますが、最終的に黒の一手ヨセコウとなります。
一手ヨセコウより、万年コウでのセキの方が有利と考えると白の失敗となります。
このように、囲碁の死活は、一石の有無、ダメの数で、攻め方が大きく変わることがあります。
私は以前、このちょっとの違いを覚えることができない自分がイヤになり、そして詰碁や死活がキライになりました。
詰碁ができないということで、囲碁の上達もあきらめていました。
同じような方もいらっしゃるのではないでしょうか?
年を取ったせいか、最近は「忘れたらまた覚えれば良い」とおおらかな考え方でやっています。
万年コウの手順も忘れたら、このサイトで確認すればよいかなと考えています。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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コメントありがとうございます。
大切に読ませていただきます。