第48期新人王戦決勝三番勝負第2局
第48期新人王戦決勝三番勝負の第2局が昨日(2023年9月22日)東京、市ケ谷の日本棋院東京本院で行われました。
午前10時から始まった対局は、上野愛咲美女流名人が姚智騰(よう・ちとう)六段に238手で中押し勝ちをおさめ、第1局に続いて連勝し、第48期新人王戦を制しました。
女流棋士による新人王戦制覇は、史上初の快挙でありまして、これはとてつもない大記録であります。
上野愛咲美さん。おめでとうございます!
新人王戦は若手の登竜門
新人王戦は、若手の登竜門とされ、現在七大タイトルを持つ一力遼(棋聖・本因坊)、芝野虎丸(名人・十段)、井山裕太(王座・碁聖)、関航太郎(天元)の4人とも10代で新人王のタイトルを獲っております。
昨年まで35名いる優勝者のうち約半数の16名が、その後七大タイトルを獲得しております。
立ち上がりは白やや良し
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(左図):実戦図、黒37まで
白22(M15)のコスミは、覚えておきたい手でした。絶芸も同じく白22のコスミを示していました。
黒29は30と一間にトブのが石の形です。実戦のように白30と頭を叩かれては痛いです。
白がやや打ちやすい立ち上がりでありましたが、黒37で大きく評価値を落としました。
序盤でも大切な二線のハネツギ
黒37では、絶芸(最強のAI)は、黒1から黒9を示しておりました。
このこの黒1、3のハネツギは、その前から絶芸が示していた手で、白からのハネツギも示していました。お互いの急所だったようです。ちなみに白からハネツグ場合は、カケツギです。
絶芸の右図、最善手での評価値は、白63.3%で、実戦の黒37までの評価値は、白84.8%でありました。
(左図):実戦図、白82まで、(右図):実戦図、白100(H13)まで
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(左図):実戦図、白82まで
前図から黒は、右下の白への攻めが功を奏し、白82まで評価値は、黒54.6%と逆転しております。
白70の素直なツギがあまりよくなかったようです。
(右図):実戦図、白100(H13)まで
しかし、次の黒83でまた、白へと流れが傾きました。評価値は、白67.2%。
白90と突きぬいた形は、いかにも黒が痛そうです。
そして、黒93が評価値を著しく落とし、図の白100までの絶芸の評価値は、99.1%となってしまいました。
その後は、白の評価値が落ちることなく、上野さんが好き放題暴れた印象です。
この碁は238手まで打たれ、白の中押し勝ちとなっております。
上野愛咲美さんの会心譜となりました。
上野愛咲美さん。本当におめでとうございます。
祝!新人王 上野愛咲美さん
上野愛咲美さん。やったね♪
上野愛咲美さん。おめでとうございます♪
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