こんにちは。こんばんは。
ご訪問いただきありがとうございます。
管理人の柿門です。(。・(エ)・。)ノ
今回は、「第71期王座戦第3局」をご紹介いたします。
第71期王座戦五番勝負の第3局が本日(2023年11月14日)午前10時より、兵庫県神戸市「ホテルオークラ神戸」で行われました。
井山裕太王座に挑戦するのは、余 正麒(よ せいき)八段。
余 正麒さんは、台湾生まれの今年で28才です。
主な戦績として、関西棋院第一位決定戦6連覇があげられます。
タイトル戦への挑戦は、今回が5回目、王座戦挑戦は、3回目となります。
そろそろ、初タイトルがあってもおかしくない戦績です。
対する井山さんは王座のタイトルを通算で8期保持しており、現在2連覇中であります。
井山さんは、日本の囲碁の歴史において最強の棋士のひとりであります。
第2局は、半目を争う名局となり、接戦を余正麒さんが制しました。
1勝1敗で迎えた天王山の第3局であります。
アンケート総得票数は8票
先に実施した投票アンケート(応援するのはどっち?)の結果をお知らせいたします。
投票総数:8票
井山裕太王座を応援:6票(75.0%)
余 正麒八段を応援:1票(12.5%)
どちらもがんばれ!:1票(12.5%)
ご投票していただいた皆様、ありがとうございました。
黒:余 正麒、白:井山裕太
主催 :日本経済新聞社
優勝賞金:1,400万円
持ち時間:各3時間
3時間は、世界戦の標準の持ち時間であります。
2023年11月14日、ホテルオークラ神戸にて
黒:余 正麒、白:井山裕太
現代布石での始まり
黒23まで、きれいな現代布石です。
左上隅の定石で、昔は黒11を左辺に3間に構えていましたが、現代では3間に構える手をあまり見なくなりました。
黒17の一間バサミに対しても白18、20と上ツケからヒクのですね。
黒21も断点を気にせずに、いきなり急所を一撃して23と飛んで、ここまで全くの互角の進行であります。
ここまでのきれいな手順は、現代のプロの布石の勉強になると思いました。
実戦図:黒37まで
棋譜再生
実戦図:黒37まで
この37の地点が白黒双方の必争勝点だったようです。
その後の白のカタツキ戦法は、軽やかではありますが、私には打てそうにありません。
井山さんのツケ
実戦図:白114まで
実戦図:白114まで
左辺から非常に難解な戦いが続いております。
アマチュアには全く分からない戦いです。
評価値もゆれ動いておりましたが、黒113まででは互角です。
井山さんは、フルーツ盛り合わせとツケが大好きです。
この白114のツケも井山さんらしい手ではあります。
コウが焦点
実戦図:黒125まで
実戦図:黒125まで
超難解な戦いが続いておりますが、黒125が大きく評価値を落としました。
絶芸の黒125の参考図
絶芸の黒125の参考図
絶芸は、黒1を決めての黒3、5、7のコウ仕掛けを示しました。
この進行で互角。実戦との違いがよく分かっていませんが・・
実戦は、黒125で、白75.8%となりここから白の攻勢となります。
AIのヨミ
実戦図:白158まで
実戦図:白158まで
白158とコウ狙いのツギですが、約68%評価値を落としました。
コウはまだ早いということでしょうか?
人間レベルだと敗着とは言いずらいと思います。
AIのヨミは、コウを仕掛ける時期等も完璧ですから。
絶芸の白158の参考図
絶芸の白158の参考図
絶芸の参考図を見てもよくわからないと思います。
地を稼ぎながら、コウの準備をしているのでしょうか?
実戦の白170で右下隅の黒を全部取れていれば、白優勢でありますが、無条件で取られないことをAIは読み切っていたのだと思います。
白158以降もとても難解な戦いは続きます。
この碁は、終盤、余正麒さんのヨミが井山さんを上回ったといったところでしょうか。
この碁は221手まで打たれ、黒の余正麒さんの中押し勝ちとなっております。
余正麒さんは、タイトル奪取まで、あと1勝となりました。
注目の第4局は、11月30日、山梨県甲府市「常盤ホテル」で行われます。
楽しみですね。
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大切に読ませていただきます。