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管理人の柿門です。(。・(エ)・。)ノ
今回は、「第42期女流本因坊戦第5局」をご紹介いたします。
対局者のご紹介
藤沢里菜(りな)女流本因坊に、上野梨紗(りさ)(二段)が挑戦する、第42期女流本因坊戦五番勝負の第5局が、2023年11月15日、東京・市ヶ谷「日本棋院東京本院」で行われました。
藤沢里菜さんは、父に藤澤一就八段、祖父に藤沢秀行名誉棋聖、伯従父に藤沢朋斎九段をもつ、サラブレット並みの血統であります。
女流棋士タイトル獲得数はすでに20期。1位の謝依旻さんに続いての第2位の獲得数であり、現在女流棋士最強に位置しております。
また、この女流本因坊戦決勝5番勝負の舞台には、10年連続で登場しており、これまた、大記録を更新中であります。
挑戦者の上野梨紗さんは、2006年6月24日生まれの17才。
12歳9か月での入段で、この記録は女流棋士の中では、仲邑菫さんの10歳0か月、藤沢里菜さんの11歳6か月に次ぐ3番目の年少記録であり、将来を期待されております。
女流名人の上野上野愛咲美さんの妹さんであり、先に行われた中国・杭州アジア大会にて囲碁の女子団体で銅メダルを獲得したメンバー(上野愛咲美、藤沢里菜、上野梨紗)でもあります。
今年度、成長著しい上野梨紗さんと現在最強の女流棋士の藤沢里菜さんとの一戦は、注目を集め熱戦が続き、対戦成績は2勝2敗。
最終の第5局まで、もつれ込みました。
藤沢里菜さんのタイトル防衛、4連覇なるか!
上野梨沙さんのタイトル奪取、初タイトルなるか!
藤沢里菜さん
「阿づ満や」さんのうな重、お吸い物
上野梨沙さん
「阿づ満や」さんの和食弁当、お吸い物
里菜さんのうな重は豪華でした。
梨沙さんは、和食が好きみたいですね。
アンケート総得票数は11票
先に実施した投票アンケート(応援するのはどっち?)の結果をお知らせいたします。
投票総数:11票
藤沢里菜さんを応援:5票(45.5%)
上野梨紗さんを応援:2票(18.2%)
どちらもがんばれ!:4票(36.4%)
ご投票していただいた皆様、ありがとうございました。
黒:藤沢里菜、白:上野梨沙
主 催:共同通信社・日本棋院
優勝賞金:550万円
持ち時間:各4時間
2023年11月15日、日本棋院東京本院にて
黒:藤沢里菜、白:上野梨沙
黒7まで前局と同じ進行
実戦図:白22まで
棋譜再生
実戦図:白22まで
黒7の三々入りまで、第4局と同じ進行です。
白8と今回はこちらからオサえました。
堂々と同進行ということは、お互いに研究範囲内ということになります。
黒21と一間トビに白22の一間トビとこの後どのような定石になりのか楽しみでした。
私の棋譜鑑賞の楽しみは、雰囲気で楽しめる序盤だけです。
一間バサミにハサミ返し
黒23の絶芸の参考図
棋譜再生
黒23の絶芸の参考図
絶芸は黒23とハサミ返しを打ちました。
AIは星での一間バサミのときもこのハサミ返しを推奨することがあります。
このハサミ返しは、AI登場前の人間の定石には、存在していませんでした。
私的には、ちょっと恐い打ち方です。上手にシノぐ自信がありません。
お互いにサカレ形だが
実戦図:黒41まで
棋譜再生
実戦図:黒41まで
さて、この黒41に違和感ありませんか?
ほとんどの方が、42(S8)に打つかと思います。
サカレ形です。黒も白を割いていると言えば言えますが。
絶芸も素直に42(S8)でした。
最近、このブログのために絶芸の評価値を見る機会が増えましたが、人間の奇抜な手や形が崩れた手の多くが評価値を落としているように感じます。
私たち早碁専門のアマチュアは、やはり、形を大切にするのが一番だと思います。
実戦図:白48まで
棋譜再生
実戦図:白48まで
白64(R2)、白70(O6)が評価値を落とし、均衡が崩れました。
黒77と攻撃して、評価値は、約黒の77%です。
最終局は大熱戦
実戦図:白212まで
実戦図:白212まで
左下隅の白5子が取られてからは、黒がずっと90%以上の評価値を維持しておりました。
黒207が不用意でした。そして黒211も。
K11辺りに飛び出さないと、白212と押さえこまれたらいっぺんに黒が窮屈になってしまいました。
この時点での形勢はほとんど互角となっています。
最終局がここにきて大熱戦となりました。
渾身の勝負手、黒227
実戦図:白230まで
実戦図:白230まで
黒225、白226からの黒227のホウリコミが藤沢里菜さんの渾身の勝負手でした。
とても大きなコウが発生いたしました。
この碁は、敗着よりも勝着をあげたほうが良いかもしれません。
黒227の勝負手が勝着かと思います。
4連覇達成
白230の絶芸の参考図
白230の絶芸の参考図
実戦の白230が評価値を下げましたので、白230の絶芸の参考図を調べてみました。
絶芸は白1を示しました。
この図で白58%です。コウ材が増えるのかしら?
私には全く分かりません。
実戦は、白にコウ材がなくなり、267手で黒の藤沢里菜さんの中押し勝ちとなっております。
藤沢里菜女流本因坊の4連覇となりました。
藤沢里菜さん、おめでとうございます。
上野梨紗さん、おつかれさまでした。
上野梨紗さんは、負けたとはいえ、大善戦でした。
この経験を糧とし、彼女がひとまわり大きくする成長することは間違いないでしょう。
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大切に読ませていただきます。