第49期天元戦第4局

2023/12/06

01.タイトル戦

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こんにちは。こんばんは。

ご訪問いただきありがとうございます。

管理人の柿門です。(。・(エ)・。)ノ

今回は、「第49期天元戦五番勝負の第4局」をご紹介いたします。


関 航太郎(天元)に一力 遼(棋聖)が挑戦する第49期天元戦五番勝負の第4局が本日(2023年12月6日)兵庫県洲本市「ホテルニューアワジ」で行われました。

関 航太郎さんは、22才。

15才で入段、18才で新人王のタイトルを獲得。

2021年には、史上最年少での天元位を獲得(20歳0か月)いたしました。

また、入段から4年8か月での七大タイトル獲得も史上最短記録となっております。

次代を担う棋士のひとりであります。

対する一力 遼さんは26才。

現在、棋聖、と本因坊の二冠を所持しており、タイトル獲得数も19と日本を代表するトップ棋士の一人であります。

この天元のタイトルを一昨年、関さんに奪われているので、今回はリターンマッチとなります。

第1局は、関さんが勝利しました。

第2局は、一力さんが勝利しました。

第3局は、一力さんが勝利しました。

一力さんの2勝1敗で迎えたこの第4局。

一力さんが天元のタイトル奪取か!

それとも、関さんが成績をタイに戻して最終の第5局で決戦となるか!

それでは、第4局を見ていきましょう。

(おやつ)

関さん
AM:苺のショートケーキ、淡路島産うんしゅうみかんのストレートジュース
PM:苺のショートケーキ、淡路島産うんしゅうみかんのストレートジュース
午前、午後とも同じでした。

一力さん

AM:淡路島レモンと柚子キャラメルロッシェ、淡路島産うんしゅうみかんのストレートジュース
PM:フルーツ盛り合わせ、アイスコーヒー

(お昼ごはん)

関さん

淡路島近海で捕れたサワラ、タイ、タコなど5種類の魚や貝の刺し身、かけそば、ウーロン茶

一力さん

海鮮淡路島ぬーどる、アイスティー

アンケート総得票数は19票

先に実施した投票アンケート(応援するのはどっち?)の結果をお知らせいたします。

投票総数:19票

関航太郎さんを応援:4票(21.0%)

一力 遼さんを応援:9票(47.4%)

どちらもがんばれ!:6票(31.6%)

ご投票していただいた皆様、ありがとうございました。


黒:関航太郎、白:一力遼

第49期天元戦五番勝負第4局、2023年12月6日

兵庫県洲本市「ホテルニューアワジ」にて

黒:関航太郎(天元)、白:一力遼(棋聖)

実戦図:白20まで

棋譜解説図(数字、記号入り)
棋譜再生

実戦図:白20まで

現代の布石で始まりました。

昔なら、白10では、20辺りに。白12では、13辺りへ向かうのが普通だったと思います。


戦いが始まる

実戦図:黒47まで

棋譜解説図(数字、記号入り)
棋譜再生

実戦図:黒47まで

黒31のキリから戦いが始まりました。

黒41は形のように見えますが、評価値を下げました。

絶芸(最強のAI)は41では、黒43、白44を交換してから、黒46を示していました。

黒47とマゲて厚そうですが、黒47までの絶芸の評価値は、白78%となっております。


白、左上隅を連打

実戦図:黒51まで

棋譜解説図(数字、記号入り)
棋譜再生

実戦図:黒51まで

白48に黒は受けずに、黒49、白50のキリトリに黒51と白5子に襲い掛かりました。

この白5子を取れれば、黒が良くなりますが、そう簡単にはいきません。

左上の白地が大きく、絶芸の評価値は、白72%となっております。


黒地が大きく見えるが

実戦図:白84まで

棋譜解説図(数字、記号入り)
棋譜再生

実戦図:白84まで

黒は下辺白4子を取り込み、大きく黒地をまとめ、左辺の黒のシノギ勝負で黒も良さそうに素人目には映ったのですが、白84までの絶芸の評価値は、白85.4%でありました。


普通に見える手が失着

実戦図:白92まで

棋譜解説図(数字、記号入り)
棋譜再生

実戦図:白92まで

黒91に白92は、ごくごく普通に見えますが、この手が評価値を82%→46%に落とし、形勢は黒に傾きました。


種石を取れば安泰だった

白92の絶芸の参考図

棋譜解説図(数字、記号入り)
棋譜再生

白92の絶芸の参考図

絶芸は、白92と真ん中黒3子を取る図を示しました。

この黒3子が、種石だったということです。

3子を取れば、真ん中の白石は、安泰となります。

この図で、絶芸の評価値は、白82%であります。

この碁はこれからとても難解な戦いになります。


一手の差が勝敗を分ける

実戦図:白106まで

棋譜解説図(数字、記号入り)

実戦図:白106まで

黒105が大きく評価値を落としました。

絶芸は黒105では106を示していました。

ここが必争点だったようです。


絶芸のきれいな手順

黒105の絶芸の参考図

棋譜解説図(数字、記号入り)

黒105の絶芸の参考図

絶芸は白10まで、きれいな分かれの図を示しました。

この図で黒54%の評価値となっております。

この碁はこの後も難解な戦いが続き、白がわずかに優勢ながらヨセ勝負となりましたが、242手で白の一力遼棋聖が中押し勝ちとなっております。

一力遼さんが天元のタイトルを奪取し、天元、棋聖、本因坊の三冠となりました。

一力遼さん、おめでとうございます。

関航太郎さん、おつかれさまでした。


  • 総譜は、こちらより、つぶや棋譜2 Viewerで、ご確認ください。
  • 手順は、図の左下にある青文字の「棋譜再生」でご覧いただけます。
  • つぶや棋譜2 Viewer左上にある「自動再生」にチェックで再生致します。
  • つぶや棋譜2 Viewer碁盤の下にある「NUM」で手順が表示されます。

  • 最後までご覧いただきありがとうございました。
    よろしかったら、ご感想などをコメントでお聞かせください。



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