購買層が限られておりますので、出版してしばらくすると絶版になってしまいます。
ゆえに、ここでご紹介した棋書もすでに書店の店頭にはないかもしれません。
その点はご了承をお願いいたします。
進級シリーズ3「強くなる手筋」
発行者:工藤紀夫 囲碁文庫 財団法人日本棋院
日本棋院の囲碁文庫、進級シリーズより「強くなる手筋」のご紹介です。
- 序 章 基本手筋の応用
- 第1章 石を取る
- 第2章 石を連絡する
- 第3章 無理手をとがめる
- 第4章 打ち込みをめぐって
- 第5章 ヨセで得する
本書は、序章から第5章まで、このような構成となっており、有段者を目標としている方にとっては、必須の基本手筋の問題集となっております。
特にネット棋力の10級~5級くらいの方には、ぜひとも目をとおしていただきたい棋書であります。
この日本棋院の囲碁文庫、進級シリーズは全5冊ありますが、当ブログにてご紹介した、「置き去りの傷を探せ」「級の実力テスト」そして今回、ご紹介する「強くなる手筋」の三冊は名著だと私は思っております。
この三冊だけのお勉強でネット碁初段の実力は、優に身につくものと思っております。
三線のキリは無理手
序章より:白8まで
棋譜再生
序章より:白8まで
序章より「手筋」についての説明です。
この解説がとても秀逸で、私はこの部分だけ何度も読み返した記憶があります。
上図のように、三線の白石を黒1と切っても、この白石を取ることはできません。
カケツギ有り
しかし、黒の配石が少し変わると、白石を取ることができます。
カケツギがあれば取れました
序章より:黒9まで
棋譜再生
黒のカケツギがあると、上図のように白石を取ることができます。
つまり、黒のカケツギが利きになっているということになります。
囲碁は、最初の図のように直線的に攻撃しても、なかなかうまくいきません。
この利きをうまく利用できるようになると、ひとつ上のステージに到達することができます。
基本を踏まえて
このようなヨミをされた方はいらっしゃいませんか?
この進行であれば、どちらかの白石を取ることができますが、これは、「勝手ヨミ」であります。
白2とは打ちません。
失敗図:白8まで
棋譜再生
失敗図:白8まで
黒1の出には、黒2と緩めるのが好手です。
黒3に白4と押さえれば、ぴったしと止まります。
そのあとは、無駄な抵抗となります。
黒1のような直線的な手では失敗です。
三線のキリをにらんで
最初の図の黒カケツギ有りを思い出しましょう。
この黒1も同じ効果があります。
A or B
白が2とこちらも守れば、今度は黒3のアタリが成立いたします。
白はツグことができませんから、三子をあきらめるしかありません。
黒5と白三子をぶち抜いて黒の大戦果となります。
手筋の組み合わせ
黒1に白2と守れば白3子は助けることができますが、黒3で隅の1子が取られてしまいます。
最初の問題図のカケツギ有りと同じ手順でこの白を取ることができます。
以下、本書より
「手筋そのものに、それほどむつかしい形があるわけではありません。むしろ、実戦では基本の手筋をうまく組み合わせることができるかどうか、そこがポイントになります」
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コメントありがとうございます。
大切に読ませていただきます。