こんにちは。こんばんは。
ご訪問いただきありがとうございます。
管理人の柿門です。(。・(エ)・。)ノ
今回は、「第48期棋聖戦第3局1日目」をご紹介いたします。
第48期棋聖戦第3局1日目
一力 遼(棋聖)に井山 裕太(王座)が挑戦する第48期棋聖戦七番勝負の第3局が1月27日、28日の両日に栃木県日光市「日光 千姫物語」で行われます。
昨年(2023年)も両者によるタイトル戦は、数多く行われました。
当ブログにおいても、本因坊戦、碁聖戦、阿含桐山杯などをご紹介しております。
現在の日本囲碁界において、最強のお二人の対決が2024年最初に棋聖戦という囲碁界最高のタイトルを賭けて行われております。
一力 遼さんのご紹介
一力遼さんは1997年生まれの26才。
一力遼、芝野虎丸、許家元のお三方は「令和三羽烏」と呼ばれておりますが、現在では一力さんが1歩リードといったところでしょうか。
棋聖、本因坊、天元、碁聖、阿含桐山杯、竜星戦、NHK杯など、数々のタイトルを獲得し、総タイトル獲得数は現在21と日本囲碁史に残る大棋士となりました。
また、新聞社「河北新報社」の創業家が一力家であり、一力さんは名門の家だとのことです。
一力遼さんのお父さんが現在の社長で、社主のおじいさんから5才のとき囲碁の手ほどきを受けたとのことです。
井山 裕太さんのご紹介
井山裕太さんは1989年生まれの34才。
20才で名人位についてからは、破竹の快進撃を続け、井山1強時代を築きました。
日本囲碁史上初の七冠(棋聖、名人、本因坊、王座、天元、碁聖、十段)独占を2度も達成しております。
また、年間グランドスラム(その年の七大タイトルをすべて独占)という快挙も達成し遂げております。
日本囲碁史に燦然と輝く記録であることは、間違いありません。
一時代を築いた井山さんでありますが、30才を超え、現在は、令和三羽ガラス等、新時代の挑戦者から、必死の防戦を繰り広げております。
井山さんは5才のときにテレビゲームで囲碁を覚えたとのことです。
アンケート総投票数は10票
先に実施した投票アンケート(応援するのはどっち?)の結果をお知らせいたします。
投票総数:10票
一力 遼さんを応援:5票(50.0%)
井山裕太さんを応援:3票(30.0%)
どちらもがんばれ!:2票(20.0%)
ご投票していただいたみなさま、ありがとうございました。
勝負飯
対局場である「日光 千姫物語」さまのサイトには、この対局のために「棋聖戦」情報が掲載されておりました。
そこには、「日光市で第7期以来41年ぶりに「棋聖戦第48期7番勝負第3局」が開催されます」とありました。
また、「勝負飯」と「おやつメニュー」の情報も掲載されておりました。
どうもありがとうございました。_(._.)_
一力さん
コーヒーゼリーとアイスコーヒー
井山さん
ホットコーヒのみ
黒:井山裕太、白:一力遼
秀策のコスミが2つ
実戦図:黒15まで
棋譜再生
実戦図:黒15まで
非常に分かりやすい布石で始まりました。
黒7、白14といわゆる「秀策のコスミ」です。
コミ碁にあっては「ぬるい」と評価されていた「秀策のコスミ」がAI登場後、評価が見直され、このようにタイトル戦で打たれるようになったことは、長年愛用してきた私にとっては、とても嬉しいことであります。
左下のツケヒキ定石において、現代のトッププロの対局では白14で、下辺にかまえることはほとんどなくなりました。
井山さんは、黒15とここにツケましたが、研究済みの布石なのでしょう。
分かりやすい布石
アマチュアが見て、とても参考になるきれいな布石です。
手順中の黒21の中央へのケイマ飛びは本手で、絶芸もこの手を示しておりました。
白36は、私にはこの手しか思い浮かばなかったのですが、絶芸(最強のAI)は、次図を示しておりました。
絶芸の参考図その1
絶芸は白36とふくらみを示しておりました。
黒5の連絡を許しても、実戦のノゾキからの動き出しを嫌ったのでしょうか?
理由を聞いてみたいものです。
本手の白40、黒41
きれいな布石が続いております。
白40、黒41とお互いに一子の動きを制してこれも本手のようです。
白40では、次図のような動き出しもあったようです。
絶芸の参考図その2
絶芸は白40で右上隅を動き出しました。
また、黒も45から下辺を動き出しました。
両図とも実戦によく現れる形なので、この変化図はとても勉強になりました。
井山さんの強手!黒57
白48と相手の強い石にツケる手は見習うべき手であります。
相手の強い石をさらに強くしてもいっこうに響きません。
白56まできれいに整形しました。
黒57は井山さんらしい強手です。
絶芸の参考図その3
絶芸は、右下を一本利かして、黒59とここに打ち込みました。
いずれにしても、上辺に何か手をつけるところだったのでしょう。
私だと、左辺の黒一団を攻められないように一手構える手を考えます。
プロ棋士の厳しい着想に感心させられます。
1日目終了
白90で1日目が終了いたしました。
YouTube中継でのAI評価値は、黒3.4目となっておりました。
封じ手予想
封じ手予想
封じ手予想
さて、恒例の封じ手予想とまいりましょう。
絶芸(最強のAI)は、「A」
AIの一手(無料のAI)は、「B」
私めは、「C」と予想してみました。
明日、二日目の対局が楽しみですね。
話は変わりますが、YouTube中継でのお二人の石を片付ける所作がとても速く、そして美しかったです。
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大切に読ませていただきます。