


絶芸先生は、日々、野狐囲碁で指導対局を行っております。
絶芸先生との手合は2子局のみとなっているようです。他のAIは3子局から9子局とAIの種類によって手合が違うようですが、詳細はわかりません。
AIに2子局で勝負になる人間は、ほとんどいませんので、絶芸先生の勝率はどえらいものとなっております。
しかし、いくら絶芸先生が強いといっても、囲碁は一手一手交互に打つわけですから、2子局のハンデはそうそう、無くなるものではありません。2子局のハンデを野狐9段相手に、絶芸先生がどのように縮めていくのかを勉強したいと思いました。
絶芸先生の対局棋譜は、私たちにとって、とても勉強になる今までにない教材だと思っております。白:絶芸、黒:野狐9段氏
実戦図:白19まで

棋譜再生
実戦図:白19まで
絶芸先生はここでも白3と普通のカカリです。
白5の秀策のコスミを打ってくれるのも嬉しいです。私はケイマ受けがきらいでこのコスミ受け一択と決めています。
白7、9とツケ二段定石です。
黒12としたので、絶芸先生は定石どおり隅へ転身します。
この定石でのポイントは白17のサガリです。黒1子を取ってはいけません。
絶芸先生は白19と攻めを優先いたしました。普通は左上、左下のカカリだと思っていましたので、これも勉強になります。
左辺重視の絶芸先生
絶芸先生は、白21と二間に構えました。私はその一路右の大ゲイマばかりでした。
白25と白27の一間トビもよいですね。勉強になります。
そして、左上隅のカカリが大ゲイマカカリでした。
これは、左辺の黒の構えに対してのバランスでしょうか?
上辺削減はカドから
絶芸先生は、左辺に白31、33、35の構えを目指していたようです。
黒40に対して、一本白41と効かすところが上手です。
そして、白45とカドから迫りました。この手は使ってみたいですね。
ここまでの手数だけで、大変勉強になります。
カドから上辺を削減
絶芸先生は白47と軽く三間にヒラきました。
黒はすかさず、黒48と打ち込みましたが、絶芸先生は直接動くことはせず、右下隅を決めてから白53と軽く構えました。
私は黒の打ち込みには、下ツケから行動する発想しかありませんでした。
そして、絶芸先生は白61と上ツケを選択しました。私はこの上ツケはほとんど見たことがありません。
「上辺の黒模様を消す」という発想での手順かと勝手に解釈しておきます。
白71は黒地削減の手です。私だと自陣を削減される黒72のハサミツケを警戒するのですが、絶芸先生は黒地削減を優先しました。
黒84、白85、白87とヨセに入りました。
白91と自軍を強化した局面でのAIの一手の評価値は、白が2目のリードとなっております。
この碁は、127手まで打たれ白番の絶芸先生の中押し勝ちとなっております。
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