定石とウソ手
左図:定石、右図がテーマ図:黒1まで
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左図:定石
黒1と三々への守りが定石です。
白2と二間に開いて定石が終わります。
昭和時代のタイトル戦に頻出した定石です。
もちろん、アマチュアの対局にも頻出した人気定石でした。
右図の黒1はウソ手です。
もし、この黒1が本手であれば、この黒1が定石としてまかり通り、タイトル戦に頻出したことでしょうが、プロ棋士がこの手を打つことはありませんでした。
しかし、実戦でこの黒1を打たれたら、どう対応するのか、悩みどころです。
さて、この黒1に対して、白はどのように対応したら良いのでしょうか?
譲歩の図
黒1の気迫に負けて、白2と譲歩すると、白8までが想定されます。
これは、従来の定石に比べ、黒地が多く、黒に不満はありません。
もちろん、局面に応じて、白もこのようにしっかりと根拠を得る進行がよい場合もあるかと思いますが、今回は失敗とさせていただきます。
断固戦うの図
白2のハネダシに対して、黒3キリから勢い白8までが想定できます。
白の実利、黒の外勢というワカレです。
黒の外勢もなかなかでない?
と思われるかもしれませんが、これで、白は十分なのです。
有力な後続手段
将来的に白10からの後続手段が厳しいネライとして残っているのが大きいのです。
黒11のサガリが来ても、隅の白はびくともしないのが自慢です。
白の自慢
黒13からの攻めも白14、黒15を交換するだけで、白16のようにもう一度手を抜けます。
ならばと、黒17からの攻めにも白24まで二眼の生きです。
隅の白の心配をしなくてよいので、白10から大暴れできるのが白の自慢なのです。
白の後続手段
白の下辺での後続手段は、白10と出て、白12とツケるのが手筋です。
黒は抵抗することができないので、黒13とバックするくらいです。
白14と下辺に進出して、白は満足です。
いまだに上図の白10からの動き出しがあり、黒は不安だと思います。
局面により、白12は13と切って戦うこともできるでしょう。
振り返り、テーマ図に戻って、ウソ手の黒1に対して、その後の手順が分からなくても、気持ち的に、譲歩することなく、断固として、戦う姿勢が肝要です。
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大切に読ませていただきます。