第10回黄竜士杯世界女子囲碁選手権
6月19日~28日まで中国の江蘇省姜堰で、第10回黄竜士杯世界女子囲碁選手権が開催されております。
日本からは、藤沢里菜さんと上野愛咲美さんのお二人が日本国内予選を勝ち抜き、日本代表の座を勝ち取り、大会に出場されております。
第10回黄竜士杯世界女子囲碁選手権
主催:中国囲棋協会
優勝賞金:30万元
中国ルールで、コミは7目半です。
持時間は各2時間、秒読み60秒5回。
参加選手8名による、7回戦の総当たり戦で優勝を争います。
参加選手の内訳は、中国選手4名、韓国選手2名、日本選手2名です。
2024年6月20日に行われた第一ラウンド戦にて、藤沢里菜さん、上野愛咲美さんが、そろって、白番の中押し勝ちを修めて、好スタートを切りました。
6月21日は、藤沢里菜さんは負けましたが、上野愛咲美さんは勝利し、開幕2連勝です。
6月22日は、藤沢里菜さんが勝利し、上野愛咲美さんは負け。
お二人とも、2勝1敗です。
この調子で、念願の優勝を修めてもらいたいものです。
黒:李小渓、白:藤沢里菜
黒17のハサミに、白18三々入りとお馴染みの定石です。
黒25のツギは旧定石で、プロの対局では、最近はあまりみかけないです。
黒27のツメに対して、白28は自然な手です。
即仕掛ける絶芸先生
絶芸(最強のAI)は、白28ですぐさま動き始めました。
この動き出しがうるさいので、旧定石のツギが打たれなくなりました。
消しにいく白
黒57は自然な手のように見えましたが、効かされだったのか、少し評価値を落としました。
白60の消しにまわって、白が5目ほどのリードとなっております。
弱石2つのシノギ勝負
実戦図:白78まで
棋譜再生
実戦図:白78まで
白66がなんとも大胆な一手です。
当然のように黒67と反撃します。
白は上下に弱い石をかかえることになりました。
大丈夫でしょうか?
白78までの絶芸の評価値は、白68.2%、2.5目のリードとなっております。
大切な一手
私はシノギが下手くそなので、このような華麗な打ちまわしをみるとほれぼれといたします。
白122で上の白一団は安定致しました。
下の白一団は、白128のキリが好手でシノギのめどがたちました。
白134が大切な一手で、勝ちが確定いたしました。
この碁は、248手まで打たれ、白番の藤沢里菜さんの中押し勝ちとなっております。
藤沢里菜さん、好調のようです。
大逆転ネライ
黒の逆転狙いの図:黒1~黒8まで
黒の逆転狙いの図:黒1~黒8まで
実戦の134で上図の白1は、とても大きなところです。
しかし、これは、黒の罠にはまってしまいます。
黒2から取られるのを承知で動き出します。
黒4キリも取られるのは承知です。
黒6の逃げ出しから、黒8のキリが好手です。
黒は、二目逃げ出しと両アタリの見合いになっています。
これは、大事件で大逆転となりますが、藤沢里菜さんは、黒の勝負手を読み切っての白134の守りでした。
藤沢里菜さんの名局ですね。
これで、リーグ戦の成績は2勝1敗となりました。
あっぱれです。
黒:上野愛咲美、白:許瑞弦
2024年6月21日の対局です。
上野愛咲美さんは開幕2連勝した対局です。
序盤から激戦につぐ激戦です。
素人には解説不能の対局でした。
黒181のキリが好手でした。
黒189まで白3子を取り切ったのが大きく、ここでどうやら、黒に形勢が傾いたようです。
白182ではC13と出る手もあるようですが、これはとても難解です。
この碁は、263手まで打たれ、黒番の上野愛咲美さんの中押し勝ちとなっております。
上野さんも好調のようです。
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コメントありがとうございます。
大切に読ませていただきます。