黒陣のスキはどこ？
テーマ図：白先いかに
テーマ図：白先いかに
黒陣は万全のように見えますが、実はスキがあるのです。
さて、どこでしょうか？
白先：いかに
実戦で打っているかも
白１は無策で、失敗です。
しかし、実戦では、私もこのように打っているかもしれません。
気がつかなければ、反省もしないので、また、同じ局面が現れても、同じく白１と打って、先手を取ったことに満足して、涼しい顔をしていることでしょう。
取ってはダメよ
囲碁のルールを覚えたての方は、黒２とトルかもしれませんが、白１のアタリに対して、黒２とトルのはいけません。
隅の特性で、大きな傷を残すことになるからであります。
花見コウ
黒の大失敗図：白３まで
棋譜再生
黒の大失敗図：白３まで
白３とホウリコむ手段が生じてしまうのが、黒２の大きな傷でありました。
黒のトリ番のコウとはいえ、黒は決死のコウです。
しかし、白はコウに負けても被害はほとんどありません。
白の「花見コウ」です。
日本囲碁連盟の囲碁用語によると次のように説明されていました。
「自分が負けてもたいしたことはないが、相手が負けると損害の大きいコウ。お花見気分でやれるコウ」
二段コウへの手筋
白１が正解です。
二段コウへ導く手筋です。
瞬時に白１が見える方は、有段者の素質有りです。
同形の花見コウ
黒２トリに白３とまくって、二段コウです。
この形は、先にご紹介した「黒の大失敗図」と同じですね。
当然、黒の次の一手は（一の一）コウトリです。
つまり、白はコウ材を打った後に、白１とコウを取り、また、次のコウにも勝たなければなりません。
大変ですが、「花見コウ」でお花見気分です。
黒はどこかで、白のコウ材に対して譲歩することでしょう。
そこで、白は得をし、満足することになるでしょう。
逃げは本コウへ
白１のアタリに対して、黒２と逃げるのは、黒大失敗です。
白３が強手です。
黒はダメヅマリで、オシツブシにできません。
本コウです。
白はコウをツグことができれば、四目ナカデで黒を全滅させることができます。
ところで、「本コウ」とは、ヨセコウに対する囲碁用語です。
「二手ヨセコウ」をがんばって、「一手ヨセコウ」に。
「一手ヨセコウ」をがんばって、本コウになります。
どちらからも、一手で解消することができるコウのことです。
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コメントありがとうございます。
大切に読ませていただきます。