AI先生の置碁対局その20

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管理人の柿門です。(｡･(ｴ)･｡)ﾉ

今回は、「AI先生の置碁対局その20」をご紹介いたします。

そんな野狐９段に４つ置かせて、ボコボコにするのが、現在のAIの実力です。

野狐囲碁には、絶芸以外にも、いろいろな種類のAIが対局しています。

私は、野狐囲碁に詳しくはないので、詳細は知りませんが、それぞれのAIに実戦を経験させて、研究データの収集をしているのではないかと思っています。

このAIは、４子局と５子局の対局をしていた面白いAIでしたので、ご紹介いたします。ちなみに絶芸は２子局のみです。

いくらAIが強いといっても、一手一手交互に打つわけですから、置碁のハンデはそうそう、無くなるものではありません。

野狐９段相手にそれをどう縮めていくのか、AIの置き碁対局は、とても勉強になる教材だと思っております。

実戦図：白９まで

棋譜再生

AI先生と野狐９段氏との五子局です。

五子局であれば、９段氏としては負けたくない手合となります。

白１カカリ、白５の三々入りから７とノビて黒８と頭をハネられたところで、白９！

なっ、何なんですか？　これ？

無茶苦茶にみえますけど。

よろしいのでしょうか？　AI先生？

無難なスタートを切った野狐９段氏

実戦図：白43まで

棋譜再生

白９は利かしだったようで、すぐに白11と左下隅に戻りました。

黒16までは、昔からある基本定石です。

左下隅の基本定石が終わると白19、21と右上隅に戻りました。

この石たちは捨て石で、AI先生上辺に向かって大きな壁を作りました。

ここまで、野狐９段氏に悪手はひとつもありません。

評価値でいうと黒99.9％（約47.4目）であります。

これは期待がもてますね。

実戦図：白59まで

棋譜再生

このAI先生は、あまり奇抜なことはせずに、オーソドックスな本格派のようです。

白55、57、59と足早にパラパラ打っています。

黒52は堅すぎたかもしれません。

ここは、上辺の白模様を軽く消す、天元から二間トビや大ゲイマくらいのほうが良かったと思います。

白59までの評価値は、黒99.8％（約43.5目）となっております。

乱戦に持ち込もうとするAI先生

実戦図：黒80まで

棋譜再生

左上隅が原型から見ると大きく様変わり致しました。

黒74ツギは、75とポンヌキの一手でした。ここで約12目ほど差が縮まりました。

そして、黒80が約12目ほど差を縮めました。

黒80は、眼をトルのならハネだったでしょう。

AI先生の難しい参考図

実戦黒80のAIの参考図：黒１～白14

実戦の黒80で、AIは上図の黒１を示しました。

以下、白14まで。

左辺の黒は取られましたが、左上隅の黒が逃げ出すことに成功し、勢い上辺の白地になだれ込みました。

この参考図で、黒98.2％（約28.5目）でしたが、この参考図のように打つのは、下手には難しいですね。

置碁の黒の心構え

実戦図：黒86まで

棋譜再生

黒86が大きく評価値を下げました。黒86では91に曲がってから92に打ち欠くのがよかったようです。正確に打てれば、黒のトリ番のコウになったようです。

石が競ってくると下手が間違える率が大きくなります。

この碁は、95手まで打たれ、白番のAI先生の中押し勝ちとなっております。

多子局の置碁を観戦していると、かって自分がボコボコにされた苦い記憶がよみがえります。

置碁では、多少固くとも簡明に打つ。また、弱い石を作らない。そして、弱い石は早めに見限る。このくらい徹底しないと、AI先生には勝てないように思えます。

私の置碁の黒の以前の考え方は、戦って勝つでした。

置石の効果を最大限に活用し、白を攻める手法を学ぶのが置碁と考えていました。

しかし、この対局を見てもわかりますように、野狐９段氏ですら、石が競ってくるとこのような感じになります。

プロ棋士が４子置いても、楽勝ってわけではありません。けっこう、碁にされています。

互先の碁と置碁とは、別物って感覚の方が良いのかもしれませんね。

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