棋書の紹介その68(序盤の死活)

2025/03/15

02.棋書の紹介

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こんにちは。こんばんは。

ご訪問いただきありがとうございます。

管理人の柿門です。(。・(エ)・。)ノ

今回は、「棋書の紹介その68(序盤の死活)」をご紹介いたします。


【「今日の格言」と「漢字の読み方」】

湯飲み格言「働きのある切り一本」

漢字の漢字の読み方「娑婆」(しゃば):煩悩や苦しみの多いこの世。 現世。

映画やドラマで刑務所や拘置所から出所した人が使用することが多いです。



*初めにお断り
初めにお断りしておきますが、囲碁の本は、有名作家の小説にようにベストセラーになることはありません。
購買層が限られておりますので、出版してしばらくすると絶版になってしまいます。
ゆえに、ここでご紹介した棋書もすでに書店の店頭にはないかもしれません。
その点はご了承をお願いいたします。



著者:秋山次郎 発行者:中川信行 発行所:株式会社毎日コミュニケーションズ




序盤の死活 実戦頻出29型徹底解説


まえがき(要約)


*まえがき(要約)

本書は、序盤にあらわれる死活を取り扱った本です。

最近流行の形や昔ながらの定石など、実戦によく出現する形を集めてみました。

序盤で応手を間違って自分の石が死んでしまうと、その碁は台無しになってしまいます。逆に相手のミスを咎めることができれば、序盤で大きくリードすることができるでしょう。

実戦によくあらわれる死活をマスターできれば、手抜きできるか否かをすぐに判断し、持ち時間を有効に活用することができます。

この「序盤の死活」は私が書いたはじめての本です。慣れないため、不備があるかとは思いますが、精一杯書きました。

本書によって読者のみなさまの棋力が上がり、対局をよりいっそう楽しんでいただけるようになれば幸いです。

2011年7月

秋山次郎



本書の構成

第1章:序盤の死活とは

第2章:星の死活

第3章:小目の死活

第4章:辺の死活

以上、4章の構成ですが、そのほとんどを、第2章と3章の星と小目の死活にスペースを割いています。

第1章より
「定石は、黒白とも部分的に安定した、互角の形のことです。「安定する」とは、ほぼ生きているという意味ですが、どこまで手を抜いても生きているのか、本当に理解している方は少ないのではないでしょうか」

「本書では、どこまで手を抜いて生きているか、また、手を抜き過ぎた場合どうとがめるかを主に解説しています。
まずは、現在大流行中の定石形から、「どこまで手を抜けるのか」を考えてみましょう」

一間バサミ定石

昔流行した一間バサミ定石:白9まで

棋譜解説図(数字、記号入り)
棋譜再生

昔流行した一間バサミ定石:白9まで

小目に一間高ガカリに一間バサミ定石です。

黒4の二間ビラキは張栩先生が打ち始め、世界で流行致しました。

もちろん、私も一時期愛用の定石としておりました。


定石後封鎖された白

テーマ図:白2まで

棋譜解説図(数字、記号入り)
棋譜再生

テーマ図:白2まで

定石形から黒だけ手数が進みました。

はたして、白はここまで手が抜けたのでしょうか?

黒先:いかに


大切なハネ一本の利かし

正解図:白6まで

棋譜解説図(数字、記号入り)
棋譜再生

正解図:白6まで

白4のハネが大切な一手です。

黒二目を取られるわけにはいけませんので、黒5の守りに白6とカケツギで白生きました。


テトリス型の生き

正解図:白12まで

棋譜解説図(数字、記号入り)
棋譜再生

正解図:白12まで

黒7を取らずに白8と緩めるのが肝要です。

白12まで、テトリス型の生きです。


餌に喰いついてはダメよ

白の失敗図:黒13まで

棋譜解説図(数字、記号入り)
棋譜再生

白の失敗図:黒13まで

黒7に、パクっと喰いついてはいけません。

黒9のオキから、いつもの手筋で、黒13まで、白は死んでしまいました。

白8は猛反省ですね。

餌に喰いついてはダメよ

サガリでも白生き

正解図:黒17まで

棋譜解説図(数字、記号入り)
棋譜再生

正解図:黒17まで

前図の正解図の白6カケツギでは、上図の白6サガリでも、白は生きることが出来ます。

黒7の急所オキには、白8とツケます。

白14でオイオトシの生きです。黒も15のウッテガエシで白二目をトルことが出来ます。

ただし、この白6サガリは、白のダメが詰まっているとコウにされてしまいますので、注意が必要です。


急所の守りで生き

正解図:白12まで

棋譜解説図(数字、記号入り)
棋譜再生

正解図:白12まで

黒7のホウリ込みには、白8と急所を守るのが肝要です。

白10、12で二眼の生きです。


餌に喰いついてはダメよ

白の失敗図:白12まで

棋譜解説図(数字、記号入り)
棋譜再生

白の失敗図:白12まで

黒7に、パクっと喰いついてはいけません。

黒9の急所オキから黒11とされて、白はコウにするのが精一杯です。


手抜き可の証明

テーマ図:白2まで

棋譜解説図(数字、記号入り)
棋譜再生

テーマ図:白2まで

結論として、定石形からここまで、白は手抜いても、大丈夫ということとなりました。

これでこの定石を自信を持って、実戦投入することができますね。

ポイントは、白4のハネ一本の利かしでした。


白イのハネの利きがポイント

参考図:白2まで

棋譜解説図(数字、記号入り)

参考図:白2まで

この形だと白イのハネには、黒は受けてくれません。

ゆえに黒1には、白2と緩めるほかありません。


覚えるべき白からの手段

参考図:黒8まで

棋譜解説図(数字、記号入り)
棋譜再生

参考図:黒8まで

白は黒に封鎖されたときには、白1ツケから3のふくらみが大きな手となります。

また、白5のハネが利くのであれば、先手で決めたいところですね。


  • 総譜は、こちらより、つぶや棋譜2 Viewerで、ご確認ください。
  • 総譜は、こちらより、つぶや棋譜2 Viewerで、ご確認ください。
  • 手順は、図の左下にある青文字の「棋譜再生」でご覧いただけます。
  • つぶや棋譜2 Viewer左上にある「自動再生」にチェックで再生致します。
  • つぶや棋譜2 Viewer碁盤の下にある「NUM」で手順が表示されます。

  • 最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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