大豪(たいごう)木谷(新布石時代の棋譜)

2023/05/26

09.古碁を楽しむ

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木谷実先生は、呉清源先生と並ぶ昭和の偉大な棋士であり、木谷道場の功績は、日本囲碁界にとって、計り知れないものとなりました。

また、先にご紹介した、秀哉名人との引退碁や、呉清源先生との鎌倉十番碁は特に有名なものとなっております。

木谷実先生は、棋風を何度か変えています。怪童丸と呼ばれた若手の頃は、徹底先行(競輪用語)の力戦家でありました。新布石を発表してからは、位の高い中央志向の碁となり、その後は一転して、二線をはうような地に辛い碁に変わっていったそうです。

プロ棋士になる前は力戦家だったのが、プロになってからは、それだけでは通用しないことを悟り棋風が変わったとの話はよく耳にしますが、木谷先生はそれとは違うようですね。何があってそう変わっていったのかご本人にお聞きしたいものです。

新布石では、木谷先生は、高い位を目指し、呉清源先生は、足早に辺への展開を目指しました。新布石が特にすぐれた戦法というわけではなく、この両者が他とは実力が抜きん出て、新布石でも変わらぬ勝率を維持できたとするのが一般的な解釈だとされています。


棋譜解説(数字、記号入り)

この碁は1935年(昭和10年)のものです。(黒:呉清源、白:木谷実)当時は、位が高く中央志向の棋風だったんですね。意欲的な布石なのが分かります。白52にまわって、白が優勢でないかと思われます。この碁は184手まで打たれ、白の中押し勝ちとなっております。木谷先生の力強さが際立った1局です。


総譜は外部リンクいたしますのでそちらで終局までご確認ください。

最後までご覧いただきありがとうございました。




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