大金星の局(鈴木越雄、呉清源)

2023/06/15

09.古碁を楽しむ

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依田流並べるだけで強くなる古碁名局集」より

鈴木越雄七段の棋風は、豪快な超中央志向だとのことで、木谷実先生の師匠である久保松勝喜代が主催した「神戸土曜会」の出身だそうです。

鈴木越雄七段には際立った戦績はないようですが、この碁はあまりにも有名です。なんせ、ときの呉清源に勝ったのですから。大金星であります。


 黒先:鈴木越雄 七段 白:呉清源 九段 1956年(コミ無し)

棋譜解説(数字、記号入り)


黒の布石は大胆です。黒1,3と高目に打って、黒5!

これは、カタツキというのでしょうか?

カドですね。現代の目からしても大胆ですから、当時としては相当なものでしょう。

白26に対しての黒27は、雰囲気的にこう打ちたくなります。

黒35のツケが絶妙でした。黑三子を捨て石にし、白はシメツけられました。黒優勢です。


棋譜解説(数字、記号入り)


白50は、非勢を意識しての深入りだそうですが、黒51から59までのふんわりとした攻めが、なかなかなものだと思われます。

模様は移動します。黒81、83といつの間にやら左辺が黒模様となりました。

黒87もこの一手のように見えます。

この碁は、このあとコウなど、いろいろとありますが、結果は、279手まで、黒番、鈴木越雄七段の8目勝ち(コミなし)となり、呉清源に土をつけるいう大金星をあげました。


総譜は外部リンクいたしましたので、そちらで終局までご確認ください。

つぶや棋譜2 Viewer左上にある自動再生にチェックで再生致します。

最後までご覧いただきありがとうございました。



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囲碁とは黒と白が交互に打って、自分の陣地の大きさを競うゲームであります。碁盤の目は361あり、黒白交互に打つと10の360乗ものパターンがあり、無限の世界と言われております。また、囲碁は、礼節を重んじ、礼に始まり礼に終わる競技でもあります。私はネット碁を楽しんでおりますが、ネット碁のおかげで囲碁は世界中に広まり、世界中で楽しまれるようになりました。囲碁に国境はありません。そんな囲碁の魅力や楽しさを少しでも伝えることができればと考えております。

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