ヒカルの碁は、楽しかったよね~
佐為がいるときの方が好きだったよ。
そうそう。楽しかった。漫画の効果は偉大です。
あのような囲碁ブームの再来を夢見ていますよ。
ヒカルの碁は日本だけでなく、海外でも多く出版され愛された漫画です。
碁のルールが分からずとも楽しく読めるこの作品は、碁に対して世界中の子供たちに興味を持たせ、碁の発展に大きく寄与いたしました。
ヒカルの碁の作者と監修
日本棋院所属の女流棋士・梅沢由香里が監修を務めた。
ヒカルの碁の概要
話の主軸は少年の成長であり、緻密で繊細な作画と熟考されたストーリーで人気を博した。
主人公ヒカルと佐為の出会いやアキラとのライバル関係を描いた第一部「佐為編」、その後のヒカルの活躍を描いた第二部「北斗杯編」からなっている。
ヒカルの碁のあらすじ
碁盤の血痕に気づいたヒカルは、その碁盤に宿っていた平安時代の天才棋士・藤原佐為(ふじわらのさい)の霊に取り憑かれる。
非業の死を遂げたという佐為はかつて棋聖・本因坊秀策にも取り憑いていたという。囲碁のルールも歴史も知らないヒカルであったが、「神の一手を極める」という佐為にせがまれて碁を打ち始める。
以降、佐為はヒカル以外には姿も見えず会話もできず、物を動かすことすら出来ない存在であることを前提に物語は進む。
今回の対局のあらすじ
そして4月になり葉瀬中に入学すると囲碁部に入り、今度こそ自分の実力での団体戦勝利を目標とする。
一方、海王中に入るも、その力量差により中学囲碁に興味のなかったアキラは、自分より強いはずのヒカルが囲碁部に入ったと知って驚く。
さらに、アキラはヒカルとの再対局を望むものの、佐為ではなく自分の力で勝負したい彼によって対局を拒絶されたため、彼と戦いたいという一心で力量的に不相応な中学囲碁の大会へ出ることを決め、周りと軋轢を起こす。
紆余曲折の後、大会でヒカルとアキラの対局が実現する。
当初、アキラの熱意に負けて佐為に打たせていたヒカルであったが、やはり自分の実力で戦いたいと途中から自らの考えで打ち始める。
しかし、素のヒカルの力量ではアキラに勝てるはずもなく、また、念願の勝負が叶ったアキラは声を荒げて失望し場を去る。
だが、その石運びはヒカルの才能の片鱗を見せていると佐為は捉える。
ヒカルに失望したアキラは早くプロとなることを誓い、改めて父の背中を目標に定めるが、かつてのヒカルとの勝負は疑問に残ったままであった。
囲碁の団体戦
葉瀬中と海王中の団体戦(3人)で、大将が三谷、副将は筒井さん、三将がヒカルです。そして、海王中の三将がアキラです。
結果、葉瀬中は0-3で完敗するのですが、筒井さんの涙は、作品の中でも屈指の感動シーンでありました。
囲碁は個人の競技ですが、このシーンを見ると団体戦でがんばりたくなります。また、団体戦を経験できることが羨ましく思えます。
最初は佐為の指示どおりに打っていたヒカルですが、対局の最中、自分の考えた手を打ちたくて、打ちたくて、たまらなくなりました。その手が11の八(L12)とありました。
秀策vs秀甫
ヒカルの碁での対局は、実在の棋譜を使っております。
監修が由香里先生ですから棋譜の再現については、完璧かと思います。
調べたところ、3回目のヒカルとアキラの対局(実質の初対局)の棋譜は、本因坊秀策と秀甫(村瀬秀甫)のもののようです。
残念ながら私の棋書では、この棋譜を確認することができませんでしたので「棋譜ぅ」より対局日を手掛かりに探してまいりました。
この頃、秀策と秀甫は、「坊門の竜虎」、「碁界の圭玉(けいぎょく)」と称されていたとのことです。
秀和、秀策、秀甫は、それぞれ、名人級の実力者であり、棋譜も多く残されています。秀行先生は、秀甫をよく並べたと聞いております。
蛇足ですが、上記3名の外に本因坊家でこのブログに登場するであろう実力者は、今から350年前の本因坊道策、秀和の師匠である本因坊丈和、秀和のご子息である本因坊秀栄、世襲制最後の本因坊である、本因坊秀哉の4名であります。計7名の本因坊は、それぞれ強く有名でありますので、名前は丸暗記しましょう。
きれいな布石です。現代碁と変わらないですね。
ここまで全くの互角です。
最近は、AIにより白16のツギが、F18のハイに変わりつつあります。黒7の動き出しが煩いとの評価です。
白46のスベリはおおきな所ではありますが、黒47がお互いの必争点でした。黒が先着することにより、黒の弥吉が一本取った展開です。
白78が11の八
(左図)
この棋譜が正しければ、ヒカルが打ちたくて打ちたくてたまらなかった手が白78です。
漫画では、白76までが佐為、白78からは、ヒカルが打っていることになっています。ちなみに黒77までの形勢は、全くの互角です。コミがないので、コミ分黒良しの形勢です。
白78とヒカルは、ゲタでしっかり取りたかったのでしょう。
漫画では、佐為からヒカルに変わり、ヒカルが碁を滅茶苦茶にして、アキラが怒るような展開が描かれていますが、実際には秀策が打っているのですから、黒91まで互角です。
やはり、コミ分が黒のリードとなっています。
白100、104、110とAIの一手(無料のAIソフト)の評価の悪手が打たれます。
この辺から差が少しづつ広がっているようです。
白126が悪手、そして、敗着が白128でした。
白128のツギでは、Aと連絡するほうが良かったようです。
次の黒129を見て、秀策は投了しています。
白は、真ん中と右辺にまだ生きてない石があります。両方の石をシノグのは容易ではありません。
たとえ、シノげたとしても相当な攻めを喰らいますので、形勢は広がる一方だと思います。投了はしかたのないところでした。
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コメントありがとうございます。
大切に読ませていただきます。