The手筋(岩本薫、呉清源)

2023/06/21

09.古碁を楽しむ

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依田流並べるだけで強くなる古碁名局集」著者:依田紀基 より

黒:岩本薫(八段)白:呉清源(九段)手合いは先相先、1953年12月の対局です。


棋譜解説(数字、記号入り)


今、黒39(R14)とノビたところです。みなさんなら白40をどこに打ちますか?

私は、空いている上辺のN3に打ちたいです。本因坊秀甫は、小目からの一間シマリを見たらすかさず、ここに打っていました。


棋譜解説(数字、記号入り)


呉清源先生は、なんと!

白40と左辺に打ち込みました。

それも強い黒の方に近寄っています。凡人には真似できませんし、真似しない方が良いと思います。深いヨミがあっての事です。

さて、黒41に対して、みなさんなら白42をどこに打ちますか?


棋譜解説(数字、記号入り)


黒41に対しての白42が依田先生曰く、「The手筋」です。


棋譜解説(数字、記号入り)
棋譜解説(数字、記号入り)

白42に対して

左図:黒1とブツカってくれば、白も2とブツカリ、黒3には白4とワタリます。

右図:黒1には白2のハサミツケを用意しています。

そこで、岩本先生は慎重に黒43と応対しました。

ここで、白46のハネが手筋です。白52のアテまで効きます。

白58と断点をツグ箇所はここです。

黒59のキリに対しては、白60と外すのがこれまた手筋だそうです。私であればノータイムで62と継ぎます。

打ち込んだ白一団が無事に頭を出して、ここから難解な戦いが繰り広げられます。

この碁は、285手まで打たれ、持碁(ジゴ)となっております。


総譜は外部リンクいたしましたので、そちらで終局までご確認ください。

つぶや棋譜2 Viewer左上にある「自動再生」にチェックで再生致します。

最後に本書にある、依田先生のすてきな文章をご紹介いたします。

手筋は考え出すというより、見えなければいけません。
無意識で浮かぶように何度でもいい碁を並べるのです。
棋譜を鑑賞して「この手、素晴らしいなー」、「良い手だなー」と感じる事ができるのは、碁をやっていないとできないことなので、囲碁やっていて良かったです。

 最後までご覧いただきありがとうございました。

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囲碁とは黒と白が交互に打って、自分の陣地の大きさを競うゲームであります。碁盤の目は361あり、黒白交互に打つと10の360乗ものパターンがあり、無限の世界と言われております。また、囲碁は、礼節を重んじ、礼に始まり礼に終わる競技でもあります。私はネット碁を楽しんでおりますが、ネット碁のおかげで囲碁は世界中に広まり、世界中で楽しまれるようになりました。囲碁に国境はありません。そんな囲碁の魅力や楽しさを少しでも伝えることができればと考えております。

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