石を取る7つの基本手筋

2023/07/10

04.囲碁のお勉強

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相手の石を取ることができれば、それだけゲームを優位に進めることができます。
しかし、石を取るのは容易な事ではありません。
なぜなら、相手も石を取られないように逃げるからです。
したがって、逃げられないように石を取る手筋の習得は必須となります。

黒1と打てば、白1子を取れます。
図のように最短手数の4手で石を取ることを「ポンヌキ」と言います。
このポンヌキによって、黒は絶大な力を手に入れることができます。

(右図)
しかし、実戦では、おとなしく取られることは、ほとんどありません。
当然、取られないように白1と逃げだします。
白1と逃げだされた場合、今度、黒がこの白2子を取るには、あと3手が必要となります。
((棋譜再生)を参照ください。)
囲碁は、3手連打することはできませんので、実質、白の逃げ出しは成功となり、黒がこの白を取る可能性は、ほとんどなくなりました。

このように相手に逃げ出されると石は取れなくなってしまいます。
逆に言うと相手を逃げ出すことができないようにすれば、相手の石を取ることができます。
それでは、相手に逃げ出されないようにする手筋をご紹介いたします。

二線のアタリ

これは、手筋ではありませんが、毎回のように出現しますので、石取りの基本技術としてご紹介するものであります。

棋譜解説(数字、記号入り)
棋譜再生
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(左図)
黒1の二線のアタリで、白は逃げるところがありません。

(右図)
黒1の二線のアタリで、白は逃げるところがありません。

このように碁盤の端っこであれば、逃げるスペースがないので、二線のアタリで石を取ることができます。
この2つの形は、実戦で毎回のように出現しますので、白の立場だと取られないように白1とツグことが肝要であります。

両アタリ

アタリが2か所できる形です。
どちらか一方は確実に取れます。

棋譜解説(数字、記号入り)
棋譜再生
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(左図)
両アタリできるところを探してみましょう。

(右図)
白1が両アタリです。
この白1は強烈です。どちらか一方の黒は取られてしまいます。
図は黒2とこちらの黒を助けましたが、白3ともう一方の黒(F6)を取ることができます。

シチョウ


棋譜解説(数字、記号入り)
棋譜再生
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(左図)
白■(E7)の石を取る手筋があります。
それが「シチョウ」です。
「執ように追う」が変化したという説に私は1票入れたいと思います。

(右図)
黒1を「シチョウにかかえる」と言います。
図のように黒は、交互にアタリ、アタリとしていきます。
まるで、両頬(りょうほお)を交互に殴られてるかのようで痛みさえ感じます。
最終的に碁盤の端っこで行き止まりとなり、白は取られてしまいます。
実戦では取られることが分かっているので、このように白2と逃げ出すことはありません。

注意すべきはシチョウアタリ

注意すべき点は、黒1とシチョウにかかえた後に、白11あたりに白石が来た場合です。

棋譜解説(数字、記号入り)
棋譜再生
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(左図)
白石が(C3)に来ました。
これを「シチョウアタリ」と言います。
先ほどのようにアタリアタリとされても今度はこの石(C3の石)と連絡できます。

(右図)
白9で連絡成功です。
もう、黒はアタリが続かないので、白を取ることができません。
こうなると黒はボロボロになってしまいます。
図では、黒10とこちらを守りましたが、白11の両アタリで、黒は収拾がつきません。
ゲームセットの投了です。
このようにシチョウが失敗に終わりますと碁も終わってしまいますので、基本手筋と侮ることなかれであります。

ゲタ

ゲタで取ることを「ゲタを履かせる」と言いますので、下駄が語源です。
シチョウとゲタは、セットで覚えるべき基本手筋となります。

棋譜解説(数字、記号入り)
棋譜再生
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(左図)
先ほどご説明したようにシチョウアタリがありますので、シチョウで取ることはできません。
そこでゲタの出番となります。

(右図)
黒1がゲタです。
これで白は身動きができません。
図では白2と逃げようとしていますが、黒3でアタリです。
逃げても取られるだけです。

ゲタ>シチョウ

もし、シチョウアタリがない場合、つまり、シチョウでもゲタでも、どちらの手段でも取れる場合は、局面にもよりますが、概ねゲタを選ぶ方が良いです。
シチョウは、常にシチョウアタリが曲者となりますので、確実に取れるゲタの方に軍配が上がります。

オイオトシ

オイオトシは、「トントン」、「バタバタ」とも言われます。
取られるイメージが「トントンと取られる。」、「バタバタと取られる。」のような感じですかね。

棋譜解説(数字、記号入り)
棋譜再生
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(左図)
オイオトシで黒3子を取ることができます。

(右図)(棋譜再生
白1とホウリコんで、白3でアタリします。
黒4とツナイでも白5で取られてしまいます。

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(左図)
オイオトシで黒3子を取ることができます。

(右図)(棋譜再生
白1に対して、黒は2とこちらをツイできました。
白3が妙手です。
白3とわざと2目にして取らせます。
そして、もう一度白5とホウリコミます。
取らせて、白7で全部を取り返します。
「わざと取られて、取り返す」
これは、次に紹介するウッテガエシの手筋になります。

ウッテガエシ


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棋譜再生
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(左図)
上辺の黒4子にご注目ください。そして、これを取りましょう。

(右図)(棋譜再生
白1とホウリコミます。
黒2と取られても、黒5子がアタリになっているので、白3と取り返せます。
これが、ウッテガエシです。

鶴の巣ごもり


棋譜解説(数字、記号入り)
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(左図)
次の白の一手で、真ん中の黒3子は、逃げることができなくなります。
鶴の巣ごもりと言います。

(右図)(棋譜再生
白1で黒は逃げることが出来なくなりました。
形としては、オイオトシに似ています。


たぬさん
7つの基本ルールと石を取る手筋をマスターしたよ。
次は何をしたらいいのかな?


ぱんさん
囲碁であそぼ!でルールをマスターした後は実戦あるのみです。
1番の上達法は、実戦を数こなすことです。
早く碁に目が慣れることが大切です。






  • 手順は、図の左下にある青文字の「棋譜再生」でご覧いただけます。
  • つぶや棋譜2 Viewer左上にある「自動再生」にチェックで再生致します。
  • つぶや棋譜2 Viewer碁盤の下にある「NUM」で手順が表示されます。

  • 最後までご覧いただきありがとうございました。
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