こんにちは。こんばんは。
ご訪問いただきありがとうございます。
管理人の柿門です。(。・(エ)・。)ノ
今回は、「珍瓏(七曜持:しちようせき)」をご紹介いたします。
日本囲碁連盟(株ユーキャン)の囲碁用語には、次のようにあります。
よって、上記の日本囲碁連盟の解説が正しいと思います。
珍瓏とは
私は、今までまったくこの「珍瓏(ちんろう)」を知りませんでした。
他のことならいざ知らず、囲碁に関する事についても知らないことが多いものです。
小説、「賭碁放浪記 続 懸賞打ち」に、この珍瓏が登場して、その存在を私は初めて知りました。
小説の場面にて、碁会所の席亭が碁盤にサラサラと並べて、お客さん相手に面白おかしく講釈していた珍瓏をこれからご紹介いたします。
作品のタイトルは、「七曜持(しちようせき)」
全局がセキになり、アゲハマを取って作ってみると見事に持碁になるという作品であります。
七世本因坊秀伯(1716年-1741年)の名作であります。
七曜持(しちようせき)
七曜持(しちようせき)
白先の問題です。
ぱらぱらとして、どこに目を向けるか難しいところです。
まずは、右上の白の一団が眼がひとつなので、ここの攻め合いから始まります。
白1から白7まで
(上図):白1から白7まで
白1からお互いに切断されてしまいます。
白5とキリを入れるのが好手!
白23まで
(上図):白23まで右上隅、黒白ともに3目ナカデの形となり、きれいにセキになりました。
白9のアテに黒10とツギましたが、セメアイに行ったらどうなるのでしょうか?
セメアイは黒の一手負け
(参考図):黒10とセメアイに行った場合
(上図):黒10とセメアイに行った場合の図(注:白11は、3目トリ)
手順中の白15が好手で、このセメアイは、眼あり眼無しとなり、白の一手勝ちとなりそうです。
実戦の黒10のツギは、しかたのないところでした。
黒26まで
(上図):黒26まで
今度は、黒の24のキリと26が欠け眼にする好手です。
黒50まで
(上図):黒50まで黒32から、アタリアタリの連続です。
黒50まで、どうなっているのでしょう?
ダメがひとつ空いているので、白4子は取れそうですが・・。
おさらいの図
おさらいの図:黒50まで
棋譜再生←(手順を確認いたしましょう)
(上図)おさらいの図:黒50まで
ところで、棋譜の手順を目で追っていく作業はとても疲れるものであります。
私のように年を取ると余計に疲れを感じてしまいます。
脳が焼き切れるといけませんので、棋譜再生で黒50までの手順を1度確認いたしましょう。
黒54まで
(上図):黒54まで
右辺の白の大石は眼がありませんので、白51はこの一手であります。
黒も白の大石を攻めないといけないので、大石の眼をとる黒52。
手順で白53となり、右辺の黒10子と白4子がセキとなりました。
黒54のホウリコミが欠け眼にする好手です。
黒64まで
(上図):黒64まで黒56からアタリアタリの連続です。
黒66まで
黒70まで
(上図):黒70までアタリアタリです。
黒88まで
(上図):黒88まで
アタリアタリです。
黒118まで
(上図):黒118まで黒118まで、右辺と同じ形のセキとなりました。
問題は、右辺から下辺、そして左辺にまで逃げ回っている白の大石の生死となります。
続:おさらいの図
おさらいの図:黒118まで
棋譜再生←(手順を確認いたしましょう)
(上図)おさらいの図:黒118まで
アタリアタリといえども、目と脳が疲れますので、少し休憩いたしましょう。
黒118までの手順を1度確認いたしましょう。
黒128まで
(上図):黒128まで
黒128で、右辺から下辺、そして左辺にまで逃げ回っている白の大石は、真ん中の白とは連絡できず、分断されてしまいました。
黒132まで
(上図):黒132まで白129でなんとか1眼を確保。
黒は、130をキカシて黒132まで、ここもセキとなってしまいました。
残るは、真ん中の白黒の生死と左下隅の白黒の生死です。
黒136まで
(上図):黒136まで
白133,135で欠け眼にします。
黒は、136と1眼を確保しました。
これで、真ん中はセキとなったようです。
最終の手、白143まで
(上図):白143まで終わり最後は、左下隅。
白137(J1)で3子をアタリします。
黒138とツグ一手。
白139のハネに黒140と1目を取り、1眼を確保。
白141のサシコミが好手で、黒白ともに手が出せません。
またもセキとなりました。
全体がセキです。
セキですから地は、お互いにゼロ目であります。
驚きですね。
これまでのアゲハマを確認いたしましょう。
黒が3つ。白が7つです。
盤面の真ん中のセキは、黒が白2目を取ったあとに、白はホウリコミをしなければなりません。
つまり、3つプラスになります。
左下隅の白1目を取ってもセキですから、取っても良いです。
つまり、1つプラスになります。
合計すると黒が7つ、白が7つで、仲良く引き分けの持碁(ジゴ)となりました。
以上が、7つのセキができあがる「七曜持」でございました。
アゲハマ7つ、7つのセキで持碁
すてきなハートが出来上がります。
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コメントありがとうございます。
大切に読ませていただきます。