


「人生を変えた一局」(囲碁人ブックス)囲碁・将棋チャンネル記憶の一局制作部
「人生を変えた一局」、張 栩
囲碁人ブックス マイナビ

人生を変えた一局 (囲碁人ブックス)
張栩(チョウ ウ)さんは、記憶の一局のひとつに山下敬吾さんとの自身のグランドスラムを賭けた第34期棋聖戦の第3局を選びました。
グランドスラムとは、囲碁の七大タイトルを全て一回以上獲得する事で、今現在のグランドスラム達成者は、趙治勲さん、張栩さん、井山裕太さんの3人だけであります。
対する山下敬吾さんも名誉棋聖の資格を得る棋聖5連覇の大記録がかかっておりました。
お互いに大記録がかかった負けられないシリーズでありました。
白4の高目、黒7、13のヒラキも今ではあまり見かけることはありません。
白14のカケは雰囲気のある、この一手という気がしました。
黒41は山下さん流
実戦図:黒41まで

棋譜再生
実戦図:黒41まで
左辺の黒がなんとなく落ち着き、焦点は真ん中の白のシノギ具合と右辺の黒模様のまとまり具合になりました。
黒41は、白を分断する基本に忠実な一手と思いました。
私だと右辺を広げるようなところに目がいきます。
相手を割いて出る手に悪い手はありませんね。
以下、張栩先生の解説です。
「右辺を囲いにいかないのは山下さん流。中央の白の攻めを見て、まず黒41と連絡を絶ちました」
最初のコウ争い
実戦図:白62まで

棋譜再生
実戦図:白62まで
白44と厳しい打ち込みから白52とコウでサバキを狙います。
コウと言ったら、張栩先生が真っ先に思い浮かびます。
以下、張栩先生の解説です。
「白50で57は重いと感じました。白52とコウにして黒にツガせたいところ。白54、60といいコウ材があり、黒61とコウを解消しましたが、白62と切れては白が厚く、少し打ちやすくなりました」
白62までのAIの一手(無料のAIソフト)の評価値は、白1.5目のリードです。
張栩先生の形勢判断はぴったしであります。
後悔の一手
実戦図:白94まで

棋譜再生
実戦図:白94まで
「白92が後悔の一手。黒93からのコウを重くしてしまいました」
と張栩先生の解説があります。
AIの一手(無料のAIソフト)は白92をマイナス2.4目の悪手と評価し、実戦の白94までの形勢は、黒0.7目リードとしていました。
三手ヨセコウ
実戦図:白162まで

実戦図:白162まで
「三手ヨセコウは、コウにあらず」という格言がございますが、自分の対局で、3手ヨセコウが2手ヨセコウに、また、1手ヨセコウに詰められてくると心臓がぱっくんぱっくんするものであります。
以下、張栩先生の解説であります。
「白150と取って複雑に。白152は手筋。黒155まで3手ヨセコウです。白156、158は手厚く、黒がコウを取れば普通にヨセ合うつもりでしたが、手を抜いたので白162で2手ヨセコウです」
三手ヨセコウが本コウに
実戦図:白204まで

実戦図:白204まで
白204で、とうとう本コウになってしまいました。
実戦図:白228まで

実戦図:白228まで
「白206がとっておいた切り札。白214が最後のコウ材。白224で3手ヨセコウを解消しました」
「上辺とフリカワった後、左上を取られては白負けですが、白226から228が用意していた手。細かいながらも白リードです」
と張栩先生の解説であります。
この碁は303手まで打たれ、白番の張栩先生の8目半勝ちとなっております。
コウが代名詞である張栩先生のコウの名局でありました。
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