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管理人の柿門です。(。・(エ)・。)ノ
今回は、「第49期名人戦七番勝負の第3局(2日目、2024年9月18日)」をご紹介いたします。
49th Meijin Tournament 3rd Game (September 18, 2024)
第49期名人戦第3局2日目
芝野 虎丸(名人)に一力 遼(棋聖)が挑戦する、第49期名人戦七番勝負の第3局が9月17日、18日に三重県鳥羽市「戸田家」で行われました。
「戸田家」様には、タイトル戦で大変お世話になっております。
2024年5月に第79期本因坊戦第3局が行われました。
2023年7月に第78期本因坊戦第7局が行われました。
近鉄・JR鳥羽駅より徒歩3分とあります。一度は行ってみたいですね。
芝野虎丸(名人)は、三連覇を目指します。
対する挑戦者は、挑戦者決定リーグ戦全勝の一力遼(棋聖)です。
芝野名人にとって、最強の挑戦者を迎えることとなりました。
一力(棋聖)連勝で向かえた注目の第3局です。
七大タイトルの保持者
名人戦は、囲碁の七大タイトルのひとつであります。七大タイトル以外のNHK杯や新人王戦なども「タイトル」でありますので、タイトル数には含まれることになります。
七大タイトルの序列は次のとおりです。
1位:棋聖(4300万円、二日制、七番勝負、持ち時間各8時間)
2位:名人(3000万円、二日制、七番勝負、持ち時間各8時間)
3位:王座(1400万円、五番勝負、持ち時間各3時間)
4位:天元(1300万円、五番勝負、持ち時間各3時間)
5位:本因坊(850万円、五番勝負、持ち時間各3時間)
6位:碁聖(800万円、五番勝負、持ち時間各4時間)
7位:十段(700万円、五番勝負、持ち時間各3時間)
2024年8月末現在の七大タイトルの保持者は次の3名であります。
一力 遼 (棋聖、天元、本因坊)
芝野 虎丸(名人)
井山 裕太(王座、碁聖、十段)
現在の三強であります。
今年のタイトル戦は、一力vs井山、井山vs芝野はありましたが、芝野vs一力は初めです。
直近のタイトル戦では、2023年の第47期棋聖戦において、一力(棋聖)に芝野(名人)が挑戦しております。
その時は4勝2敗のスコアで一力棋聖が勝利しております。
今回は、芝野 虎丸(名人)に一力 遼(棋聖)が挑戦いたします。
芝野 虎丸さんのご紹介
芝野虎丸さんは1999年生まれの24才。
芝野さんは、入段から史上最短での全棋士参加棋戦優勝、史上最年少での七大タイトル獲得、名人戦リーグ入り、本因坊戦リーグ入りするなど、たくさんの最年少記録を打ち立て、デビュー当時から注目の逸材でありました。
なかでも、2019年に史上最年少(19才11か月)で名人を獲得後、すぐに井山さんから王座のタイトルまで奪い、20才で二冠を達成したときには碁界に衝撃が走りました。
名人、王座、十段など、数々のタイトルを獲得し、総タイトル獲得数は、現在12と三強の一角として、活躍されております。
虎丸さんは、「ヒカルの碁」のファンだったご両親の影響で、5才くらいのころから囲碁を始めたとありました。また、一力遼さんや藤沢里菜さんといっしょの「洪道場」の出身であります。
虎丸さんはデビューがとても華々しかったのに比べ、最近は少し伸び悩んでおられるような印象を私は受けます。世界をも狙える逸材と信じておりますので、もう一段の高みを目指してがんばっていただきたく思っております。
一力 遼さんのご紹介
一力遼さんは1997年生まれの27才。
一力遼、芝野虎丸、許家元のお三方は「令和三羽烏」と呼ばれておりますが、現在では一力さんが1歩リードといったところでしょうか。
棋聖、本因坊、天元、碁聖、阿含桐山杯、竜星戦、NHK杯など、数々のタイトルを獲得し、総タイトル獲得数は、現在24と日本囲碁史に残る大棋士となりました。
そして先日の第10回応氏杯世界選手権での優勝は日本の囲碁ファンに感動をもたらしました。
また、新聞社「河北新報社」の創業家が一力家であり、一力さんは名門の家だとのことです。
一力遼さんのお父さんが現在の社長で、社主のおじいさんから5才のとき囲碁の手ほどきを受けたとのことです。
アンケート総得票は5票
先に実施した投票アンケート(応援するのはどっち?)の結果をお知らせいたします。
得票総数:5票
芝野虎丸さんを応援:2票(40.0%)
一力 遼さんを応援:2票(40.0%)
どちらもがんばれ!:1票(20.0%)
目標の10票が遠いです。もっとがんばらないと票は伸びませんね。
ご投票をしていただいた皆さま、ありがとうございました。
芝野さんは、虎の子のタイトルの名人位は死守したいところですね。NHK杯決勝戦のリベンジだ!
一力さんはリーグ戦全勝。そして、先の第10回応氏杯世界選手権では三連勝で優勝。悲願の世界一となりました。絶好調です。
黒:一力遼、白:芝野虎丸
主催:朝日新聞社、日本棋院、関西棋院
優勝賞金:3,000万円
持ち時間:各8時間(二日制)
第49期名人戦七番勝負第3局2日目(2024年9月18日)
三重県鳥羽市「戸田家」にて
黒:一力遼、白:芝野虎丸
封じ手は白98
封じ手は白98の右辺一間降りでした。
絶芸が一路違いで外しました。
黒101、103と一力さんは前回の応氏杯世界選手権戦から両ツケを多用しています。
黒107と封じ手の白98の石を取ってしまいました。
地合いで先行し、「取れるものなら取ってみろ!」と挑発しています。
お互いに長考。
生きるか死ぬか。ここで勝負の決着がつきそうです。
実戦図:黒173まで
実戦図:黒173まで
激闘が続いています。
黒173までの絶芸の評価値は、白99.0%です。
しかし、この評価はAIのもので、解説のプロ棋士たちは、どこをどう評価して、99%なのか理解できていないようでした。
ものすごく難解な攻め合いです。
トッププロが分からないものを我々アマチュアにはどうしようもないです。
静かに見守るだけでした。
この碁は、204手まで打たれ、白番の芝野さんの中押し勝ちとなっております。
これで、七番勝負の成績は、芝野名人の一勝二敗となりました。
注目の第4局は、10月10日、11日、大阪府守口市「ホテル アゴーラ大阪守口」で行われます。
楽しみですね。
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