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管理人の柿門です。(。・(エ)・。)ノ
今回は、「十段戦本戦トーナメント2回戦(2024年12月2日)」をご紹介いたします。
湯飲み格言「渡る世間に悪手なし」
第63期十段戦挑戦者決定トーナメント
第62期十段戦は井山裕太さんが芝野虎丸さんを3勝2敗で破り十段位を奪取いたしました。
井山さんへの挑戦権を争う第63期十段戦挑戦者決定トーナメント戦が始まっております。
第63期 大和ハウス杯 十段戦
主催:産経新聞社、日本棋院、関西棋院
特別協賛:大和ハウス工業株式会社
優勝賞金:700万円
持ち時間:各3時間
20名によるトーナメント戦、優勝者が挑戦手合五番勝負に出場
黒の巨大な大模様
昨日(2024年12月2日)行われた挑戦者決定トーナメント2回戦のうちの一局をご紹介いたします。
黒:安斎 伸彰(八段)、白:関 航太郎(九段)
実戦図:黒51まで

棋譜再生
実戦図:黒51まで
黒51と馬の顔に打った局面です。
馬の顔とは、黒21、黒23、黒51の三つの石の形が「馬の顔」のように細長く見えるからだと思います。
犬の顔は、黒51が一路左のケイマの形です。
猫の顔は、黒51が二路左のコスミの形です。
さて、黒51の馬の顔により、大きな大きな黒模様が出現いたしました。
白地も確定地は多くありますが、このままの囲い合いでは、さすがに黒地が多いでしょう。
とはいうものの、すでに消す手段はありません。
どかんと飛び込む一手でしょう。
しかし、周りは鉄壁の黒陣ですから、猛攻撃を覚悟しなければなりませんね。
私は飛び込んで、二眼を作る自信はゼロ%であります。
ドカン!と突入、白52
ドカンと一発、白52です。
当然、黒はトリカケにいきますし、白は必死に二眼を作ろうといたします。
まさに大捕り物。
取れば黒勝ち、生きれば白勝ち。
すでに作り碁の可能性は、ほぼ0%となってしまいました。
ケイマで眼形を
実戦図:黒57まで

棋譜再生
実戦図:黒57まで
黒53と遮断しましたので、白が連絡する道は閉ざされました。
白はどのようにして眼形を作ろうとするのか?
黒はどのようにして眼形を奪おうとするのか?
非常に分かりやすい局面となりました。
白54とケイマしました。犬の顔ができれば、眼形が厚くなります。
黒は犬の顔を阻止する、黒57です。
はたして、白は二眼を作ることができるのでしょうか?
一眼をめぐる争い
白58と眼形を求めてケイマします。
黒は眼形を作られないように黒59、61、75と迫りますが、とりあえず、白76で上辺に一眼ができました。
あと、ひとつの眼をめぐっての争いとなりました。
はっきりしてない黒の眼形
実戦図:黒99まで

棋譜再生
実戦図:黒99まで
白88とわずかなキズを狙います。黒89の守りはしかたのないところ。
右上の黒一団の眼形もはっきりとしていません。
黒95、97、99と眼を奪います。
眼を作るスペースが少なくなってきました。
白124を見て黒投了
白114で本当に黒の眼が怪しくなってきました。
そして、白124で黒は無念の投了となりました。
終局後の絶芸の参考図
終局後の絶芸の参考図:黒1~白10まで

終局後の絶芸の参考図:黒1~白10まで
終局後の絶芸(最強AI)の参考図です。
黒3子を取られてはいけませんから、黒1ツギはしかたのないところです。
白2で黒の大石の眼を奪われました。分かりづらいですが、黒3はホウリ込みです。
そして、右上隅の白一団は白10で二眼の生きです。
打込んでいった白の大石と右上隅の切断されてしまった黒の大石との攻め合いとなりましたが、手数の差で白の勝ちです。
取ろう取ろうとすると自軍に綻びが生じるものなのですね。
この碁は、124手まで打たれ白番の関 航太郎さんの中押し勝ちとなっております。
関 航太郎さんが準々決勝に進出です。
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