初の東西制の大手合(瀬越憲作、鈴木為次郎)

2023/06/22

09.古碁を楽しむ

この記事をシェアする
  • B!

タイトル戦がなかった、この時代では、この大手合が最高の舞台であり、当時、「昭和のお城碁」と称されていました。

東西対抗戦で、勝ったチームには、優勝旗と賞金が渡され、個人優勝者は、棋院内に優勝額が飾られたとあります。

持ち時間は、なんと、各16時間です。棋士たちが、名誉のため、全力で戦ったことは容易に想像できます。

呉清源先生は、瀬越憲作門下、木谷実先生は、鈴木為次郎門下。

両巨匠のお師匠様も終生のよきライバルだったとのことです。

そして、お2人が東西の大将でありました。対局当時、鈴木44才、瀬越38才。

この対局は、初の東西制大手合の大将決戦の熱戦譜です。


黒:瀬越憲作 七段 白:鈴木為次郎 七段 1927年5月(注:コミはありません)


棋譜解説(数字、記号入り)
棋譜解説(数字、記号入り)

(左図)

白20は、気合のこもったカケです。対して、黒21、23は手筋です。

白26のツギはしかたがありません。


(右図)

黒29のキリから反撃開始。黒41は好手とのこと。白56のツケもプロっぽいです。

いろいろと味があるのでしょう。


棋譜解説(数字、記号入り)
棋譜解説(数字、記号入り)

(左図)

Aの効きがあるため、白72で先手で隅を生きました。互角の形勢のようです。


(右図)

白120が大失着だそうで、白Aとオサエて、黒Bと換わってから白120が正しい手順とのことです。

黒121のスベリが大きく、黒123のトビが決勝点とのことです。

この碁は、310手まで打たれ、黒番の瀬越憲作七段の3目勝ちとなっております。

(注:コミはありません)


総譜は、こちらより、つぶや棋譜2 Viewerで、ご確認ください。

つぶや棋譜2 Viewer左上にある「自動再生」にチェックで再生致します。

最後までご覧いただきありがとうございました。




(。・(エ)・。)ノランキング参加中。

にほんブログ村 その他趣味ブログ 囲碁へ
にほんブログ村

ブログテーマ(橘中の楽)

自分の写真
囲碁とは黒と白が交互に打って、自分の陣地の大きさを競うゲームであります。碁盤の目は361あり、黒白交互に打つと10の360乗ものパターンがあり、無限の世界と言われております。また、囲碁は、礼節を重んじ、礼に始まり礼に終わる競技でもあります。私はネット碁を楽しんでおりますが、ネット碁のおかげで囲碁は世界中に広まり、世界中で楽しまれるようになりました。囲碁に国境はありません。そんな囲碁の魅力や楽しさを少しでも伝えることができればと考えております。

CD、DVD、コミック買取専門店

楽天でお買い物

楽天でお買い物

囲碁の書籍を検索(amazon)

囲碁の書籍を検索(楽天)

Mobile

CD、DVD、コミック買取専門店

黒番、白番、あなたはどっち?

名入れギフト

ランキング

広告

ランキング

ピックアップ記事

第70回東海大学建学祭

変わらぬ風景を探しに東海大学建学祭に行ってまいりました。

日本酒専門通販サイト

ピックアップ記事

囲碁の魔力に囚われて

ドキュメント72時間より「囲碁の魔力に囚(とら)われて」の紹介記事です。

広告

QooQ