棋書の紹介その9(武宮の形勢判断)

2023/06/06

02.棋書の紹介

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*初めにお断り
初めにお断りしておきますが、囲碁の本は、有名作家の小説にようにベストセラーになることはありません。
購買層が限られておりますので、出版してしばらくすると絶版になってしまいます。
ゆえに、ここでご紹介した棋書もすでに書店の店頭にはないかもしれません。
その点はご了承をお願いいたします。



認識できぬ悪手

いつの間にか負けていることがあります。

「あれ? 何が悪かったのだろう?」と思いながらも局後の検討などをすることはありません。また、できもしません。

ゆえに悪手を悪手と認識することができないのであります。

認識できるくらいなら最初から悪手など打ちはしません。

多くのアマチュアは、自分で悪手と認識できない悪手を毎局繰り返し繰り返し打っているのであります。


武宮の形勢判断 地を囲わない努力」 著:武宮正樹(マイナビ囲碁ブックス)


黒:林海峰 対 白:武宮正樹 第28期名人リーグ戦(2003年)


黒47(△)と厳しく迫ってきました。白はどう対応しますか?


棋譜解説(数字、記号入り)

失敗図
棋譜解説(数字、記号入り)


ダメを走る白の3手

黒の3手は、模様を形成しました。それに対して、白の3手は、しっかりと連絡はしたもののダメを走っているだけです。

これは、白の大失敗とのことです。大失敗だと認識していない私であれば、毎回、このように打っているかもしれません。


実戦図

棋譜解説(数字、記号入り)


実戦の進行手順です。
「とにかく、白1と割いて頭を出さないと碁になりません。」と武宮先生の解説です。

「碁にならない」

頭を出すことが囲碁の基本のひとつだということを再認識させられました。


総譜は外部リンクいたしましたので、そちらで終局までご確認ください。

つぶや棋譜2 Viewer左上にある自動再生にチェックを入れますと再生致します。

最後までご覧いただきありがとうございました。




(。・(エ)・。)ノ

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囲碁とは黒と白が交互に打って、自分の陣地の大きさを競うゲームであります。碁盤の目は361あり、黒白交互に打つと10の360乗ものパターンがあり、無限の世界と言われております。また、囲碁は、礼節を重んじ、礼に始まり礼に終わる競技でもあります。私はネット碁を楽しんでおりますが、ネット碁のおかげで囲碁は世界中に広まり、世界中で楽しまれるようになりました。囲碁に国境はありません。そんな囲碁の魅力や楽しさを少しでも伝えることができればと考えております。

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