問題12-1の続き
下図は、前回の黒1
前回(問題12-1)、黒1とふところを狭めて白を取る手順をご説明いたしましたが、その最中、簡単には取れない手順が見つかりました。(結果、二段コウでした)
もしかしたら、初手の黒1も怪しいのでないかと考え、最初から急所に打つ手を考えていきたいと思います。
急所を直撃
黒1と急所を直撃してます。
白は、黒のワタリ(連絡)を止めたいと思います。
次に黒3とふところを狭めるの図
次に、黒3とふところを狭めます。
前回は、ここで白に急所を打たれましたが、先に黒1と先着している所が、今回の改良点です。
黒3は失敗
棋譜再生←(こちらで手順をご確認ください)
図では見づらいと思いますので、手順の確認は、盤面図左下の棋譜再生をご利用ください。
リンク先のつぶや棋譜2Viewerの左上にある自動再生にチェックを入れますと手順をご覧いただけます。
また、つぶや棋譜2Viewer碁盤の下にある「NUM」で手順が表示されます。
白4のトビは、次に白5のキリを狙っています。
次に白5と切られると黒3の石が取られてしまいます。
普通は2線のアテには逃げられないのですが、白4に石があるとダメヅマリを利用して逃げ出しが可能となるのです。
その手を読んで、黒は5とツギます。
白6のアテには、取られるわけにはいけませんので、黒7と逃げます。
白8で1眼を確保です。
黒9の出(デ)には、白10がぴったりとなり、黒2子は助かりません。
黒2子が取られたことにより、白の生きが確定となりました。
これは、黒失敗の図です。
やはり、最初に急所ではダメでしょうか?
もう少し見てみましょう。
ふところを狭める
時を巻き戻します。
白4のトビに黒は、キリを警戒しましたが、やはり、ここは基本に戻って、ふところを狭めましょう。
黒5とふところを狭めるの図
棋譜再生←(こちらで手順をご確認ください)
黒5とふところを狭めるのと同時に黒1との連絡を狙います。
白は連絡されては、スペースが足りなくなるので、断固拒否と同時に眼形を狙い白6とハネます。
黒7はダメを詰める好手です。
白8には、黒9と三目ナカデ狙いです。
ここまででは、結果がはっきりとしないので、もう少し先の手順まで見てみましょう。
図では見づらいと思いますので、手順の確認は、盤面図左下の棋譜再生をご利用ください。
リンク先のつぶや棋譜2Viewerの左上にある自動再生にチェックを入れると手順をご覧いただけます。
また、つぶや棋譜2Viewer碁盤の下にある「NUM」で手順が表示されます。
黒17まで、欠け眼となり、白は2眼を作ることができません。
白が先に17に打っても、黒16で三目ナカデです。
コウにするのは簡単でした
先ほどは、白8と打って、無条件に生きようとした結果、白は玉砕してしまいました。
白8とホウリこめば、簡単にコウになります。
このコウは黒が取り番とはいえ、本コウですので、黒がいけません。
前日に、ご紹介した二段コウのほうが黒にとってはるかに有利であります。
結論といたしましては、今回の急所直撃の黒1は失敗で、前日(問題12-1)のふところを狭めるが正解となるようです。
このように囲碁は一手の手順の違いで無数の変化があるとても複雑なゲームです。
手順を確認するだけでも、頭が痛くなるかもしれません。
私たちアマチュアは、プロ棋士と違って、この複雑な変化を瞬時に読みきることなど不可能でありますから、なるべく、複雑な局面にならないよう、簡明を目指すのが得策だと私は考えております。
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大切に読ませていただきます。