こんにちは。こんばんは。
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管理人の柿門です。(。・(エ)・。)ノ
今回は、「祝!決勝戦進出!藤沢里菜さん(第6回呉清源杯世界女子囲碁選手権)」をご紹介いたします。
昨日(2023年11月30日)第6回呉清源杯世界女子囲碁選手権の準決勝が中国福建省福州市の「呉清源囲棋会館」で開催されました。
そこで、藤沢里菜さんが見事に勝利し、決勝戦に進出いたしました。
藤沢里菜さん。おめでとうございます!
日本人の国際大会の決勝進出は、いつ以来でしょうか?
とにかく、快挙であり、たいへん喜ばしいです。
次の決勝戦のお相手は、女子最強の韓国の崔精(チェ・ジョン)さん。
日本の男子トッププロとも互角以上に戦える実力の持ち主です。
決勝戦は、12月2日~4日に行われます。三番勝負となっているようです。
楽しみですね。
それでは、準決勝の対局を鑑賞いたしましょう。
黒:藤沢里菜、白:周泓余
持ち時間は各2時間、コミは6目半の中国ルールとなっていました。
黒が一手打った局面の絶芸(最強のAI)の評価値が白65%となっておりました。
これはどういうことなのでしょうか?
お相手の周泓余(しゅう・おうよ)さんは21才とあります。
昇段規定がきびしい中国において、21才で七段なのですから、相当な実力者だと思われます。
初手!三々!
実戦図:黒7まで
棋譜再生
実戦図:黒7まで
里菜さんは、一手目に三々に打ちました。
私は白で両三々はよく打ちますが、黒では三々をあまり打ったことはないですね。
さて、黒7は昔では考えられない手です。
白6とシマった直後ですから。
左下隅へのカカりが普通に思えるのですが・・
ここは絶芸先生に聞いてみましょう。
三々からのシマリ!
絶芸先生は、なんと黒7と右上隅をシマリました。
そのシマリも小ゲイマです。う~んと唸ってしまいました。
その堅いシマリに対して、白8!これも、う~んと唸ってしまいました。
黒9のカカリに白10のハサミ。
それに対して、黒11のツメ。
そこでやっと、私が理解できる白12のコスミツケから一間トビでした。
特に黒7が私には驚きでした。
私は三々からのシマリは大ゲイマしか頭に浮かぶことはありませんでしたので。
窮屈なった黒
黒13と三間トビは感性の一手ですが、白はすかさずにその薄みを突いてきました。
黒23は三目の真ん中ですが、すこし堅かったようで評価を下げました。
また、黒25も評価を下げました。
絶芸は黒23でも黒25でも、(F12)のマゲを示しておりました。
中で生きるのでななく、外に逃げ出すほうがよかったようです。
白36までの絶芸(最強のAI)の評価値は、白91%となっております。
一手で大きく変わる形勢
囲碁は本当に難しいです。
黒55のツギまで、白92%
白56のカケツギまで、白74%
白58のキリまで、白57%
白60まで、白43%
黒61まで、白78%
数手で形勢は互角になりましたが、一手でまた損ないました。
何がどうなっているのか私には、さっぱりわかりません。
絶芸の参考図をみると、白56、白58の時点では、真ん中白を捨てて、左下隅へまわる手を示しておりました。
また、白60のキリは無理手で、真ん中の白の逃げ出しを示しておりました。
黒61のキリトリが入ることにより、真ん中の白が軽くなり、待望の左下隅に白62とまわることができました。
まあ、このように評価値は数手で大きく変化します。
数値が大きいと大差のように思えますが、そんなことはプロの碁ではないようです。
両者互角の難解な進行
白76あたりから、形勢は互角となり、とても難解な進行が続きます。
黒99まで、絶芸の評価値は、白52.3%となっております。
白122が評価値を下げたが
実戦図:白122まで
実戦図:白122まで
白122が大きく評価値を落としました。
難しい所ですが、この手では、もっと眼形が豊富な手がよかったようです。
絶芸の参考図は難解
白122の絶芸の参考図
白122の絶芸の参考図
絶芸は、白1から白3のツケを示しました。
この図で、黒58.4%の絶芸の評価値です。
このあたり、私の棋力ではまったく追いつけません。
とても難しい碁だったといえるでしょう。
この碁は、185手まで打たれ、黒の藤沢里菜さんの中押し勝ちとなっております。
この調子で決勝戦もがんばっていただきたいです。
決勝の三番勝負が楽しみです。
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