こんにちは。こんばんは。
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管理人の柿門です。(。・(エ)・。)ノ
今回は、「高段者でも打てない手」をご紹介いたします。
A move that even high-level players can't make
小目一間ジマリにツケ
テーマ図:黒9まで
棋譜再生
テーマ図:黒9まで
「okao囲碁研究所」のokaoさんが「高段者でもなかなか打てない手」と紹介されていた手をご覧いただきたく思います。
okaoさんの囲碁講座は、高段者向けではありますが、とても勉強になりますので、動画をご覧いただくことをお勧めいたします。
テーマ図は、黒の小目一間シマリに、白が現代手法のツケを打ったところからの変化図です。
ここまでの手順で大切な所は、白6のトビツケと黒7のワリコミです。
さて、白8アタリに黒9とツイだ局面です。
次の一手が「高段者でもなかなか打てない手」です。
白先:いかに
高段者でも打てない手
白10のサガリが、高段者でもなかなか打てない手です。
たぶん、ほとんどの方が、その一路下のカケツギを打たれるかと思います。それもノータイムで打たれるかと思います。
私はもちろん、ノータイムでカケツギでした。
上図の白10だと黒にキリを入れられます。
黒に切りを入れられたらどうするのでしょう?
キキが残った
黒11(E2)にキリを入れてみます。
白12のカカえに黒13アタリ、白14トリに黒15ノビ。
白18トビで白に不満はないとのご説明でありました。
隅の白2子は取られはしてしまいましたが、白Aのキキから左辺を侵略する手段が残っているとのことでありました。
なるほど。なるほど。と私は棋院エディタにメモしました。
ところで、「切った方を取れ」という囲碁格言があります。
上図がまさにそれであります。
この格言は、ほとんどの局面で有効でありますので、実戦で活用されるとよいかと思います。
キキ残りで先手を取った
黒11(C2)とこちらを切れば、同じく切った方を取ります。
黒15と白3子は取られてしまいますが、白は貴重な先手を取ることができましたので、大場に走ることができます。
また、白A、Bなどのキキが残っております。
これも白に不満はないとのことです。
AI登場前の人間の形勢判断(常識)であれば、上図は黒が圧倒的に良くて話にならないとされていたと思います。
「先手を取る」と「キキの活用」
この2つの要素に対する評価が、それまでの囲碁の常識(形勢判断)を大きく変えたと思います。
過去記事でご紹介いたしました「人気定石が絶滅した3つの理由」のうちの2つの理由も「先手を取る」と「キキの活用」でありました。
それでは、断点を守るカケツギが、なぜ、いけないのか考察してみましょう。
トビの手筋
白10のカケツギには黒11とアタリします。
白12ツギに黒13のトビが手筋です。
これで、下辺をキキもなく、ピッタシ止められると、黒の外勢に軍配があがることになるのです。
外勢に軍配
継続して打つのであれば、白14カミトリから黒17を決めて、黒21まで。
黒21は省略して、大場に走っても良いかと思います。
黒13のトビは手筋です。
このトビの手筋は、過去記事にある「石を捨てる心」でもご紹介しております。
復習を兼ねて、ご一読いただけますと幸いであります。
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