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管理人の柿門です。(。・(エ)・。)ノ
今回は、「第49期名人戦七番勝負の第5局(1日目、2024年10月22日)」をご紹介いたします。
5th game of the 49th Meijin Tournament 7th match (1st day, October 22, 2024)
第49期名人戦第5局1日目
芝野 虎丸(名人)に一力 遼(棋聖)が挑戦する、第49期名人戦七番勝負の第5局が10月22日、23日に神奈川県箱根町「ホテル花月園」で行われます。
標高約800メートルの箱根・仙石原にある「ホテル花月園」様では、囲碁、将棋のタイトル戦が数多く開催されてきました。当ホテルの2階ホールには、「【囲碁・将棋】閲覧コーナー」があり、囲碁界や将棋界で著名な棋士直筆の扇子や色紙が常設展示されているとのことです。
芝野虎丸(名人)は、三連覇を目指します。
対する挑戦者は、挑戦者決定リーグ戦全勝の一力遼(棋聖)です。
芝野名人にとって、最強の挑戦者を迎えることとなりました。
芝野(名人)1勝、一力(棋聖)3勝
芝野名人のカド番で向かえた注目の第5局です。
七大タイトルの保持者
名人戦は、囲碁の七大タイトルのひとつであります。七大タイトル以外のNHK杯や新人王戦なども「タイトル」でありますので、タイトル数には含まれることになります。
七大タイトルの序列は次のとおりです。
1位:棋聖(4300万円、二日制、七番勝負、持ち時間各8時間)
2位:名人(3000万円、二日制、七番勝負、持ち時間各8時間)
3位:王座(1400万円、五番勝負、持ち時間各3時間)
4位:天元(1300万円、五番勝負、持ち時間各3時間)
5位:本因坊(850万円、五番勝負、持ち時間各3時間)
6位:碁聖(800万円、五番勝負、持ち時間各4時間)
7位:十段(700万円、五番勝負、持ち時間各3時間)
2024年9月末現在の七大タイトルの保持者は次の3名であります。
一力 遼 (棋聖、天元、本因坊)
芝野 虎丸(名人)
井山 裕太(王座、碁聖、十段)
現在の三強であります。
2024年10月22日現在、三強による闘争中タイトル戦は、次のとおりです。
名人戦(芝野vs一力)
天元戦(一力vs芝野)
王座戦(井山vs芝野)
三強の争いはますます激化しております。
芝野 虎丸さんのご紹介
芝野虎丸さんは1999年生まれの24才。
芝野さんは、入段から史上最短での全棋士参加棋戦優勝、史上最年少での七大タイトル獲得、名人戦リーグ入り、本因坊戦リーグ入りするなど、たくさんの最年少記録を打ち立て、デビュー当時から注目の逸材でありました。
なかでも、2019年に史上最年少(19才11か月)で名人を獲得後、すぐに井山さんから王座のタイトルまで奪い、20才で二冠を達成したときには碁界に衝撃が走りました。
名人、王座、十段など、数々のタイトルを獲得し、総タイトル獲得数は、現在12と三強の一角として、活躍されております。
虎丸さんは、「ヒカルの碁」のファンだったご両親の影響で、5才くらいのころから囲碁を始めたとありました。また、一力遼さんや藤沢里菜さんといっしょの「洪道場」の出身であります。
虎丸さんはデビューがとても華々しかったのに比べ、最近は少し伸び悩んでおられるような印象を私は受けます。世界をも狙える逸材と信じておりますので、もう一段の高みを目指してがんばっていただきたく思っております。
一力 遼さんのご紹介
一力遼さんは1997年生まれの27才。
一力遼、芝野虎丸、許家元のお三方は「令和三羽烏」と呼ばれておりますが、現在では一力さんが1歩リードといったところでしょうか。
棋聖、本因坊、天元、碁聖、阿含桐山杯、竜星戦、NHK杯など、数々のタイトルを獲得し、総タイトル獲得数は、現在26と日本囲碁史に残る大棋士となりました。
そして先日の第10回応氏杯世界選手権での優勝は日本の囲碁ファンに感動をもたらしました。
また、新聞社「河北新報社」の創業家が一力家であり、一力さんは名門の家だとのことです。
一力遼さんのお父さんが現在の社長で、社主のおじいさんから5才のとき囲碁の手ほどきを受けたとのことです。
アンケート総得票は7票
先に実施した投票アンケート(応援するのはどっち?)の結果をお知らせいたします。
得票総数:7票
一力 遼さんを応援:2票(28.6%)
芝野虎丸さんを応援:2票(28.6%)
どちらもがんばれ!:3票(42.8%)
目標の10票が遠いです。もっとがんばらないと票は伸びませんね。
ご投票をしていただいた皆さま、ありがとうございました。
芝野さんは、虎の子のタイトルの名人位は死守したいところですね。NHK杯決勝戦、阿含桐山杯決勝戦のリベンジだ!
一力さんはリーグ戦全勝。そして、先の第10回応氏杯世界選手権では三連勝で優勝。悲願の世界一となりました。絶好調です。
黒:一力遼、白:芝野虎丸
主催:朝日新聞社、日本棋院、関西棋院
優勝賞金:3,000万円
持ち時間:各8時間(二日制)
第49期名人戦七番勝負第5局1日目(2024年10月22日)
神奈川県箱根町「ホテル花月園」にて
黒:一力遼、白:芝野虎丸
いきなり三々の布石
実戦図:黒11まで
棋譜再生
実戦図:黒11まで
黒3でいきなり三々に入りました。
ところで、星に三々に入った時に手抜き(この対局だと黒5)を私は見たことがありません。三々にカタツキの定石に戻りそうなので、ありそうに思うのですが・・
何か理由があるはずなのですが、よく分かっていません。
また、最近は小目から一間ジマリを多く目にしますね。流行りかしら?
常識が覆されていく
実戦図:黒31まで
棋譜再生
実戦図:黒31まで
現代の定石として、黒21、23は覚えるべき手順ですね。旧定石手順はリセットしましょう。
黒25にご注目ください。
ワリウチの基本的考え方は「どちから詰められても二間ビラキが出来る位置」
と教わったと思います。
「okao囲碁研究所」のokaoさんが最近この黒25、そして黒27の一間ビラキが打たれていると紹介されていました。
私はまだこの一間ビラキの意味が分かっていませんが、昔からの常識がどんどん覆されていきますね。
棋譜並べに適した局
実戦図:白92まで
棋譜再生
実戦図:白92まで
白92とツケた局面で、1日目が終了し、黒93を一力さんが封じました。
白92は、盤上この一手。大きなところです。
絶芸の白92までの評価値は、黒59.2%となっており、互角の形勢です。
ここまで、難しい戦いがありませんので、アマチュアにとっては、分かりやすい碁形となっております。
このような碁が、アマチュアの棋譜並べに一番適しております。
封じ手予想:C or D
封じ手予想:C or D
封じ手予想:C or D
さて、恒例の封じ手予想です。
ところで、この封じ手は二日制のタイトル戦でしか生じません。
二日制のタイトル戦は、この「名人戦」と「棋聖戦」だけでありますから、封じ手を経験したかどうかで、歴史に残るトップ棋士かどうかの判断材料にもありますね。
絶芸(最強のAI)は、黒A、白Bを交換してから、黒C。
AIの一手(無料のAI)は、黒Dでした。
ここで手抜きは考えにくいので、挨拶するのであれば、黒C or 黒Dです。
私は、黒Dといたします。
二日目が楽しみですね。
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