第48期棋聖戦、第6局
一力 遼(棋聖)に井山 裕太(王座)が挑戦する第48期棋聖戦七番勝負の第6局が2月29日、3月1日の両日に神奈川県箱根町「ホテル花月園」で行われました。
昨年(2023年)も両者によるタイトル戦は、数多く行われました。
当ブログにおいても、本因坊戦、碁聖戦、阿含桐山杯などをご紹介しております。
現在の日本囲碁界において、最強のお二人の対決が、2024年最初に「棋聖」という囲碁界最上位のタイトルを賭けて行われております。
第1局は、一力さんが難局を制し、中押し勝ちを収めております。
第2局は、井山さんが中盤からのリードを保ち、中押し勝ちを収めております。
第3局は、一力さんが中盤で抜け出し、中押し勝ちを収めております。
七番勝負の対戦成績は、一力さん3勝、井山さん2勝です。
一力棋聖が本局を勝てば、タイトル防衛で棋聖3連覇となります。
井山王座が勝てば、両者3勝3敗で並び、シリーズの決着は最終の第7局に持ち越されます。
一力 遼さんのご紹介
一力遼さんは1997年生まれの26才。
一力遼、芝野虎丸、許家元のお三方は「令和三羽烏」と呼ばれておりますが、現在では一力さんが1歩リードといったところでしょうか。
棋聖、本因坊、天元、碁聖、阿含桐山杯、竜星戦、NHK杯など、数々のタイトルを獲得し、総タイトル獲得数は現在21と日本囲碁史に残る大棋士となりました。
また、新聞社「河北新報社」の創業家が一力家であり、一力さんは名門の家だとのことです。
一力遼さんのお父さんが現在の社長で、社主のおじいさんから5才のとき囲碁の手ほどきを受けたとのことです。
井山 裕太さんのご紹介
井山裕太さんは1989年生まれの34才。
20才で名人位についてからは、破竹の快進撃を続け、井山1強時代を築きました。
日本囲碁史上初の七冠(棋聖、名人、本因坊、王座、天元、碁聖、十段)独占を2度も達成しております。
また、年間グランドスラム(その年の七大タイトルをすべて独占)という快挙も達成し遂げております。
日本囲碁史に燦然と輝く記録であることは、間違いありません。
一時代を築いた井山さんでありますが、30才を超え、現在は、令和三羽ガラス等、新時代の挑戦者から、必死の防戦を繰り広げております。
井山さんは5才のときにテレビゲームで囲碁を覚えたとのことです。
ホテル花月園のご紹介
標高約800メートルの箱根・仙石原にある「ホテル花月園」は、囲碁、将棋のタイトル戦が数多く開催されてきました。
2023年1月20日、21日には、第47期棋聖戦第2局が行われました。
一力棋聖に芝野名人が挑戦した、この第2局は芝野名人が白番で中押し勝ちし成績を1勝1敗のタイといたしましたが、このシリーズは、一力棋聖が4勝2敗で棋聖のタイトルを防衛いたしました。
2023年11月2日、3日には、第48期名人戦第6局が行われました。
芝野名人に井山王座が挑戦した、この第6局は芝野名人が黒番で中押し勝ちし、シリーズ4勝2敗で名人のタイトルを防衛いたしました。
当ホテルの2階ホールには、「【囲碁・将棋】閲覧コーナー」があり、囲碁界や将棋界で著名な棋士直筆の扇子や色紙が常設展示されているとのことです。
行って見てみたいですね。
アンケート総投票数は7票
先に実施した投票アンケート(応援するのはどっち?)の結果をお知らせいたします。
投票総数:7票
一力 遼さんを応援:5票(71.4%)
井山裕太さんを応援:1票(14.3%)
どちらもがんばれ!:1票(14.3%)
ご投票していただいたみなさま、ありがとうございました。
勝負飯
一力さん
和風パフェとフレッシュオレンジジュース
井山さん
ホットコーヒー
オレンジジュースとホットコーヒーは両者の朝の鉄板ドリンクです。
和風パフェは花月園の洋食シェフが考案した棋聖戦仕様とありました。棋聖戦仕様って想像できないですね。
一力さん
天ぷらそば(冷)
井山さん
天ぷらそば(冷)
昨日に引き続き、両者、同じメニューです。息が合っていますね。
一力さん
フルーツの盛り合わせ
井山さん
フルーツの盛り合わせ
両者、鉄板のフルーツの盛り合わせは今日も外しません。
黒:一力遼、白:井山裕太
主催:読売新聞社
特別協賛:サントリーホールディングス
優勝賞金:4,300万円
持ち時間:各8時間
2024年2月29日、3月1日、神奈川県箱根町「ホテル花月園」にて
黒:一力 遼(棋聖)、白:井山裕太(王座)
持ち時間は各8時間、1日目の消費時間は、黒番の一力遼(棋聖)が4時間28分、白番の井山裕太(王座)が3時間32分でした。約1時間の差がありました。
封じ手は黒117
実戦図:黒117まで
実戦図:黒117まで
封じ手は黒117(P18)でした。
残念ながら、全員外れました。すみません。
ここまでの絶芸(最強AI)の評価値は、白93%です。
コウが発生
白122とへこんで、黒123とコウが発生いたしました。
二段コウですから解消するまで時間がかかります。
白122で白123ではいけないのですかね?
右辺T12のコスミを利かされるからかしら?
私はよくわかっておりません。
コウダテに対して
白128のコウダテに黒は129とツギましたが、絶芸はコウを解消する図を示しました。
絶芸の参考図
絶芸の129の参考図
絶芸の129の参考図
絶芸は黒1、3とコウを解消する図を示しました。
レベルが高すぎて、私にはまったくわからない碁でした。
この碁は、198手まで打たれ白番の井山さんの中押し勝ちとなっております。
時を巻き戻して、右辺の黒37、黒39からの戦いで、白が少しポイントを上げました。
そのわずかな優勢を手数が進みにつれて、徐々に拡大させた、井山さんの完勝譜といってよいのではないでしょうか。
これでスコアは、3勝3敗。
最終の第7局で雌雄を決します。
ところで、このシリーズ、すべて白番が勝利しております。
最終の第7局は、にぎりで先後を決めますので、握り勝負ともいえます。
第7局は、3月7日、8日に山梨県甲府市「常磐ホテル」にて行われます。
楽しみですね。
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コメントありがとうございます。
大切に読ませていただきます。