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管理人の柿門です。(。・(エ)・。)ノ
今回は、「第49期名人戦七番勝負の第4局(2日目、2024年10月11日)」をご紹介いたします。
4th game of the 49th Meijin Tournament 7th match (2st day, October 11, 2024)
第49期名人戦第4局2日目
芝野 虎丸(名人)に一力 遼(棋聖)が挑戦する、第49期名人戦七番勝負の第4局が10月10日、11日に大阪府守口市「ホテル アゴーラ大阪守口」で行われました。
「ホテル アゴーラ大阪守口」様には、タイトル戦で大変お世話になっております。
2023年10月に第48期名人戦第4局が行われました。
2023年6月に第78期本因坊戦第4局が行われました。
京阪本線の守口市駅、駅直結、徒歩約1分とあります。一度は行ってみたいですね。
芝野虎丸(名人)は、三連覇を目指します。
対する挑戦者は、挑戦者決定リーグ戦全勝の一力遼(棋聖)です。
芝野名人にとって、最強の挑戦者を迎えることとなりました。
芝野(名人)1勝、一力(棋聖)2勝で向かえた注目の第4局です。
七大タイトルの保持者
名人戦は、囲碁の七大タイトルのひとつであります。七大タイトル以外のNHK杯や新人王戦なども「タイトル」でありますので、タイトル数には含まれることになります。
七大タイトルの序列は次のとおりです。
1位:棋聖(4300万円、二日制、七番勝負、持ち時間各8時間)
2位:名人(3000万円、二日制、七番勝負、持ち時間各8時間)
3位:王座(1400万円、五番勝負、持ち時間各3時間)
4位:天元(1300万円、五番勝負、持ち時間各3時間)
5位:本因坊(850万円、五番勝負、持ち時間各3時間)
6位:碁聖(800万円、五番勝負、持ち時間各4時間)
7位:十段(700万円、五番勝負、持ち時間各3時間)
2024年8月末現在の七大タイトルの保持者は次の3名であります。
一力 遼 (棋聖、天元、本因坊)
芝野 虎丸(名人)
井山 裕太(王座、碁聖、十段)
現在の三強であります。
闘争中タイトル戦は、次のとおりです。
名人戦(芝野vs一力)
天元戦(一力vs芝野)
王座戦(井山vs芝野)
三強の争いはますます激化しております。
芝野 虎丸さんのご紹介
芝野虎丸さんは1999年生まれの24才。
芝野さんは、入段から史上最短での全棋士参加棋戦優勝、史上最年少での七大タイトル獲得、名人戦リーグ入り、本因坊戦リーグ入りするなど、たくさんの最年少記録を打ち立て、デビュー当時から注目の逸材でありました。
なかでも、2019年に史上最年少(19才11か月)で名人を獲得後、すぐに井山さんから王座のタイトルまで奪い、20才で二冠を達成したときには碁界に衝撃が走りました。
名人、王座、十段など、数々のタイトルを獲得し、総タイトル獲得数は、現在12と三強の一角として、活躍されております。
虎丸さんは、「ヒカルの碁」のファンだったご両親の影響で、5才くらいのころから囲碁を始めたとありました。また、一力遼さんや藤沢里菜さんといっしょの「洪道場」の出身であります。
虎丸さんはデビューがとても華々しかったのに比べ、最近は少し伸び悩んでおられるような印象を私は受けます。世界をも狙える逸材と信じておりますので、もう一段の高みを目指してがんばっていただきたく思っております。
一力 遼さんのご紹介
一力遼さんは1997年生まれの27才。
一力遼、芝野虎丸、許家元のお三方は「令和三羽烏」と呼ばれておりますが、現在では一力さんが1歩リードといったところでしょうか。
棋聖、本因坊、天元、碁聖、阿含桐山杯、竜星戦、NHK杯など、数々のタイトルを獲得し、総タイトル獲得数は、現在26と日本囲碁史に残る大棋士となりました。
そして先日の第10回応氏杯世界選手権での優勝は日本の囲碁ファンに感動をもたらしました。
また、新聞社「河北新報社」の創業家が一力家であり、一力さんは名門の家だとのことです。
一力遼さんのお父さんが現在の社長で、社主のおじいさんから5才のとき囲碁の手ほどきを受けたとのことです。
芝野さんは、虎の子のタイトルの名人位は死守したいところですね。NHK杯決勝戦、阿含桐山杯決勝戦のリベンジだ!
一力さんはリーグ戦全勝。そして、先の第10回応氏杯世界選手権では三連勝で優勝。悲願の世界一となりました。絶好調です。
黒:一力遼、白:芝野虎丸
主催:朝日新聞社、日本棋院、関西棋院
優勝賞金:3,000万円
持ち時間:各8時間(二日制)
第49期名人戦七番勝負第4局2日目(2024年10月11日)
大阪府守口市「ホテル アゴーラ大阪守口」にて
黒:一力遼、白:芝野虎丸
1日目の消費時間は、両者全く同じ3時間47分でした。
封じ手はツギ
実戦図:白112まで
実戦図:白112まで
封じ手は、素直なツギでした。
封じ手予想は、全滅でした。_(._.)_
封じ手のツギは「黒111と切断されてもぜんぜん大丈夫ですよ~」
と言っています。
白112と全軍連絡して「攻めて来い」と言ってます。
白は、シノギに自信ありで、凌げば勝ちと詠み切っているようです。
一力さんの好局
白120のツケは好手です。
黒は懸命に攻めますが、白136が攻防の一手でした。
白のダメをつめるため、黒137と損な手を打っていますので、地合いでは、大差のようです。
黒はすでに白旗のようです。
一日目を振り反ってみると、黒95、97、99あたりで評価値を落としていますが、私には何が悪いのやらさっぱりわかりません。
一力さんの現在の実力を如実に表した好局だと思います。
この碁は、142手まで打たれ、白番の一力さんの中押し勝ちとなっております。
これで、対戦成績は、芝野名人の1勝3敗となり、次がカド番となってしまいました。
注目の第5局は、10月22日、23日に神奈川県箱根町「ホテル花月園」で行われます。
楽しみですね。
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