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管理人の柿門です。(。・(エ)・。)ノ
今回は、「第72期王座戦五番勝負第2局(2024年10月25日)」をご紹介いたします。
72th Ouza Match 5th Match 2st Game (October 25, 2024)
第72期王座戦第2局
井山 裕太(王座)に芝野 虎丸(名人)が挑戦する、第72期王座戦五番勝負の第2局が10月25日に愛知県蒲郡市「銀波荘」で行われました。
井山 裕太(王座)は、四連覇を目指します。
対する挑戦者は、芝野虎丸(名人)です。
両者は今年の十段戦でも激突しており、2勝3敗の戦績で、井山さんが十段のタイトルを芝野さんより奪取しております。
今回は芝野さんが挑戦者なので、是が非でもリベンジしたいところです。
七大タイトルの保持者
王座戦は、囲碁の七大タイトルのひとつであります。七大タイトル以外のNHK杯や新人王戦なども「タイトル」でありますので、タイトル数には含まれることになります。
七大タイトルの序列は次のとおりです。
1位:棋聖(4300万円、二日制、七番勝負、持ち時間各8時間)
2位:名人(3000万円、二日制、七番勝負、持ち時間各8時間)
3位:王座(1400万円、五番勝負、持ち時間各3時間)
4位:天元(1300万円、五番勝負、持ち時間各3時間)
5位:本因坊(850万円、五番勝負、持ち時間各3時間)
6位:碁聖(800万円、五番勝負、持ち時間各4時間)
7位:十段(700万円、五番勝負、持ち時間各3時間)
2024年9月末現在の七大タイトルの保持者は次の3名であります。
一力 遼 (棋聖、天元、本因坊)
芝野 虎丸(名人)
井山 裕太(王座、碁聖、十段)
現在の三強であります。
2024年10月25日現在、三人による闘争中タイトル戦は、次のとおりです。
天元戦(一力vs芝野)
名人戦(芝野vs一力)
王座戦(井山vs芝野)
三強の争いはますます激化しております。
芝野さんは、3日前に箱根で名人戦を行っております。
芝野さんの上記タイトル戦の今現在の成績は、名人戦(2勝3敗)、天元戦(1勝1敗)、王座戦(1勝0敗)です。
全部のタイトルを防衛奪取すれば、三冠になりますが、逆だと無冠に転落です。
芝野さんにとっては、正念場の秋のシーズンであります。
井山 裕太さんのご紹介
井山裕太さんは1989年生まれの35才。
現在のタイトル総獲得数は76で歴代1位であります。
20才で名人位についてからは、破竹の快進撃を続け、井山1強時代を築きました。
日本囲碁史上初の七冠(棋聖、名人、本因坊、王座、天元、碁聖、十段)独占を2度も達成しております。
また、年間グランドスラム(その年の七大タイトルをすべて独占)という快挙も達成し遂げております。
日本囲碁史に燦然と輝く記録であることは、間違いありません。
一時代を築いた井山さんでありますが、30才を超え、現在は、令和三羽ガラス等、新時代の挑戦者から、必死の防戦を繰り広げております。
井山さんは5才のときにテレビゲームで囲碁を覚えたとのことです。
芝野 虎丸さんのご紹介
芝野虎丸さんは1999年生まれの24才。
芝野さんは、入段から史上最短での全棋士参加棋戦優勝、史上最年少での七大タイトル獲得、名人戦リーグ入り、本因坊戦リーグ入りするなど、たくさんの最年少記録を打ち立て、デビュー当時から注目の逸材でありました。
なかでも、2019年に史上最年少(19才11か月)で名人を獲得後、すぐに井山さんから王座のタイトルまで奪い、20才で二冠を達成したときには碁界に衝撃が走りました。
名人、王座、十段など、数々のタイトルを獲得し、総タイトル獲得数は、現在12と三強の一角として、活躍されております。
虎丸さんは、「ヒカルの碁」のファンだったご両親の影響で、5才くらいのころから囲碁を始めたとありました。また、一力遼さんや藤沢里菜さんといっしょの「洪道場」の出身であります。
虎丸さんはデビューがとても華々しかったのに比べ、最近は少し伸び悩んでおられるような印象を私は受けます。世界をも狙える逸材と信じておりますので、もう一段の高みを目指してがんばっていただきたく思っております。
アンケート総得票は6票
先に実施した投票アンケート(応援するのはどっち?)の結果をお知らせいたします。
得票総数:6票
井山裕太さんを応援:1票(16.7%)
芝野虎丸さんを応援:2票(33.3%)
どちらもがんばれ!:3票(50.0%)
目標の10票が遠いです。もっとがんばらないと票は伸びませんね。
ご投票をしていただいた皆さま、ありがとうございました。
井山さんは、この王座戦は通算9期。今回は2度目の四連覇を狙います。
黒:井山裕太、白:芝野虎丸
黒は小目の平行型、白は星と小目の布石になりました。
今回も黒11と小目一間ジマリです。流行のようです。
白12とシマリ、三々入りがない序盤戦です。
私が好きな序盤です。
カッコイイカタツキ
黒21、23と二段バネに白24、26デギリで白32まで定石のような形になりました。
黒21のハネに対して、絶芸(最強のAI)は、先に右上隅一間ジマリのおしり(S13)にツケと黒三々(R17)受けの交換をして、白22と定石形に戻しました。
おしりツケのキカシが後々の模様削減の効果があるのでしょうか?
黒33と下辺に立派に構えた後、黒35スソガカリを効かして、黒37とカタツキから攻撃に転じました。
「カタツキに悪手なし」
これは、私の造語ですが、カタツキって、かっこよく見えますよね?
先行馬の井山さん
左辺で戦いが始まりました。
黒53がお互いの急所でした。
左辺の黒を、黒67、69で間に合わせ、黒77キリ、79の出で地合いでリードを取ります。
井山さんは、左辺の黒はなんとでもなると思っているのでしょう。
先行馬のペースで井山さんが走ります。
私だと、白80と踏み込まれたら生きた心地がいたしません。
絶芸の評価値は、白80まで黒69.0%でした。
左辺の戦いは、黒が若干ポイントを上げたようです。
捨て石作戦で黒形勢リード
実戦図:白106まで
実戦図:白106まで
白92で左辺の黒7子を取り切ることができましたが、黒99のハネダシが好手で黒105まで、黒の打ち回しが光ります。
黒105までの絶芸の評価値は、黒84.2%でした。
非勢を意識した、白106は芝野さんの勝負手です。
白106までの絶芸の評価値は、黒95.5%です。
この芝野さんの勝負手に対して、しっかりと対応した井山さんが、139手で中押し勝ちを収めております。
連戦の疲れか、芝野さんにとっては、不出来な一局となりました。
五番勝負の対戦成績は、1勝1敗となりました。
注目の第3局は、11月26日に兵庫県神戸市「ホテルオークラ神戸」で行われます。
楽しみですね。
芝野さんにとっては、一か月後で間隔が空き、いいよう思えますが、実はその間、名人戦第6局、7局、天元戦第3局がスケジュールされており、厳しい日程には変わりありません。
私は無冠にならないよう、応援したいです。
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大切に読ませていただきます。