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管理人の柿門です。(。・(エ)・。)ノ
今回は、「第28期 ドコモ杯 女流棋聖戦 三番勝負の第2局」をご紹介いたします。
28th Docomo Cup Women's Kiseisen 2nd game of third match.
【「今日の格言」と「漢字の読み方」】
中盤戦に関する格言「割り打ちには手抜き」
漢字の読み方「強面」(こわもて):「こわおもて」ではありません。
他をおどしつけるようなこわい顔つき。相手に対し強い態度でのぞむこと。
第28期 女流棋聖戦 第2局
上野 梨紗(女流棋聖)に向井 千瑛(六段)が挑戦する第28期 ドコモ杯 女流棋聖戦 三番勝負の第2局が1月23日に東京都千代田区「日本棋院東京本院」で行われました。
三番勝負の第1局は、上野 梨紗さんが勝利しており、この第2局に勝利すればタイトル防衛となります。
向井 千瑛さんがタイトル奪取するには連勝が必須の条件となりました。
ところで、私は、この大一番の対局中継がなかったのは、非常に残念でなりません。
日本棋院では、十段戦本戦予選の中継をメインとされておりました。
上野 梨紗さんのご紹介
上野 梨紗さんは2006年生まれの18才。
一昨年の女流本因坊戦で、女流最強の藤沢里菜さんをダウン寸前にまで追い込んだのが強烈に印象に残っています。
昨年は、挑戦者決定戦で、ハンマーの愛称で知られる姉の上野愛咲美さんを破り、時の女流棋聖であった仲邑菫さんから、堂々の初タイトルを奪取いたしました。
そして、今回は初防衛戦であります。
まだ、18才。今後の成長が期待されている棋士であります。
私的には、お姉さんの碁に対する辛口の批評がとても気に入っております。
上野梨紗さんは、お姉さんの影響を受けて4歳のころから囲碁を始め、藤澤一就先生(藤沢里菜さんのお父さん)が主宰する新宿こども囲碁教室に通い始めたそうです。
向井 千瑛さんのご紹介
向井千瑛さんは1987年生まれの現在37才。
向井三姉妹の三女であり、姉に三村芳織さん(三段)、長島梢恵さん(三段)がいらっしゃいます。
ちなみに姉の三村芳織さんの旦那さまが三村智保先生であり、義理の兄となります。
向井千瑛さんは、小学校4年生のとき、少年少女囲碁大会小学生の部にて井山裕太さんに敗れ5位入賞。小学校5年生のとき、またも、井山裕太さんに敗れ6位入賞。小学校6年生のとき、少年少女囲碁大会小学生の部にて女子では3人目となる優勝をしております。
2008年の第11期女流棋聖戦がタイトル戦初登場となります。梅沢由香里さん(女流棋聖)に敗れはいたしましたが、当時の最年少挑戦者記録でありました。
2010年からは女流タイトル戦の挑戦者の常連となりましたが、当時、最強を誇った謝依旻さんに、ことごとく跳ね返されてしまい、まさに無冠の帝王でありました。
2013年9月に杉本明さん(八段)とご結婚され、その11月に行われた第32期女流本因坊戦にて、当時6連覇中だった謝依旻さんを破り、タイトルに挑戦すること7回目にて(うち6回は謝依旻さん)、念願の初タイトルに輝きました。
昨年(2024年)は、女流立葵杯にて、自身10年ぶりとなるタイトル戦に登場、そして、今回の女流棋聖戦と、復調著しい大活躍をされています。
女流タイトル保持者
女流タイトル保持者(2024年12月現在)
女流タイトルとは、女性のみが参加できる棋戦であります。
女流本因坊(1981年設立、優勝賞金550万円):藤沢里菜さん
女流名人 (1988年設立、優勝賞金700万円):藤沢里菜さん
女流棋聖 (1997年設立、優勝賞金500万円):上野梨紗さん
女流立葵杯(2014年設立、優勝賞金700万円):上野愛咲美さん
扇興杯女流囲碁最強戦(2015年設立、優勝賞金800万円):藤沢里菜さん
テイケイグループ杯女流レジェンド戦(2021年設立、優勝賞金200万円):小林泉美さん
アンケート総得票は5票
先に実施した投票アンケート(応援するのはどっち?)の結果をお知らせいたします。
得票総数:5票
上野梨紗さんを応援:1票(20.0%)
向井千瑛さんを応援:1票(20.0%)
どちらもがんばれ!:3票(60.0%)
目標の10票が遠いです。もっとがんばらないと票は伸びませんね。
ご投票をしていただいた皆さま、ありがとうございました。
黒:向井千瑛、白:上野梨紗
第28期 ドコモ杯 女流棋聖戦 第2局
協賛:株式会社NTTドコモ
協力:関西棋院
優勝賞金:500万円
2025年1月23日、東京都千代田区「日本棋院東京本院」にて
黒白ともに星と小目の布石で始まりました。
白16まで互いに似た形ですが、黒11の三間バサミは、若干ですが絶芸の評価値を落としました。
黒11で絶芸は、秀策のコスミを示していました。
また、白16の一間バサミは、絶芸と一致しておりました。
白28が打ち過ぎだったようで、評価値が黒に傾きました。白28では、白30のツケコシがよかったようです。
下辺の小競り合いは、黒に軍配があがりました。
白46までの絶芸の評価値は、黒90.1%となっております。
上野梨紗さん、二連覇
実戦図:白78まで
棋譜再生
実戦図:白78まで
黒53では、外に飛び出した方が安全でした。
黒59で、評価値が互角になり、黒63で評価値が逆転しました。
封鎖されて、白78とコウにされては、黒が大変そうです。
白78までの絶芸の評価値は、白97.8%となっております。
この碁は、228手まで打たれ、白番の上野梨紗さんの中押し勝ちとなっております。
上野梨紗さんは、女流棋聖を防衛し、二連覇となりました。
上野梨紗さん、おめでとうございます。
向井千瑛さん、おつかれさまでした。
上野梨紗さんのコメント
「まず防衛できてよかったです。昨年はベスト4で負けたことが多かったので、もっと上に上がることを目指したいです。今年は45勝を目標にします」
「本当は50勝と言いたいところですが、その大変さはよく分かっています。毎年たくさん勝っている里菜先生や姉は、本当にすごいと思います」
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