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管理人の柿門です。(。・(エ)・。)ノ
今回は、「第49期名人戦七番勝負の第6局(1日目、2024年10月30日)」をご紹介いたします。
5th game of the 49th Meijin Tournament 7th match (1st day, October 30, 2024)
第49期名人戦第6局1日目
芝野 虎丸(名人)に一力 遼(棋聖)が挑戦する、第49期名人戦七番勝負の第6局が10月30日、31日に千葉県木更津市「龍宮城スパホテル三日月」で行われます。
芝野虎丸(名人)は、三連覇を目指します。
対する挑戦者は、挑戦者決定リーグ戦全勝の一力遼(棋聖)です。
芝野名人にとって、最強の挑戦者を迎えることとなりました。
芝野(名人)2勝、一力(棋聖)3勝
芝野名人のカド番で向かえた注目の第6局です。
七大タイトルの保持者
名人戦は、囲碁の七大タイトルのひとつであります。七大タイトル以外のNHK杯や新人王戦なども「タイトル」でありますので、タイトル数には含まれることになります。
七大タイトルの序列は次のとおりです。
1位:棋聖(4300万円、二日制、七番勝負、持ち時間各8時間)
2位:名人(3000万円、二日制、七番勝負、持ち時間各8時間)
3位:王座(1400万円、五番勝負、持ち時間各3時間)
4位:天元(1300万円、五番勝負、持ち時間各3時間)
5位:本因坊(850万円、五番勝負、持ち時間各3時間)
6位:碁聖(800万円、五番勝負、持ち時間各4時間)
7位:十段(700万円、五番勝負、持ち時間各3時間)
2024年9月末現在の七大タイトルの保持者は次の3名であります。
一力 遼 (棋聖、天元、本因坊)
芝野 虎丸(名人)
井山 裕太(王座、碁聖、十段)
現在の三強であります。
2024年10月30日現在、三人による闘争中タイトル戦は、次のとおりです。
天元戦(一力vs芝野)
名人戦(芝野vs一力)
王座戦(井山vs芝野)
三強の争いはますます激化しております。
芝野さんの上記タイトル戦の今現在の成績は、名人戦(2勝3敗)、天元戦(1勝1敗)、王座戦(1勝1敗)です。
全部のタイトルを防衛奪取すれば、三冠になりますが、逆だと無冠に転落です。
芝野さんにとっては、正念場の秋のシーズンであります。
芝野 虎丸さんのご紹介
芝野虎丸さんは1999年生まれの24才。
芝野さんは、入段から史上最短での全棋士参加棋戦優勝、史上最年少での七大タイトル獲得、名人戦リーグ入り、本因坊戦リーグ入りするなど、たくさんの最年少記録を打ち立て、デビュー当時から注目の逸材でありました。
なかでも、2019年に史上最年少(19才11か月)で名人を獲得後、すぐに井山さんから王座のタイトルまで奪い、20才で二冠を達成したときには碁界に衝撃が走りました。
名人、王座、十段など、数々のタイトルを獲得し、総タイトル獲得数は、現在12と三強の一角として、活躍されております。
虎丸さんは、「ヒカルの碁」のファンだったご両親の影響で、5才くらいのころから囲碁を始めたとありました。また、一力遼さんや藤沢里菜さんといっしょの「洪道場」の出身であります。
虎丸さんはデビューがとても華々しかったのに比べ、最近は少し伸び悩んでおられるような印象を私は受けます。世界をも狙える逸材と信じておりますので、もう一段の高みを目指してがんばっていただきたく思っております。
一力 遼さんのご紹介
一力遼さんは1997年生まれの27才。
一力遼、芝野虎丸、許家元のお三方は「令和三羽烏」と呼ばれておりますが、現在では一力さんが1歩リードといったところでしょうか。
棋聖、本因坊、天元、碁聖、阿含桐山杯、竜星戦、NHK杯など、数々のタイトルを獲得し、総タイトル獲得数は、現在26と日本囲碁史に残る大棋士となりました。
そして先日の第10回応氏杯世界選手権での優勝は日本の囲碁ファンに感動をもたらしました。
また、新聞社「河北新報社」の創業家が一力家であり、一力さんは名門の家だとのことです。
一力遼さんのお父さんが現在の社長で、社主のおじいさんから5才のとき囲碁の手ほどきを受けたとのことです。
アンケート総得票は5票
先に実施した投票アンケート(応援するのはどっち?)の結果をお知らせいたします。
得票総数:5票
一力 遼さんを応援:2票(40.0%)
芝野虎丸さんを応援:1票(20.0%)
どちらもがんばれ!:2票(40.0%)
目標の10票が遠いです。もっとがんばらないと票は伸びませんね。
ご投票をしていただいた皆さま、ありがとうございました。
芝野さんは、虎の子のタイトルの名人位は死守したいところですね。NHK杯決勝戦、阿含桐山杯決勝戦のリベンジだ!
一力さんはリーグ戦全勝。そして、先の第10回応氏杯世界選手権では三連勝で優勝。悲願の世界一となりました。絶好調です。
黒:芝野虎丸、白:一力遼
主催:朝日新聞社、日本棋院、関西棋院
優勝賞金:3,000万円
持ち時間:各8時間(二日制)
第49期名人戦七番勝負第6局1日目(2024年10月30日)
千葉県木更津市「龍宮城スパホテル三日月」にて
黒:芝野虎丸、白:一力遼
プロの布石を真似しよう
黒は星と小目の一間ジマリ、白は二連星の布石で始まりました。
布石も昔とは大きく変わりました。
白8、10の星からの小ゲイマシマリは、現代の打ち方ですね。
我々も大いに真似しましょう。
黒11のカタツキも現代流です。
絶対に悪手にはなりませんから、我々も大いに真似しましょう。
白24に対して、定石の途中ですが、芝野名人は、黒25の構えを優先いたしました。
実は絶芸もこの黒25を示しておりました。
ところで、右上隅はツケ二段定石ですが、黒17のアタリが8%ほど絶芸(最強のAI)の評価値を落としました。
絶芸の参考図
黒17の絶芸の参考図:黒1~白10まで
黒17の絶芸の参考図:黒1~白10まで
絶芸先生は、上の10手を示していましたが、う~ん。絶芸先生が何を言いたいのかよく分かりませんでした。
私は実戦の黒の方が良く見えます。
とりあえず、ご参考までの図でした。
1日目終了
白46までほぼ互角の形勢でしたが、黒47のツケが評価値を14.5%落としました。
黒65までの評価値は、白90.3%となってしまいました。
白98までの絶芸の評価値は、白78.8%となっております。
白98で1日目が終わり、黒99を芝野名人が封じました。
一日目の消費時間は、芝野名人が3時間52分、一力棋聖が3時間38分でした。
封じ手予想(A、B、C、D)
封じ手予想(A、B、C、D)
封じ手予想(A、B、C、D)
さて、恒例の封じ手予想の時間がやってまいりました。
今回は、久しぶりに高尾紳路先生も登場致します。
高尾紳路先生が「A」
絶芸(最強AI)が「B」
AIの一手(無料AI)が「C」
私めの予想はですねー「D」といたします。
二日目が楽しみですね。
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