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第43期女流本因坊戦第2局
藤沢里菜(女流本因坊)に牛栄子(四段)が挑戦する第43期女流本因坊戦五番勝負の第2局が10月20日に秋田県能代市「旧料亭 金勇」で行われました。
対局場である「旧料亭 金勇」さまでは、昨年(2023年)も5月28日、29日に第78期本因坊戦第2局が行われており、大変お世話になっている旅館であります。
施設の見学もできるようです。秋田県には一度も行ったことありませんが、チャンスがあれば行ってみたいですね。
藤沢里菜さんは、女流本因坊のタイトル四連覇中で、五連覇すると名誉女流本因坊の永世称号を獲得することができます。
すでに「名誉女流名人」「名誉女流立葵杯」の称号は持っていますので、ぜひとも欲しい永世称号であります。
挑戦者の牛 英子(にゅう えいこ)さんは、挑戦者決定トーナメントにて、準決勝戦で上野愛咲美さん、決勝戦で上野梨紗さんと姉妹を破っての堂々のタイトル挑戦です。
現在の女流四天王は、藤沢さん、上野愛咲美さん、梨紗さん姉妹、そして牛さんとなっています。
牛さんは扇興杯での優勝経験はありますが、五番勝負のタイトル戦は初出場となります。
【参考記事】
藤沢 里菜さんのご紹介
藤沢里菜さんは1998年生まれの現在26才。
7才の時に洪清泉先生が主宰する洪道場に入門して、本格的に囲碁を始めました。
15才9か月で第1回会津中央病院杯にて優勝して、当時の女流棋戦最年少優勝記録を樹立し、16才1か月で女流本因坊を獲得いたしました。
現在すでに女流棋士タイトル獲得数は25期となり、日本囲碁史に残る女流棋士となりました。
前回の第71回NHK杯でのベスト8進出は、記憶に新しいと思います。
昨年は世界戦の呉清源杯で、大活躍され準優勝いたしました。
現在の日本囲碁界の悲願である世界戦での優勝も期待されております。
また、藤沢里菜さんは、父に藤澤一就八段、祖父に藤沢秀行名誉棋聖、伯従父に藤沢朋斎九段をもち、囲碁のエリート血統でもあります。
終盤が強いこと、半目勝負に強いことなどから「りーなゼロ」と呼ばれております。
藤沢里菜さんは6才の時にお兄さんが碁を打つ姿を見て面白そうと思い碁を始めたとのことです。
牛 英子さんのご紹介
牛 英子(にゅう えいこ)さんは1999年生まれの現在25才。
中国の棋士であったお母さんが日本に渡り、晩年の呉清源先生の助手として支えたとWikipediaにありました。
おかあさんと呉清源先生を見て自然と囲碁に興味を覚え、5才のときに囲碁を始めたそうです。
少年少女囲碁大会では、中学1年生、2年生で5位入賞。3年生で準優勝しております。
2015年4月に15才で入段プロ入り。
2022年第7回扇興杯にて初タイトル。翌年2023年第8回扇興杯も優勝し連破となりました。
扇興杯はトーナメント戦のため、タイトル戦の番碁は初挑戦となります。
アンケート総得票は8票
先に実施した投票アンケート(応援するのはどっち?)の結果をお知らせいたします。
得票総数:8票
藤沢里菜さんを応援:2票(25.5%)
牛 英子さんを応援:2票(25.5%)
どちらもがんばれ!:4票(50.0%)
目標の10票が遠いです。もっとがんばらないと票は伸びませんね。
ご投票をしていただいた皆さま、ありがとうございました。
黒:藤沢里菜、白:牛英子
後援:共同通信社、日本棋院
優勝賞金:550万
持時間:各4時間、秒読み残り5分前より
タイトル戦での持ち時間各4時間は、長い部類に入ります。
2024年10月20日、秋田県能代市「旧料亭 金勇」にて
黒:藤沢 里菜(女流本因坊)、白:牛 英子(四段)
金毛流
黒5まで、黒は金毛流、白は二連星で始まりました。
先の名人戦第4局も、同じ布石で、黒番の芝野さんが金毛流、白番の一力さんが二連星で始まりました。
金毛流は流行ってますね。
右下は秀策のコスミと二間ビラキでオーソドックな形です。
積極的に動く牛さん
白10コスミツケ打法から、白14とカドに迫りました。
黒17のコスミツケに手抜いて、白18右上へのカカリと牛さんが積極的に動いています。
三々入りへの対応
黒39の三々入りは、アマチュアを悩ませます。
多くの教科書では、白42の遮断の一手と教えています。
白40、42が絶芸の評価値を若干落としました。
そして、白46が、33%評価値を落としました。
絶芸の素直な参考図
絶芸の参考図は素直でした。
この局面では、はっきりと生きるのが良いようです。
何ごともケースバイケースですね。
絶芸の働いた参考図
絶芸は上記手順を示し、実戦は一手遅れた感があります。
この後、実戦に出てきますが、黒51の両ノゾキに対しては、上図の白52とこちらをツグのが良かったようです。
勝着は黒85
黒77に対して、白78と右辺をしっかり守りましたが、黒79と被せられと白の大石が弱弱しく見えます。
懸命に包囲網を脱出しようとしますが、黒85が妙手です。
これで、どちらかの白石を切断できます。
黒85が勝着でしょう。
黒の大戦果
実戦図:黒89まで
棋譜再生
実戦図:黒89まで
白は86と下辺から中央の石を助けましたが、黒89で白8子が取られてしまいました。
これは、素人目にも黒の大戦果と言えるでしょう。
何かしら手になる三々入り
地合いでリードした黒は、左上隅の白大模様がそっくり地にならなければ勝ちのようです。
黒93と三々に入れば、なにかしら手になるのは間違いなく、あとは終始安全運転に徹したように感じました。
この碁は、177手まで打たれ、黒番の藤沢里菜さんの中押し勝ちとなっております。
藤沢里菜さんが五番勝負を2連勝となりました。
注目の第3局は、2024年10月28日に鳥取県湯梨浜町「望湖楼」で行われます。
楽しみですね。
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大切に読ませていただきます。